質問に答えます。その57 ◯◯の症状に◯□
ども、ただいま出先のからだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日は祝祭日ですが、月曜日ということで、残念ながら別所での施術の日となっています。
当初の話では「日や祝祭日でても良いですが、毎回というわけには・・・・・・」という話だったはずなんですけどね。なんかどこかの政府の策略のおかげで高確率に祝祭日仕事しているような気がします。
本来であればイベントとかしたいんですけどね。
ま、愚痴っぽいのはここまで
本題へ行きましょう。
タイトルは文字変換が面倒なのでかいつまんで
鍼灸系の専門誌や専門書に『Aという症状にA’という処方が載っていたとしてどう使うんでしょうか?』って話です。
この質問も実は多数いただいています。
まずこれ場合分けをするべき問題だということを認識してほしいなと思います。
1.名灸、特効穴など
2.経験穴、個人的な頻用穴など
3.流派、術式上設定された典型的なパターン
泰心堂の場合は、本治法系、根本療法系なので、名灸、特効穴を全く使わないわけではないのですが、使用頻度は低く、3.の流派、術式上設定されたパターンを主として利用しています。
また、Aという症状だからというよりも、体がAという時機、状態だからAに応じた処方パターンを選択するという形ですね。
なので、症状の程度、時機などにもあわせて変化するのが当たり前です。
例えば、
脾熱方→肺湿方→脾正方というように症状名としては同じでも処方が毎回違うというパターンを選択するときもあれば、
腰が痛い、膝が痛い、腕が痛いなどバラバラでも、膀胱勝方+胆勝方パターンでとかで施術することもあります。
これらの処方の変化はそもそもどの立場で体を見ているかによりますので、まずは先生方がその立場を強く意識することが大事です。
とはいえ、名灸、特効穴が使えないかというとそうでもなくて、よく使われる処方ということは逆説的によくある症状だってことです。
なのでまずは名灸、特効穴で調整をして見て変化が出るようであれば継続する。変化が出ないようであればより高度な処方を検討するという形で考えるのも良いでしょう。
流派によっては、そういう名灸や特効穴など典型的パターンを利用した施術を一般論と呼び、一般論で対応できないとき、初めて特別論(弁証に基づく施術パターンの選択的構築方法)を用いて施術するなんてところもあります。
顧客のためになり、経営的に儲けが出てしっかりとお互いが得するのであればどちらを優先しようがどうでも良いことです。
ただ、名灸、特効穴については病の深度や進度、時機などについては言及しているものは少ないので、時機によって合う合わないというのもあるということを頭にいれおくとよいでしょう。
結びとしては
AにはA’の処方というパターンを試しても良いが過信は禁物。次の手は用意しておいた方が良いよってところでしょうか。
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