質問に答えます。その49 腕のしびれって自分で治せますか?

 ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。

 今回のお話は『質問に答えます。』シリーズ。

 一説によると一般人の読者よりも業界人というか関係者の方が多いというお話もちらっと方々で伺いまして、戦々恐々、いえ、あまり戦(おのの)くとかないですね。

 ま、いつも通りのマイペースでお話しましょう。


 ええとまずは端的にお答えして、

 自分で治せます。

以上。


じゃなければ、徒手調整術(整体、カイロ、オステ、鍼灸)で良くならないということになりますから。


「でも、どこに行っても良くなりませんでしたけど!?」


 やり方が悪いのか、回数が足りないのか、その時機が来ていないのかなどが考えられます。


 まあ、結果論的な話にはなるのですが、刺激量と回復量との兼ね合いで、症状が出ている局所に対して、刺激量>回復量の施術をずっと続けていると、良くはなりません。でも、根本原因が!とお題目を唱えるだけ唱えても、身体が認識しなければ、いつも通りなので変わる必要がありません。


 論理構造的に正しい手順、方法で、症状、現状を再認識させ、そこに侵害刺激を加えることで異常を検知し、自ずと治そうという仕組みを動かすのが徒手調整術なわけです。


 直近で、傍から見てみると考えると、聊か興味深い症例がありましたので紹介しましょう。

 ポイントは”傍から見てみると考える”とあるように私にとってはわりといつも通りなので珍しくないとつい思ってしまうのが問題らしいです。先日も後輩に指摘受けました。「そんなのできるの藤井先生だけです!」と。そんなことないのにな。


 気を取り直して。

〇50代女性 右手正中神経走行上にしびれと痛み。肘下~掌部まで、わりとこういうケースって指先まで痺れるのですが、それはなし。都内を含めて整体院、鍼灸院合わせて7件通院してから来院。発症からなんと5年。頚椎症なども疑われたが検査しても何もなし。


 さぞお辛いことでしょうね。どの程度かは類推するしかないんですけどね。


 で、いろいろと調べて、何か変わった療法的な感じですかね?

 こまつ式高麗手指鍼術というキーワードでうちに辿り着きました。


 ちらっと解説しておくと高麗手指鍼術は韓国の瑞金療法学会 柳泰佑会長 創始の手のひらを全身に見立てて鍼灸治療をしようという技術。こまつ式高麗手指鍼術は、石神井公園駅そばこまつ鍼灸院 小松隆央先生の臨床で培った経験と知恵と盛り込んだ高麗手指鍼術の名称。先生の高麗手指鍼術講座(通年)の卒業生がこれを名乗ることができます。

 ええ、私もここの卒業生です。

 瑞金療法学会の研究課程の修了証もいただきました。


 ちなみに高麗手指鍼術の得意とする症状は整形外科系よりも内科系症状。うちでも潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などの難病系やアレルギー系の症状、判断が非常に難しい症状などではよく使っています。


