ストレートネック!? の対処の仕方
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
梅雨明け宣言→猛暑→熱中症とまあ、慌ただしい季節ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
本日は、首周りのお話を少し。
さて、今回は首痛の中でも”ストレートネック”。
よくある案件と言えば、よくある案件ですが、ぶっちゃけケースバイケースで対応しなくてはならない案件の典型です。
原因としては
〇発達障害
〇事故による頸椎のズレ
〇習慣的、姿勢的問題
などが考えられなくはないですが、ほとんどは習慣的かつ姿勢的な問題です。
ええと、私自身は鍼灸師がメインではあるもののこの件に関してはぶっちゃけ話、徒手調整術の方が調整しやすい状態だったりします。
泰心堂の徒手調整術は研究部の方から提案していますので、徒手調整術オンリーの調整が良い方はリンク先から予約ください。
さて、話を戻しましょう。
習慣的、姿勢的な問題とは何か?
結論から言うと、首の前傾(視線が地面方向に向く)、肩の内旋(巻き肩)の二点とその派生的な身体バランスの問題です。
昨今聞く、スマホックビ(”ろくろっくび”の変形ですかね?)なんかも実は同じ状態。
あまり意識していないのかもしれませんが、頭って人体の中でかなり重い部分です。
なので、頭を支えるためにからだはスプリングのように緩やかに前後にカーブしています。(生理的弯曲、S字カーブ)
特に頚は、緩やかに後ろ方向に弯曲(前弯、前側が弓のように前方に凸状にカーブする)しているのが正常なのですが、……。
ストレートネックの人はこの弯曲がほとんどない状態、あるいは逆に後弯(後方に凸状にカーブ)している状態を指します。
一時的な状態ではあれば、首の可動域(=動く範囲)的には問題ない範囲ですが、これが常態化=いつも通りになると、本来、前弯状態で機能する形状である頚の筋肉、神経、血管、脊柱管などあらゆる部位に負担がかかります。
結果、痛みや不快感=からだの警告が発生します。
状態としては
1.首肩回りの筋緊張増大(首肩こりと言われるもの)
2.周辺血管の圧迫→疲労回復しにくくいつも疲れた状態がその周辺、末端方向に発生しやすくなる。
3.神経圧迫→筋緊張=圧力上昇、周辺神経の圧力増大、神経の鈍麻や過剰興奮、重度になると痛み、痺れ、知覚障害など
4.末端での筋力低下→血流量低下によるATPなど筋を動かすエネルギー不足、神経圧迫による神経伝達障害などの複合的な原因による。
5.持続的な負担により様々な症状が派生する。※部分的な症状に見えるが、背後には自律神経系の機能低下症状が発生するので、自律神経系の不調によるあらゆる症状の出現の可能性がある。
一般的な治療?
〇頚肩の筋緊張=こりを力づくで解そうとする。
〇鍼による刺激を筋緊張部位に、症状部位発生部位に行う。
〇頚の牽引など直接的なアプローチを行う。
〇なぜか”骨盤の調整”を行う。
この中でまあ、ある程度の効果が期待できるかなと思うのは鍼灸と牽引なんですが、これ個人の力量と安全対策が非常に大事で、鍼を刺さなければ効果がないと思っているような施術者では大変危険ですし、牽引も力任せではいけません。というか危ない。
じゃ、安全に効果的に、持続的に調整をするには?
1.整えるべきは実は自律神経系。一番の問題はその状態で良いと頭が思っていること
2.筋肉は解す必要性なし→自律神経系の適正化が行われたら、必要のない筋緊張は自然ととれる。必要な筋緊張はむしろとってはいけない。
3.首を含めた関節のアライメント(関節のバランス、位置関係)が適正であるかどうかを一緒に確認したらあとは患者さんのからだが自動的に調整するのを待つ。
+
日々を普通に過ごしている間や寝ている間に矯正、調整されるような仕組みを使う。
はい、うちの場合だと体軸の調整、首の古典的調整(関節の動きの方向を確認してわずかな力で調整する方法)でささっと本人が調整されたい分の調整を促し、自宅で”整体枕”を作って使ってもらうことによって自宅で寝ている間に調整してもらう。
これだと、一回一回、施術者側も頑張りすぎなくてよいので無理なく調整が効いてきます。
最短で楽になりたければ、くれぐれも力任せの手技に頼らないことですね。
とりあえずこれから外出なのでこのへんで。
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