梅雨明けの施術終了目安は頭の重さを加えて
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
暑いですね~が定番の挨拶になる日もあと数日かもしれません。言ったところで涼しくなるわけでなし、あまり言いたくはないんですけどね。
本日は水曜日。本業のサロン経営に力を入れています。もちろん施術もね。
さて、今回のお話は一回ごとの施術終了の目安のお話。題して
『梅雨明けの施術終了目安は頭の重さを加えて』
という感じで近年の小説のタイトルっぽくしてみました。
ええと一施術終了の目安を何を以って行っているかというのはとても大事なお話。
まさか採っていない人や施術者がわかっていればOKとか、言う人はいませんよね?
ま、常連さんになると、もうそうなるのはわかっているので、省略でなんて方もいなくもないですが、基本的には毎回、どなたでも一定の手続き、一定の基準で判定すべき問題ですね。
泰心堂でよく使っているのは、DRTの三大徴候検査とCSFプラクティスやクラニアルテクニックで用いる関節の可動域チェックや動作チェック(反射テストを含む)。
あとは時季に合わせた指標ですかね?
これは楽天ブログで記事に書いたことだけど、この梅雨明けの時季は、夏に向けて体の重さ、だるさを感じやすくなる時機。
原因はというと、基本原因は変わらずの蓄積疲労状態→機能低下→免疫、修復・回復機能低下であるわけですが、東洋医学的には不安定な気圧にさらされた梅雨から熱さにやられる夏に移り、体の熱の調整や体の疲労がグッとのしかかってきます。
おまけに体温調整のために体内水分をいつもよりも多く使うことで脱水症状やらも起こしやすくなります。
施術をしていて感じる徴候としては、特に体の反応が低下しやすく、たとえば頭蓋骨調整(クラニアル)のみでも補正的な歪みが連鎖的に解消し、背骨や各関節のアライメントが正しい位置へと調整されるのですが、その反応が鈍く、体感的に変化が起こるまで時間がかかるような印象を受けます。
なので、泰心堂では季節によって、頭→体→経絡の調整という基本フローから、体→頭→経絡などいくつかの順番を入れ替えた施術パターンを用意しています。
一例を上げると本日午前中に使ったパターンの一つ
〇40代 男性 朝からの頭痛、吐き気
頭部拡大、上肢検査L>R、下肢検査L>R、生体反射テストで胃気脈でひっかかり(ST)。相応点反応は頭痛反応点、胃、大腸反応点(言葉はKHTに基づく)、DRTの三大徴候NR、SR、ARと右偏り。
施術パターン DRT→KHT左右胃勝方→頭蓋骨調整(クラニアルテクニック)
施術後、頭部拡大状態解消、上司・下肢検査クリア、胃気脈引っ掛かりなし、相応反応消失、DRT三大徴候 SR残るも軽減↓
本人曰く:吐き気解消、頭痛軽減。
鍼施術がOKな人だったので、内臓疲労(胃の反応)を優先して高麗手指鍼術による内臓調整を入れ、最後はクラニアルテクニックでまとめたパターンでした。
クラニアルテクニックでは微妙な一次呼吸のリズムで終了の目安を図るのですが、わかりやすいところだと一次呼吸=脳脊髄液の循環リズムであり、頭部拡大状態=脳脊髄液循環不良のサインですから、頭部拡大状態=頭重い=脳脊髄液滞留と考えると、一次呼吸が整う=脳脊髄液循環が回復→頭の重さが軽く感じられると類推されるので、体感的な頭の重さを状態改善の目安にすることがあります。
とくにこの時期は反応が鈍くなりがちなので、頭の重さを一つの目安とすることで施術の結果を図ると期待通りに体が向かいそうなのか、否かがわかりやすいのかなと思います。
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