 ってことはですね、本来は正中神経のしびれ症状って相性があまりよくないんですよね。


 でも、それは使い方次第。

1.症状の確認。記述、口頭、キネシオロジーテスト、接触確認などで症状と場所を確認します。

2.症状に対応した手気脈の異常が確認されるかキネシオロジーのテスト(FT)でふるい分けをします。

3.該当手気脈の過敏圧痛点(相応点)を探します。

4.過敏圧痛点(相応点)に対して、鍼または灸で刺激。

5.本人により前腕部のしびれが減衰を確認。

6.自宅での相応点への灸刺激と週1回の施術で合計10回で症状消失。


ポイントは、

〇毎回、症状の程度と場所を確認

〇相応点(施術箇所、過敏圧痛箇所)を広範囲→狭い範囲と段階を踏んで探索

以上、二つのことをしたこと。


この作業自体は、どちらかというと身体に認識させる作業です。

認識→刺激→変化→観察で施術は成り立つので、自宅で自分で治す場合もまたこの流れを踏襲することで効果の最大化を狙えます。


さて、具体的なネタバラシをすると、この方は右腕の前腕部正中神経の走行上のしびれですので、

1.肘から手首中央のライン(親指側の橈骨ー小指側の尺骨の間を通る)がしびれていると考えるわけです。

2.中央ラインと手首、肘回りの皮膚ー筋の感触、弾力を確かめます。この時、

「○○筋が関係するから」と○○筋だけ見るのではなく、周辺をさっと見ていくのがコツです。

3.感触、反応を記憶する。くすぐったい、触れているのがわかる、冷たい、熱い、硬い、柔らかい、がちがち、ふにゃふにゃ、ごりごり、ぷりぷり、……など感触を記憶します。

この段階が認識。

4.高麗手指鍼術において右腕の相応(対応する反射)領域は右手薬指の中節(平側から基節骨ー中節骨ー末節骨)なので、中節の中央ライン付近を掌側、甲側ともにボールペンのペン先程度の太さの先丸棒にて圧迫して、周囲よりも明確に痛みがあるポイントをチェックしていきます。

※現場ではてい鍼という刺さらない鍼を使っています。

5.チェック箇所に対して刺鍼。自宅で行う場合は、深呼吸2~3回の間先丸棒にて圧迫もしくは簡易灸(せんねん灸など)

6.2.3.でチェックした個所をすべて確認して終了。


現場ではこれにくわえて姿勢の崩れ、体液循環不良、左右差の拡大、筋反射低下などの自律神経系の機能低下症状もあったので、DRT(ダブルハンドリコイルテクニック)を用いたからだの歪み取りによる自律神経系システムの回復促進の手順も加えていますが、


腕の処置は+手の相応点療法。

ええ、非常に簡単ですね。はい、鍼灸による施術は本来簡単で明快。


やり方はほかにもあります。

指から振動刺激を用いて、周辺の緊張を低下させる手技やら、緩消法を用いて筋緊張を低下させたり、らせんそう流整法の一手で剥がしの技法を用いて血流不足を解消して筋の弾力を取り戻して言ったり、その他、ケースバイケースで様々な手段は使いますが原則は同じです。


認識→刺激→変化→観察


この手順をしっかりと踏むことで、自分でしびれを取るということは普通にできます。

そもそもですがね、施術者にとっては自己調整って割と当たり前、あたりまえですよね?


ま、そんなこんなで自分で治せます。というか最終的には自分で治す仕組みを利用して治しているわけです。


あとはその方法論をどうするかだけですね。

この辺は、巷にあふれている適当な情報をうのみにするのではなく、専門家に相談するのが良いかなと思います。


ちなみに私のところ 泰心堂はりきゅう院&泰心堂はりきゅう院 徒手調整術研究部では、遠方に住んでいるため来院が月1回~2月に1回、その間はセルフケアというクライアントも何人かいらっしゃいます。

この場合、毎回、一回分の施術料とセルフケアの指導料、必要に応じて道具代をもらっています。


たまに専門家に対して、「ただで教えろ!」とか「成功報酬で」とか、まあいろいろと要求がありますが、施術者の皆様はさらっと流すこと推奨。


うちの場合、「成功報酬で」と呼ばれた案件が、不妊案件で何件かありましたが、経費(時間、人、道具、空間)掛かりますし、報酬(運営費、生活費)は必要ですから、「成功報酬で上乗せならうけるよ」的な普通の対応をしています。


ああ、ちなみにこちらの質問に答えます。シリーズはいただいた質問を空いた時間に気の向くままお答えしているので、料金請求しませんので安心してご覧ください。

習志野市大久保の鍼灸&整体 泰心堂はりきゅう院

臨床経験10年以上、総施術回数は2万回以上。 疲れた身体を活性化し、ストレスに抑圧された心を解放する鍼灸術を提供している千葉の鍼灸整体院

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