腰痛の治し方のお話

 どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。

 本日は月曜日ということで、外部での施術の日となります。

 ええ、ばたばたです。

 そんな中でもネタの更新はしておこうと思います。


 今回のお話は腰痛の治し方というお話。


 大事なことは、どうなりたいか? です。

 肩こりや腰痛ってありふれ過ぎて、安易に考えられがち。○○すれば何とかしのげる。〇〇すれば数日、あるいは数時間治まる。A先生がいうからよくなる。保険治療がいつでも利くから何とかしのげる。

 まあ、よくわからないお話があふれていること。


 まず、病院以外の腰痛での保険治療は全面撤廃してしまえ!というのは私個人の意見。

 ええ、どうして慢性腰痛坐骨神経痛、すべり症、脊柱管狭窄症などどこからどう見ても慢性的な基礎疾患のある人の疲労や不良姿勢など生活習慣を原因とする腰痛で接骨院や整骨院で保険治療ができると思っているのか?

 ええ、これおかしいことなんですよ。嘘だと思ったら保険組合に問い合わせてみてください。

 どっかの胃薬のコマーシャルじゃないですが、用法容量を守って正しくお使いくださいって話。


 私たちの支払う健康保険料は、接骨院や整骨院の経営者やスタッフの利益や給与のためにあるものではありません。日常的にありうるリスクをお互いにカバーするために、お互いにお金を払いあっていざという時に対して互いに助け合う仕組みを作るために支払っているものです。一部の人の利得のために利用するものではありません。

とチクリと書いておいて。


 はっきりと書いておくと、今までの腰痛治療のほとんどは間違っています

 その理由は、腰痛の本質は、痛みではないからです。


 ある方が、腰痛は生活習慣病だとお話していましたが、まさにその通り、どういう生活習慣、どういう行動、どういう姿勢、……生活における負荷が、日々の休息の中で解消しきれずに、痛みとして出現したものが腰であれば腰痛、肩であれば肩痛、ただそれだけです。


 となると考えるべきは、あなたはどういう生活がしたいですか? とこの質問を最初に投げかけるべきです。

 多くの方はこう答えるでしょう。

「この痛みが和らげばよい」

で、施術家はここで思考停止をしていしまう。

「ああ、痛みが取れればよいのですね。」


 確かに一時的でよいのであれば、痛みのある箇所とその周辺に鍼や電気刺激を与えると、からだが反応して、仕組みとして鎮痛物質を血中投与しますので、鎮痛という効果が発揮されます。

※緊急反応や鍼鎮痛の機序、ゲートコントロールなどの話。

※日本が誇る鍼灸法(皮内鍼法)を確立した、赤羽幸兵衛先生(鍼灸師)は、「右膝が痛い時、左ひざをビール瓶で叩けば良い」といった。(シーソー現象)。痛みをもって痛みを分散して制す(適正化を図る)という考え方。


 じゃ、質問。これ治っています!?


 カイロプラクティック的な思考でいうと、

〇腰痛における、腰の痛みは現象(マイナー)に過ぎない。

〇腰の痛みに対して鎮痛的処置を行っても必ずその原因(メジャー)の問題は解決するは限らない。

〇原因(メジャー)が解決されない場合、高確率で現象(マイナー)である痛みは再発する。


 その場しのぎとしては価値があります。それは間違いない。


 そして生理学的に、”痛み”そのものについて考えると、なぜ、痛みを出すのか?という問題を直視する必要がある。

 あまり難しくし過ぎるのも問題なので、さらっと単純化してしてしまうが、


 それ以上、負担をかけると体が壊れるのを止め、からだを動かさないようにすることで回復を待つため。


まあ、細かな話はいろいろあるが、これに尽きる。

 つまり、腰痛はからだの悲鳴であり、修復モードに入りたいというサインなわけ。


 なので、腰痛治療をして痛みを止めて、運動しましょう! なんて画一的に言うのはナンセンスな話。


 正しい腰痛治療は

1.痛みが激しい時期:安静と血流促進を図る、過剰炎症(患部が熱を持つ)は氷水などで冷やして熱さましを行うことで、炎症制御を行う。※炎症=治癒反応

2.痛みが落ち着いてきた時期:軽度の運動を行う。痛みが強い時期に比べて炎症が起こりにくくなるので、積極的に血流を呼び込み、炎症を促す。

※痛みが落ち着いてきた→そこまで強く防御しなくてよいというからだの判断。傷ついた組織を積極的に直す時期。

3.わずかに痛みや違和感が残る時期:過ごしたい理想的な生活のためにからだづくりをするべき時期。たとえば脊柱管狭窄症などで連続歩行30分しかできない時期が長かった人はそもそも連続歩行30分程度の筋力に(廃用性委縮=要らないから省エネの結果、)適正化されてしまっている。それ以上歩きたければ筋トレが必要。


で、痛みが耐えられないほど強い”時機”、ここは薬剤や物理療法による痛みの管理が必要な時機であり、市販の湿布薬やら、鍼灸による鎮痛、電療による鎮痛などを図るべきタイミング。


基本的に、腰痛治療の全体の中で、痛みを抑えなければならい時機は本来、そんなに長いものではない。

だが、実際問題として、商売をする側の事情として説明が単純な痛み=悪もの説をなぜか一般の方が信じ込んでしまう。

しかしながら中学高校の保健体育や生物学の中で説明があったように、痛み=悪ものなどは施術に関わるものしか口にしていない戯言である。


これ日常的なたとえをするのならば、普段が青信号、疲労がたまり、違和感や軽度の痛みが出た段階が黄色信号(軽度の痛み、動作時痛、極めて短い時間に起こる一時的な腰痛)、これ以上動かすなと体が止まれという命令を出している状態=いわゆる腰痛状態は赤信号(強い痛み、静止時痛)と定義しよう。


皆さんは、赤信号でも痛みがないなら無視して進めということをしているわけだ。


これって、当たり前のこと? 正しいこと?


よく考えてみてほしい。

習志野市大久保の鍼灸&整体 泰心堂はりきゅう院

臨床経験10年以上、総施術回数は7万回以上。 頭痛、めまい、疲労感を伴う体調不良などの取り扱いが多い各種特殊鍼灸術を用いる鍼灸院 こまつ式高麗手指鍼術、DRTなど認定院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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