不妊症対策と高麗手指鍼術
こんばんは、からだのエンジニア&からだの専門家 瑞金療法協会研修課程修了者の藤井崇次(泰心堂)です。
はい、今回、わざわざ瑞金療法協会と肩書きを増やしてみたのは前振りです。
瑞金療法協会というのは、お隣韓国の”民間健康増進方法推進団体“で、高麗手指鍼術の創始者 柳泰佑(ユ・テウ)が創始した団体です。
どちらかというと日本ではマイナーな療法なのですが、近年はわざわざ探して県外からの来院者なども増えていた入りします。
実はお世話になった恩師 小松隆央先生の治療院のそばや、小松式の先輩方の治療院の近く、同期の近くの顧客などがいたりしますが、どうも、この療法を学んだ施術者はマニア傾向が強いようで得意疾患や顧客が被らないのは助かります。
うち、泰心堂はというと、もともとめまい、頭痛が専門(自律神経系の機能低下による諸症状)で、あとは不妊症対策などでしょうかね。
今回はその不妊症対策のお話。
ことのきっかけはというと、こういうオーダーがあったからです。
◯高麗手指鍼術による不妊症治療を行いたい
◯当院までは距離があり、週一などではとてもじゃないけれど通えない
◯お金の問題がある。
◯よって自分でやろうと思って専門書を買ってみたがよくわからない。
◯どうしたら良いか
なかなか難しいオーダーです。なによりもうちの治療院に何の利益もないのですから。
残念ながらこういうお話をすると「人の足元を見やがって」とか「人の不幸を商売にする守銭奴」とか、罵詈雑言を投げかける人が一定数います。
もちろんそういう方は喜んでお断りさせていただいています。だって、それでもなおお金を払ってもでも施術を受けたいという人に支えられて商売ができているのですから、商人としては顧客を大事にするのは当たり前のことだと思います。
私は、自分のことを慈善事業家とは思っていません。あくまでも営利事業者です。なので利益を追求することもまた仕事の一つです。
利益とは人と人との繋がりのことであり、お金という価値を通じて分配、循環が可能なものです。
なので払っていただいたお金は感謝と言う名の対価の表れであり、そのお金は私が生活や事業に使うことでまた社会に還元されるものなのでしっかりもらうことに意味があります。
さて、話を戻しましょう。
うちの利益ならない話なので、うちの処方を公開するということはできませんが、ヒントという形でいくつかの返答をさせていただきました。
以下
高麗手指鍼術における不妊症の考え方
1.生殖器などの機能が低下したものに対してのみ適応
2.生殖器自体など器質に問題がある場合、適用外
3.原則としてお腹周りを整える基本方(専門書◯頁)と相応点療法(専門書◯頁、相応図参照)を行う。
4.鍼の代用品s社pもしくはt社tを用いることもできなくはないが、お灸刺激を推奨。
5.専門書にある気脈療法、五治処方など専門家向けのことが学びたい場合は私の恩師 小松隆央の講習会の方へt問い合わせてみること
と5.は小松先生には申し訳ないけど丸投げですね。
ま、専門処方については三一体質論、陰陽脈診、生体反射テストによる判定術(小松式は入江式FTの独自応用を採用)などを理解して使いこなさないと難しいので一般の方が行うのはあまり現実できとは言えません。
なので、第一段階の調整法である相応(点)療法中心の処方を用いることになります。
ちなみに泰心堂でも高麗手指鍼術を用いての不妊対策施術の場合も相応点療法は採用しています。
1 .脳脊髄液循環調整→全身の体液循環調整と脳機能低下状態からの回復を促す。以って”蓄積疲労状態からの回復を図る“。
2.生体反射(キネシオロジー)テストによる反応経絡(手気脈)の判定と五治処方の決定と施術
3.相応点への調整
+
4.状態に合わせて、自宅でのお灸:基本方+α
5.高麗手指鍼術とカイロプラクティック理論から構築した、貼るだけセルフケアによる自宅での自律神経調整術。
などを組み合わせて施術を構成しています。
成績はというと、ちょっと公開するとまずいレベルなので、個人的な話として直接聞いてください。
どうしてそんなとんでもない結果が出ていていうのかというと、正直な話、お客様の選り好みをしているからです。
うちは、不妊対策について週1回プラン、月2回プランなど、他の治療院に比べて極端に施術回数を減らしたプランの提案を普通にしていますが、その理由の一つがセルフケアの指導にあります。
で、不妊対策の場合は、出産以外の終了基準が明確でないので、期間で区切り、それらにかかる費用を半年ならば半年分、1年ならば1年分の概算をはじめに目の前で数字として提示して受ける受けないを決めてもらうようにしています。
もちろん、鍼灸による不妊対策の不都合な事実、つまりは煽っているほどの効果はたまたまでしかなく、不妊症でなやむ方全体への寄与率は1%未満であること、そもそも鍼灸で不妊治療なんてひとは高度生殖医療をうけているひとのわずか数%にすぎず、鍼灸院単体で成功率が30%を超えていたとしたらそれは十分に異常な数字であること、そして100%など保証できないことなども事前にしっかりと伝えた上でです。
金額的には泰心堂の水準は自称 不妊専門の鍼灸院の不妊治療施術料に比べると激安かな?のレベルですね。
基本的にうちの場合、施術回数は標準的な治療院(週2回)の半分、あるいは1/4。セルフケアの費用だって両方毎日行ったとして1日あたり三百円未満ですから月額で1万円程度。
これで結果が出たら安いものですよね。
まあ、施術する方もそれなりに大変なので月当たりの受け入れ人数を増やす気は今のところはないのですけれどね。
希望の方はtaishindo@outlook.jpまで連絡ください。
タイミングがよければ受け入れ可能です。
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