手指鍼術と頚椎関連
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
本日のお話は、手指鍼術と頚椎関連ということで、首周りの悩みと手指鍼術についてのお話。
頚椎関連ということで、こちらのお悩みを抱える方は実はかなり多いです。”潜在的”にというお話をするとほぼほぼ該当者じゃないかな?と。
それくらい首回りの悩みって多いですよね。
ちょっと角度が変わってしまいますが、カイロプラクティック系技術のDRTの施術者として、毎回毎回上部頚椎の歪み(主としてC2=第二頚椎の回旋変位)を重要指標として採用しているくらいに頚椎は体の疲れ具合を見る指標=目印になっています。
で、DRT的には頚椎の歪み→脳機能低下のサインとからだの神経的な動きの機能低下のサインですので、放っておくとだんだんと回復力が落ちたり、自身の歪みに築かなくなっていったりで、やがて何らかの症状として表に出るみたいな説明をするのですが、
逆説的に、
からだに何らかの症状やら不調やらを抱えている方は、頚椎の歪みや頭蓋骨の歪み(CSF循環の不調)などの徴候=サインを出していることが多い。
見た目で分かりやすいのは、頭部の前傾傾向やストレートネック、巻き肩、猫背などの外見からはっきりわかるもの。
わかりにくいのは、内臓疲労、不調や神経痛など外部からは見えないもの。
本来であれば、一日の疲労は寝ている間に回復し、クリアされるものなんですが、まあ、そううまくいってくれないこともあるわけで、歪みを次々と繰り越して気づけば、あるいは気づかないうちにそうなっていたというケースが多いわけです。
泰心堂式の処置
そんななかで、特に首周りの処置のお話をしますが、泰心堂の場合はとっても簡単。
1.脳機能低下状態(体に表れているストレス状態)のチェック
→CSF循環調整:CSFプラクティス、SBイノベーションなどソフトブロックテクニックあるいは徒手によるクラニアル(頭蓋調整)テクニック
2.DRT三大徴候のチェック
→DRT:背部揺動(揺らす動き)による上部頚椎調整
3.頚椎相応部位の過敏圧痛反応の検出
→手指鍼術‐相応療法
はい、これで終わりです。これを悩みが解決するまで繰り返します。おすすめは週1~2回。その後、悩みが解決したり、軽減して落ち着いたのならば3~4週間に1回程度のメンテナンスを推奨ってところですね。
疲れない人、いませんから。
※こまつ式の手指鍼術による頚椎関連処方とは異なります。
さて、ざっくりと解説すると
1.頭をすっきりさせて脳活性状態に。体の状態を自ら把握しやすい状態に持っていく。
2.DRTの三つの指標+アルファを用いて、からだの現状を認識してもらう。
3.より細かく、過敏圧痛反応を利用して、からだが修復するべき場所をより強く意識させる。
これができたらあとはしっかりと食べて、休んで、からだが自ら修復していくのを待ちます。
これが本来の”自然治癒促進”てものですね。
からだが長時間あるいは頻繁にストレスにさらされて、脳不活性状態に入ると、からだの現状の認識ができませんのでどこを直してよいのか?あるいは自分が体調不良なのかどうかすらわからなくなってうまく修復機能が働きません。
だから頭の状態を把握し、むくみや強い歪みなどの徴候を筋反射テストなどで把握したうえで、先に調整して、活性状態に持っていくことが大事なのですが、・・・・・・鍼灸院でクラニアルテクニック(頭蓋調整術)を取り入れているところってあまり聞かないんですよね。
ぶっちゃけますが、鍼灸の刺激前に入れるとそのあとの反応が断然と言っていいくらいに変わります。
また首は特に体の機能上大事な部分の一つですので、強い刺激により拘縮=固まると強い不快感と倦怠感、あるいは症状の増強が見られたりします。
なので、調整が難しい部位の一つです。
下手に、多鍼や深鍼、鍼通電、痛みを感じるほどの揉捏などの強刺激を入れてしまうとむしろがっちがっちに固まります。もちろん、施術者の皆様はそのあたり気を付けて適当な刺激をしているものと思いますが、直接刺激を避けられるのならば避けたいところです。
手指鍼術ならば、首ではなく首と関連する手の領域の反応を用いて、調整を加えるので安全。また特徴として筋緊張緩和に対する効果が薄い反面、患部の筋緊張を促進する効果も薄いので、いたずらに患部の筋緊張を増強することもありませんのでこの点も利点になりますね。
イメージとしてはこんな感じでしょうか?
手指鍼術では中指が頭や首などの中心ラインに相応するので詳細はのべませんが、相応領域の中で過敏圧痛反応を探して鍼を打っていく形になりますね。
あとは日常的な姿勢が悪い人などは姿勢指導などをしつつ、回数を重ねるだけですね。
軽度のものであれば10回以下、重度の方で30回前後。
神経根症状の方は正直なかなか難しいですが、いわゆる頚椎症、頚椎ヘルニア、むち打ち症などの方は安全に効果を出せる方法の一つではないかと思いますね。
本日はここまで。
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