質問に答えます。その37 私手が冷たいんです。
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
本日、二本目、実はほかでも投稿しているので3本目の投稿はこのネタ。ええ、毎年毎年相談メールが来ます。施術者やら施術者見習いから
もう、面倒なのでいきなり結論行きましょう。
筋トレしてください。
以上。
このネタの話をするときは橋口先生の『焼きたてジャぱん』を思い出します。ま、あれは漫画用のネタなので笑い話的に扱ってほしいところではありますが。
ちなみに私 藤井もまたもともとは「手が冷たい」と言われる側の人間です。ま、簡単に言うと末梢での血行不良なんですよね、これ。でもまあ生活に支障があるほどのものではなく単に血流量が少ないので、体温を運ぶ血液の流入量と循環量が足りないだけのことです。
サーモグラフィーなどの検査機器を使えば、一目瞭然。
じゃ、対策は? といえば、抹消=この場合は指先への血液の流入量と循環量を増やせばよいわけです。
なぜ? 流入量と循環量とを分けているかですって?
違うものだからです。
流入量:指先まで血液が流れる量。
循環量:血液が循環する毛細血管の総内容量に依存。
わかりにくい?
簡単に言えば、指先まで使えということ。
1.指先まで使用することで、指先の組織が疲労、損傷する。
2.組織の疲労回復、損傷の修復のために血流量が増加する。
3.炎症が起こり治癒する。程度により血管新生にともない毛細血管が増え、結果として循環量が増える。
1.~3.を繰り返すだけ。
人って、廃用性萎縮を起こすわけだけど。これ使っていないなら要らないよねって話。当然使っていないところにエネルギー源でもある血液を回すなんて、文字通りエネルギーの無駄。だから必要最低限だけを回して他に振り分けてしまうわけ。
血液は筋運動により発生する熱をその中に蓄積させ、循環することで体温を全身に配るわけだけど、潤沢にある場合と最低限だと比べるべくもないよね?
これも自律神経系の作用として起こるので自律神経障害と言えなくもないけど、実際はそんな大した問題ではない。
※症候性のものや感覚障害によるものもあるので注意。
で、もう一つの原因として挙げられるのが、全身の発熱効率の悪さ。ま、基礎代謝が低い人なんかが該当するわけだけど。これは筋力つければある程度は改善する。基礎代謝の数割は筋力量依存なので筋トレをすると基礎代謝 微増、活性時(運動時)代謝 増となる。これ要は消費熱量が上がると同時に発熱量が増えるということ。
まあ、施術家でそういう人は少ないと思うので、結局は”指先まで力入れろ”って話に集約されるわけだ。
ゴムボール握って握力強化とか、指立て伏とか、ピアノなど鍵盤楽器の演奏とか指先使う運動が簡単で良いですよね。
え? PCのキーボード毎日叩いていますって?
う~ん、それってキーボードが壊れるくらい? あれ、エルゴノミクスデザインといって人体工学に基づいて、負担が少ないように作られていますからさほど力要らないんです。叩き割るほどの打鍵はむしろ周りの人にとって迷惑ですのでやめましょう。
ちなみに私は、加圧トレーニングを行っています。特に冬場は指先が冷たくなりがちなので、朝に加圧トレーニングをきっちりと。無駄な力も抜けますのでちょうど良かったりします。
あとは形態にもよるけど、地震など災害が起きたとき、少なくとも肩を貸して患者さんを安全なところまで誘導できないと話にならないので、自分しかいない場合はやはり体鍛えておく必要はあると思います。
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