病因 外因への対処
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
一週間ほど空きました。先月からスケジュールに少し空きが出ましたので、今までお断りしていた時間帯の新規の予約も受けられるようになりマシだので、新規顧客の募集をいくつかのチャネルを通じて呼びかけていたので、その対応をしていました。
まだ間に合いますので、施術をご希望の方はキャンペーン情報をご覧になったうえでメールください。
さて、本日のお話は前回の続きのお話。病因=病気の原因の中でも外因に焦点を当ててお話をしたいと思います。
私が現場で見ている限りにおいては、単一の原因で生じる病は少ないと感じます。
例えば、怪我一つとっても、
1.疲労が蓄積していて(不内外因)
2.注意力が散漫になり(内因)
回避できなかったので怪我をしたというように基本的に複合要因によって病は生じます。
別の例として、風邪をひくというケースの場合は、
1.寝不足、栄養不足状態になり(不内外因)
2.やる気がなく、活力減少状態になり(内因)
3.室内が乾燥(燥邪)して冷えて(寒邪)(外因)
風邪をひいたというようになります。あくまでも一パターンですが。
外因=天気、天候、気圧などの環境要因の影響を受けやすいのは、季節の変わり目と台風など気圧が大きく変化する時機です。「季節の変わり目に体調を崩しやすい」というのは、からだが変化についていけなくなり、体のバランスが崩れるからです。
この時期は、現場では脾虚、胃虚、胃実などのサインが良く診られます。施術の方針としては、足の太陰脾経、足の陽明胃経などを中心に調整して、体がすっきりとした、あるいはホッとした状態を作る様に心がけています。
外因の性質は、風、熱、湿、燥、寒、(火)の六つ。熱邪もしくは暑邪と火邪を厳密に分ける人もいますが、うちではあまり分けません。「そのへんにやられたのかな?」と考えるだけで十分なので。
ざくっと説明すると、
〇風邪は風と気圧の変化による影響
〇熱(暑)邪、火邪は、熱の影響。どちらからというと熱(暑)邪が外熱、外気温。火邪は内熱というか体温の影響。たとえば汗が掛けず内に熱がこもるなど。
〇湿邪は、湿気。
〇燥邪は、乾燥
〇寒邪は、寒気と停滞
そういうイメージ。ただ、間違えてほしくないのは、気圧の変化や熱気、湿気、乾燥、寒気など、それ単体では別に悪いものではなく、そこにあるものでしかない。その変化に体がやられていれば、その説明として「ああ、それは熱邪の影響だね」という話になるということですね。
疲れを感じている状態でずっと同じ”極端”な環境にいると疲れると覚えていただければ十分です。
例えば、寝不足で疲労感を感じる状態で、寒い外で長時間過ごすとか。
対処方法としては、衣服で調整と部屋で調整の二つ。
夏場はまあ、薄着になる方が多いのであまり強く言う必要はないでしょう。敢えて言うのなら、日焼け対策には夏物の長袖、熱中症、日射病対策には水分補給とたまにミネラル補給、あとはつばのある帽子。部屋については無理せず冷房を入れること。あとは十分涼んだら夕方などに少し体を動かしに散歩に行くこと。
冬場は、服はレイヤード。要は薄手のものを重ね着がお勧め。重ね着すると服と服の間に空気層ができ、ここがわずかではあるもものの断熱効果を発揮するので温かさが変わります。また、調整も脱ぐ、着るをすぐにでき、枚数で調整ができるのでお勧め。部屋は暖房を入れることと加湿器などで湿度を適度に保つことが大事。どうしてもこもりがちになるので、昼間などは少し散歩など外に出ること。
春、秋は非常に難しいけど、基本は重ね着で微調整。手洗いうがいを忘れずに行うことと。冬ほどではないが、気づかないうちに脱水が進みやすいのでこまめな水分補給が大事。
「日頃のケアとして何かできませんか?」
わりと聞かれます。一番簡単なのが手のひらを温めること。手のひらは高麗手指鍼術によるとお腹の相応部位なので刺激してあげると、おなかの調子が良くなります。あと落ち着きます。
朝起きてすぐ、あるいは学校や職場についたあとすぐ、休み時間、寝る前などに手のひらを温めてあげると、疲労の回復が促進されます。
道具は、秋口ぐらいから、泰心堂はりきゅう院のお客様にはお話しているのですが、白金(触媒式)懐炉を買うように薦めています。私はZIPPOハンドウォーマー(白金懐炉)を持っています。最近は白金懐炉という言葉を知っている人も減りましたが、Amazonや東急ハンズなどでも売っていますので適当なものを購入指定ください。だいたい3000円から4000円くらいだと思います。ライターオイルは内緒ですが、100円ショップでも買えます。(純正品の方が良い)
ちなみにハクキンカイロという会社でもハクキンカイロを出しています。
なぜ、これを薦めるかというと、使い捨てカイロより持ち安く、長時間使える。トータルで考えると使い捨てカイロよりも安くなりますしね。
使い方は単純で、
1.蓋を開け、口金(触媒)を外し、オイルを注ぐ
2.口金を締め、触媒部(開口部)をライターであぶる。
3.しばらくすると高熱でオイルが気化しはじめ温かくなるので、蓋を締める。
4.本体ケースに入れ、両手で持つ。
5.手のひらが温かくなったら修了。
軽度であれば冷え性の人もこれで改善します。お試しあれ。※泰心堂で不妊対策鍼灸を受療されている方には必須とお伝えしています。
あ、あと、普通に懐炉としても使えますので、便利です。
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