超・簡単筋調整テープby泰心堂
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。本日は日曜日ということで午前は自分のサロンで、午後は外部での施術になります。
本日のお話は簡単なセルフケアのお話。セルフケアと聞くと難しそうとかいろいろ運動するんでしょう? とか思われますが、これはなんとテープ貼るだけ。そのまんま貼るだけセルフケア。
そのうち紹介の動画を上げようかと思っているのですが、いかんせん使っていたデジタルビデオカメラに問題が生じてしまったので、そのうちと言葉を濁させてください。ちなみに使っていたのは今はなきSANYOのXacti DMA-CA65かなり重宝していたのですがさすがに寿命でしょうか。なにか変わるものがないか現在検討中です。別に映画撮影するわけではないので使い勝手の良いものであればよいのですが、何かないでしょうかね。
さて、今回使うのはキネシオテープ。私はこの筋調整テープを貼る場合2.5cm幅のものを好みますが、腰など広めの部位は5cm幅でもよいと思います。
どこの使っていますか? と聞かれることもあるので、これは株式会社ファロスのSARASAキネシオロジーテープ。5㎝幅はSARASA7 プレカットタイプをよく使います。あとは推奨するとしたらテーピングマスターテープのソフトタイプでしょうか? でも、テープの材質よりも貼り方の問題なのでどこのでも良いですよ。
長さは2.5cm幅なら10cm、5cm幅なら15㎝程度が最初は貼りやすいと思います。できるのであれば写真の一番右のように角を落として丸めておくと引っかかって剥がれる率が下がります。
準備ができたら説明しましょう。
適応=こういう時に使うとよい。
〇筋痛、こり、硬結
〇動作制限
〇神経痛、しびれは微妙。継続すると効果あるかも。※理屈としてはいけるが、術者本人が神経痛ないので確認していません。
〇経絡の利用法がわかる方は、経絡調整。
期待できる効果
〇筋痛緩和
〇緊張緩和による血流促進
〇動作制限の緩和
〇関節の安定
など
手順
1.場所の確認
筋疲労や筋痛を感じる場所を特定。
2.筋繊維方向を確認。
基本的には中心となる骨に対して沿うよう(長軸方向)に関節をまたいでつくと覚えておけばよい。痛みやコリを感じる動作をしてみて、盛り上がる一連なりに沿えばOK。
経絡を使う人は、基本的な経絡の流注に沿えばよい。
3.痛みコリの中心にテープの中心を合わせて長軸方向にテープを貼る。
〇一人で貼る場合は、テープの端2~3cmの剥離紙を剥がしてそのまま皮膚に置くように貼る。
〇反対側の端を持ち、少し引っ張りながら中心を通るように貼っていく。
※テープを5mm~1cmも伸ばせば十分。
〇最後の2~3cmは引っ張らずにそのまま置くように貼る。
以上。
言葉にすると長いけど、単に痛みやこりに沿うようにちょっと引っ張って貼るってだけですね。
これ、なにをしているかというと、そもそも痛みやこり(硬結)ができる理由は次のようなもの。
1.いわゆる筋痛は、筋短縮状態で起こりやすい。
2.持続的な筋短縮状態は内圧が高くなり、血管、神経を持続的に圧迫。
3.筋短縮状態から無理やり引き延ばされると筋繊維がダメージを受け痛みを感じます。
4.血管、神経を持続的に圧迫すると、血流阻害が起こり、神経も十分な働きができなくなります。
5.持続的な血管圧迫状態は、末端の血流阻害を起こし、血流阻害故に運動機能低下、あるいは神経興奮が起こりやすくなります。
6.持続的な神経圧迫状態は、運動機能低下、知覚機能の低下を引き起こし、修復のために神経の興奮を誘発します。
7.常態化すると知覚鈍麻状態、しびれなどが断続的に起こります。
このテープは、筋が筋短縮状態であるところに対して、さらに短縮をかける(筋は短縮したがっているので、短縮=快方向)ことで、内圧低下状態を作ります。
すなわち、A-Bの二点間で張力が発生し、内圧が高まっているのに対して、A-B間の距離を外部的な圧力で縮めA’-B’間の二点での圧力の問題に置き換えます。A-B>A'-B'なので拮抗していた筋に緩み、撓みといった余裕ができます。
余裕ができた分内圧低下、血流促進、さらに自律神経系の作用で”短縮せよ”という命令が出ていたのに対してい、”短縮しすぎ”の命令を返すことになるので、短縮命令が解除されやすい状態ができます。
論理式としては筋自体の生理機能と操体法の原理をテープ一枚で再現しているということに。
ついでに、経絡論を合わせると、これで経絡治療も理屈上は再現できますね。
ぶっちゃけ、有料で講習会やっても良いネタだったりします。理屈も手続きも簡単だけど。
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