調整は短時間であるべき理由
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
ただいま”現役鍼灸師が提案する徒手調整術”のためのスペシャルサイトの構築中です。ええ、いろいろと書類作業が押しまして、今頃に。
今回のタイトルは『調整は短時間であるべき理由』というタイトルです。
冗談抜きで、長時間刺激し続けるよりも、超短時間で調整を行うほうが効果が高いのは施術者であれば知っていることですね。もちろん、なんでもかんでも短くすればよいというものではないですし、局所に対する施術全面否定というわけではないのでそのへんは十何に考えて欲しいところではありますけどね。
はい、人の体が機能低下を起こし、症状を出す理由ですが、大きく分けると三つ。
1.環境的ストレスに体に負ける。(外因):熱い、寒い、湿気ている、乾燥している→脱水、風邪など免疫低下による諸症状や感情面への影響など。
2.心理的なストレスに対する過剰、過少反応:怒り、イライラ、喜び、思い悩みなどによる神経性○○とか、あるいは思考能力低下、注意力低下による思わぬ怪我など
3.体力的なストレスに体が負ける。:飲食過剰、過少、睡眠不足・過剰、怪我、生活リズムの崩れによる自律神経系の不調、感情面への影響や、運動不足や筋力低下などによる環境適応能力の低下など。
これら簡単に言うと、機能低下を引き起こしていることが症状が出る理由。
じゃ、機能低下状態とは?
1.体液循環不良:血液、リンパ、脳脊髄液の循環不良と浮腫み
2.呼吸能力低下:二次呼吸(肺呼吸)、一次呼吸など。胸郭の動き制限、骨の律動の変動
3.筋関節系の機能低下:筋力低下、筋反射低下、関節可動域狭小化など
4.重心軸のズレ:八相方向へ崩してみると、大きく崩れる方向が出る。→動作不良や動作の引っ掛かり→筋・関節への負担増
5.自律神経系の不調:感覚異常(知覚過敏、鈍麻)、筋緊張の異常(過緊張や過弛緩)、みための歪み、内臓系の機能低下
6.内臓機能低下
↓
つまり、蓄積疲労状態の発生
逆に考えると、これらの機能低下状態(蓄積疲労状態)が解消されれば、体は自然とその力を使って良くなっていくわけですね。
で、私たち、施術者は”反射”を利用して、これらを解消しようとするわけですが・・・・・・
局所的療法×痛圧刺激でも、これらを図ることができます。
ただ、『痛気持ち良い刺激が体に効く』と思っている患者=patient=耐えるものサイドでは、痛気持ち良ければよいほど効果があると脳内妄想変換を起こしているのが現状。
「素人だから仕方がない」という人もいるが、そういう素人さんを量産し、さらに助長しているのは自称施術者の皆様。
だから「どこに行っても良くならなかった方のために・・・・・・」とかいうフレーズが出回るわけ。
でも、やっていることほとんど同じじゃないの? と聞きたい。
刺激量が多ければ多いほど、体はダメージ(=回復をしなくてはならないダメージを)蓄積していく。
まずはここに立ち返る必要がある。
自然治癒力なるものが働くとするのならば、自然治癒力を邪魔する行為(=回復を要求されるダメージ量の増加)はできるだけ避けるべきである。
ならば、施術箇所は少なく、刺激量はごく少ない、施術時間は極めて短くするのが常識。
だからこそ、調整は短時間ですべきなのだ。
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