”痛みは煩わしいが、敵ではない”という話。
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
本業は鍼灸院経営なので、体の不調にお困りの方はぜひ、習志野市大久保の泰心堂はりきゅう院並びに同 徒手調整術研究部門(整体部門)にご依頼くださいね。
さて、今朝はというとまず1枚写真をアップしましょう。
はい、今朝のAUDJPYの動きですね。キャプチャ画像は5分足。ですが、最近は、大きく4時間足、日足などでも大きくダウントレンド=下向きの波形が描かれています。典型的な円高(相対的に円が強い)相場ですね。
こういう時は直近のサインのような上向きを狙うよりも、反発して落ちてきたところを狙いたいものです。
あと、形がきれいなのはGBPAUD。どちらも私が余り手出ししない通貨ペアですね。
さて、本日のお話。
”痛みは煩わしいが、敵ではない”という話です。
現場で苦労するのが、”痛み”に対する取り扱いです。
体調、体質改善を目的とした機能調整、均衡(=バランス)調整的調整を行うと、自己修復を促進するので、修復が進めば自ずと痛みも症状も軽減、解消していくという立場が根本療法系、本治方系の施術者の考え方です。
なので、痛みに”執着”して調整を行うのは施術者としては悪手なのですが、ここで一般の方との大きなずれ、一般の施術者との大きなずれが存在します。
一般の方や、そのへんの施術者は、痛み=本題とつい考えてしまうのですが、
生理学上、”痛みは必要があって出ている体の自然な仕組みの一つ”なのです。
なので、「自然治癒力が~」と声高に主張している立場の人間が、痛みをわざわざ取ろうとするのは、不自然な施術をしているということにほかなりません。
じゃ、痛みが起こると何が起こるかというと、活動性の低下が起こります。簡単に言うと(痛みがあるので)動きにくく、動かしにくくなるということ。つまり安静な状態を作ろうとする体の自然な動きなので、これある意味で、自然治癒力が発揮された結果なのです。
「ここが痛いんですけど」
「よかったですね、体の機能が正常に働いていますね」
という会話が繰り返されるべきところに
「ここが痛いんですけど」
「そうですか、じゃもう少し~」
とダメージを加算して、反応できない状態にするような施術が横行しています。
じゃ、痛みを取るのは必ずしも悪であるかというと、これが実はそうでもない。
”痛み”は確かに体の活動性を低下させ、安静状態を作り、回復を促進する自然な行為ではあるのですが、痛み自体は原則的には”不快”感情を喚起させ、それがいわゆる精神的なストレスになります。
なので、精神的なストレスが著しい、激しいときは、痛みを抑えることで精神的な負荷を抑えて、その間にある程度の治癒を進めてしまうという考え方があります。ペインコントロールという考え方で、ペインクリニックで行われている麻酔薬を利用した疼痛緩和療法や鍼鎮痛として鍼灸師が行っているそれです。
ただし、医師の管理のもと麻酔薬、鎮痛剤などを利用して行うものを除いて、原則的にそれが適切であるかは疑うべきです。
たとえば市販の経皮消炎鎮痛剤、わかりやすく言うと湿布薬。あれって鎮痛作用、消炎作用がメインの効能になるわけですが、
消炎作用って皆さん何のことがご存知ですか?
はい、炎を消す。火事場で? 違います。これ炎症反応を消すという意味です。炎症反応は要は化学反応であり、組織再生作用、治癒反応なのです。もちろん、過剰状態にある場合は抑えてあげるべきものなのですが、大した痛みでもないとき、たいして熱を持っていないときにそれを継続的に使うのは如何なものでしょうか?
書きましたが、炎症反応=治癒反応です。それを抑え込むわけです。
揉み解し?行為もまた同じです。それは必要なのかは疑ってかかるべきです。
筋肉などが緊張する、短縮する、硬くなる、コリができるのは、体の命令として、そうなるように指示が入っているからです。
また、人の体はダメージを受けると瞬間的に筋緊張を起こす、筋性防御という反応を持っています。さらに、筋トレなど組織破壊的ンダメージに対して壊れた組織をより強くしようという回復反応ー超回復を仕組みとして持っています。
・・・・・・何が言いたいかわかりますか?
肩こり腰痛、揉めば揉むほど硬くなる。
つまりは、そういうことです。
必要があって、硬くしているわけですから、必要条件を解除することが大事で、意味なく攻撃を加えるのは如何なものでしょうか?
ジョン・F・ディマティーニ
『世界はバランスでできている!』
はい、体もバランスでできています。
痛みがあるのには、痛みがある理由があります。
過剰な痛みが出ていることにも、自律神経の不調などの理由が背後にちゃんとあって、自律神経の不調が解消されれば、必要十分な適正な痛みレベルまで変化します。※人によってはより痛みが強く出ることもあります。
なので、痛みを何が何でも消そうとする施術は、その場しのぎには良いかもしれませんが、体を根本から治していこう、今の生活に適応できるようにしていこうと考えたとき、その選択はあまり意味がないものになります。
痛みとはうまく付き合いましょうね。
では、このへんで。
0コメント