皮膚炎が1時間後に鎮静化

 どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次 です。

 本日は症例のお話。

 今回の施術は、CSFプラクティス + こまつ式高麗手指鍼術(KHT)。

 CSFプラクティスについては前回説明したので今回は割愛。下の記事を参考にしてください。

 こまつ式高麗手指鍼術については公式WEBやアメブロの方ではな何度かお話させていただきましたのでこちらも簡潔に。

 高麗手指鍼術は1970年代後半 韓国人 柳泰祐氏によって発表された新しい鍼術で、手を体に見立てて不調部位と全身の調整を手の相応部位、手の十二気脈(十四気脈、身体の経絡と対応)で行う方法。こまつ式は高麗手指鍼術の国内の第一人者の一人である小松隆央(石神井公園、こまつ式鍼灸院)が臨床(現場)経験を踏まえて、より日本人に有効に働くように経験則的ないくつかの独自の方法を加えたもの。

 簡潔にしておきましょう。


 さて、今回のお客様は、こちらのかた。

 仮に T氏 40代 男性。身長160㎝台半ば、体重は60kg台後半。見た目は四角い感じで脾旺体。問診から過去に呼吸器系疾患(小児喘息)、アトピー性皮膚炎などの既往歴があることが判明。

 主訴 両腕(手首から肘まで)の皮膚炎? 汗疹? (本人の言)

 汗っかきの体質の方で、夏場になると汗疹ができやすい。

 今回は汗疹?ができた部位が真っ赤になり腫れあがり来院。


 そのほかいくつか細かい話もしたところで、見立ては蕁麻疹で紅斑(熱を持ち赤くなる)と膨疹(皮膚が粒状に膨らんでいた。)が広範囲に出ていただけ。今のところ特に命にかかわる危険性はなく、鍼灸の対象と判断。


施術方針 CSFプラクティス+KHT

○CSFプラクティス 目的:蓄積疲労の解消と脳脊髄液の流れの調整

○KHT 目的:五治処方に基づく体調調整。


五治処方の決定。

1.症状から見ると活動性疾患である。∵炎症が起こり痒みが起こっている。症状としては緩慢とは言えず激しい。

2.皮膚疾患である。左右陽実証である。→大腸勝方、肺正方のいずれかが主たる処方になる可能性がある。

3.脈診 人迎気口脈診(KHT)では虚実ははっきりとした差とまでは言えない。六部定位比較脈診では肺虚、腎虚。浮脈さほど気にならない。

4.こまつ式KHT FTによる気脈の判断 → 肺虚。大腸実は反応せず。

5.肺正方メイン


施術

1.CSFプラクティスのためのチェック14種

2.説明しながらCSFプラクティスの手続き 合計30秒

3.14種再チェック

4.こまつ式KHTのチェック。脈、腹、FT。

5.五治処方 肺正方 ×15分

6.再チェック

7.次回の予約を取って終了。


 2回目の時に、「午後直ぐにはすっかりぶつぶつが引いていました」とお話しいただきました。午前中のラストに施術したのでだいたい1時間後くらいでしょうか?

 予想していたよりも蕁麻疹が引くのが早かったんのでおそらくCSFプラクティスが良い仕事をしてくれたのでしょう。


 組み合わせることでより高い効果が期待できますね。


 一応、写真を撮らせてもらったのですが、今回は個人情報の保護の都合がありますので掲載しません。

 基本的に許可がある場合のみ公開しています。

習志野市大久保の鍼灸&整体 泰心堂はりきゅう院

臨床経験10年以上、総施術回数は7万回以上。 頭痛、めまい、疲労感を伴う体調不良などの取り扱いが多い各種特殊鍼灸術を用いる鍼灸院 こまつ式高麗手指鍼術、DRTなど認定院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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