紹介用サイトを作ります。
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
本日のお話は、”業務連絡”のカテゴリーになります。
施術には、痛み・不快感に対する調整とその原因に対する調整と大きく分けて二つの調整があります。このこと自体は徒手調整術も鍼灸術も同じです。
前者を対症療法、後者を根本療法あるいは原因療法、本治方などと呼ぶこともあります。
前者は要はどこが痛いか、不快感が強いかがわかれば、そこに施術を加えたり、○○処方集的な本を参考に決められた手順をこなせばよく、施術としては技術も効果もわかりやすいというメリットがあります。
一方で、症状に対するアプローチとは、鎮痛/消炎/血流量増大/筋緊張(強制)緩和を目的とした施術のことであり、それは侵害刺激=体にとってダメージとなる刺激を用いたものになります。つまりは、”適量”であればよいのですが、”適量”を超過したり、取れない症状を無理に取ろうとすることによって筋性防御などの反応を引き出し、かえって、筋緊張緩和後に増悪→血流不良→神経興奮助長→疼痛増大などの反応を引き起こすことも少なくはありません。
いわゆる”揉み返し”というのはこの増悪反応であり、”楽になったような気がする”(A-10神経の興奮)が生じているだけで、それはいわば”感覚異常”(一種の逃避反射)を引き起こしているわけです。
”好転反応”というのも同じです。好転しているかどうかはその後の継続的な観察を以って類推するほかなく、反応が出たから好転というのは論理的に矛盾しています。なので好転反応が起こっているのではなく、一時的には体の反射的、防御的反応強く出ているというのが実態であり、生理学的に考えるとダメージに対する防御反応は交感神経優位、筋性防御(筋緊張)が強く出ており、筋が短縮した部位の組織内圧力が上昇し、血管・神経を持続的に圧迫している状態を反射的に引き起こしているということです。
つまり、どちらでもある意味で”悪化反応”なわけです。
ただ、一方的に悪いことでもなく、施術を受けた人の体力(生命力、回復力)がそれなりにあれば、動かさない/動かせない/動かしたくない期間ができるということは、身体を休められるということでもあるので、食べて、寝て、いつもより控えめに動かざるを得ない状態を続けることで、勝手に自己修復することが期待できなくもありません。
少し前までは、それでも良くなる人がいました。
ここ十年程、良くなりにくい人が増えています。
具体的には、
〇補正的歪みが外形上がまったく見られない、全身筋弱化状態の人
→筋反射テストで軒並み筋弱化状態を示す。
〇補正的歪みが積み重なり、背骨、骨盤の歪みが確認されず、フェイシアテンションテストで両頸椎症候を示す人
→歪んでいないわけではなく、ある意味で歪みすぎてまっすぐになっている人
〇頭部拡大状態など全身が浮腫みやすい人。
これらは蓄積疲労状態を指し示します。
この状態は、回復力に対して、疲労が増大している状態を指します。
一日の疲労 > 一日の回復量 → 疲労の蓄積
一日の疲労 + 蓄積した疲労 > 一日の回復量 → 継続的蓄積疲労状態
そもそもの回復力自体が低下して、さらに体の機能低下を引き起こしている状態なわけですね。
そこに更なるダメージを加えてみたらどうでしょうか?
一日の疲労 + 蓄積疲労 + 施術によるダメージ >=< 一日の回復量×施術による活性化
さて、どの等号、不等号を入れるのがふさわしいでしょうか?
施術者としては、ダメージは最小に、活性化は最大にしたいところです。
そのためには痛みや不快感を力技で押さえつける施術から、原因にアプローチし、体の機能を活性化する施術へと切り替える必要性があります。
そのためにはどうしたらよいのか? どういう施術が良いのか?
これらを紹介、提案する専用のサイトを立ち上げようという計画の実行が今回の業務連絡ですね。
今回はここまで
0コメント