手指鍼術とひじ痛
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
ええと、ただいま徒手調整術研究部の方のリーフレットを更新中です。
うち=泰心堂らしい特徴を!と考えると、やはり”あたまの調整”ですかね?
カイロプラクティック系のクラニアルテクニックって、人に聞くと難しいというし、近隣ではこれを専門的にやっていますよってあまり聞かないので、地域No.1名乗ってもいいですかね?
本題へ行く前に、徒手調整術研究部について触れておくと、もとともプロジェクト泰心堂の中の各種療術研究部門というのがあって、世の中にある徒手調整術のいくつかを習得したうえで、分解、解析、比較などを行うことを目的としたものです。
また、鍼灸の得意とするところと、整体(私の場合は主としてカイロプラクティスやオステオパシー系)の技術が得意とするところを組み合わせると顧客利益になるのではないかという部分があって、手技系商材の購入、分解、解析、再構成、再利用という形で利用できないかを検討する部門として立ち上げました。
が、まあなんというか、鍼灸院に来院したうえで「鍼灸は苦手です」という人が現実にいるわけで、その現実的な対応として研究成果を利用していたというのがあるわけです。
その中で、”あたまの調整”=クラニアルテクニック(頭蓋調整術や脳脊髄液循環調整法など)は特に力を入れていた分野ですね
実際、手指鍼術を用いる場合も、”あたまの状態”は必ずチェックしますし、この状態がよくないと思っていた効果が出ないことが多々あります。
あたまの調整はそれくらい大事ですね。
ということで夏バテ対策にも良いのでしばらく推しておこうと思います。
さて、本題。
今回は、『手指鍼術とひじ痛』ですね。
先に言っておきますが、これ当たり外れあります。
う~ん、なんて言いましょうか?劇的な効果があるものとそこそこというか普通に効果があるもの?
普通に効果があるものについてはその辺の治療院さんより少しマシ程度なのでまあハズレですかね?
で、今回の例はですね、俗にいう”テニス肘”です。
ただし、俗にいうテニス肘って、通常は上腕骨外側上顆炎なんですが・・・・・・うちで扱ったこの例って、内側上顆炎なんですよね~。
どちらかというとゴルフ肘で有名な方です。
なんでそうなったの?というのは詳しくは医師へと言いたいところなんですが、部活がテニス部で、練習中に痛めたからってのが理由でしょうね。
テニスで痛めたからテニス肘ってわかりやすいっちゃわかりやすい。
で、このケースはちょっとオーバーワークなども関わっていて、腱損傷まで疑われたレベルなんですね。初回の時点でラケット持てませんでしたから。
病院では「はっきりとは言えないけど、最悪、腱損傷かな?ちょっと」と言われたとのこと。
よくある鍼灸治療の場合は、再圧痛点に施灸とか施鍼とかですかね?
まあ普通に考えて、翌週の試合に間に合うことはないでしょうね。
ということで、某氏の紹介で、泰心堂に辿り着いてしまったわけですな。
さて、処置の方法ですが、施術する側にとってはとっても簡単です。
ええ、劇的に利くと間に合ってしまうというだけのことですから。通常の処置で安静、様子見数週間が基本。劇的に利いてしまえば儲けものってだけのことです。
施術者側は焦る必要はありませんね。
どちらにせよ、よくなるだけですから。
手指鍼術での対応
手指鍼術で対応する場合は、二つの方法を合わせます。
相応療法+五治処方。
相応療法
相応療法は相応領域(=患部と関係すると考える手指の領域)から過敏圧痛反応やら異常反応を検出し、多鍼or多壮灸(お灸をいくつもすえること)を行います。
特に軽く押して明らかに周囲と比べて痛い=”過敏圧痛反応”がある場合は効果が出やすい。
このケースの場合は、第四指(環指、薬指)の近位指節間関節(PIP)、外から二つ目の関節のあたりを丹念にタッチペン程度の太さのもの(1~2mmの棒状のもの)で圧を加えて、殊更に痛い箇所がないかを確認。見つけたら色ペンなどでチェック。
現場では専用の鍼を多数置きます。自宅では寝る前とかに熱く感じるまでお灸をしてもらいます。
この時、泰心堂では肘に直接の刺激などはしませんし、勧めません。
五治処方
五治処方は、経絡治療などにおける証とそれに合わせたは経穴の組み合わせみたいなものですかね?
専門的な話では、ベースになっているのが『難経』ではなく、舎岩道人の『五行鍼』なので著とばかり組み合わせと名称が異なります。
まあ、使える側にとっては似たようなものです。
基本的には痛みが強い場合は、膀胱勝方。そうでない場合は、腎正方などを使うパターンが個人的には記憶に残っていますね。このあたりは、私の場合はキネシオロジーテスト(入江式FTやバイデジタルO-リングテストとかが有名)を利用して決めていますので流動的ですね。
で、結果の話をすると、施術自体は3回で終わりでしたね。
2回目施術の翌日が試合で、サイモン式のパフォーマンスアップテーピングを貼付して翌日の試合に。
3回目のときにどうだったかを聞いたら「痛みを気にすることなく試合に臨めた」という感想と、病院の方で経過観察になったと。
ちょいと要領を得なかったのですが、試合の翌日以降も痛みなく、普通に練習ができていたので、それを聞いた医師が「また痛みが出るようだったらすぐ来て」と言っていたらしい。
これについては私は、レントゲン見たわけでもMRIで確認したわけでもないので何とも。
とにかく都合3回の施術で本人も満足の結果になった例ですね。
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