クラニアル(頭蓋骨調整術)でCSFの流れを整えると……
おはようございます。
からだのエンジニア & からだの専門家 泰心堂ことはり師、きゅう師 藤井崇次です。
今日と明日は、出先での施術の日で、習志野市の私のサロン 泰心堂はりきゅう院にはおりませんのでご注意ください。今週も水曜日以降の営業となりますので電話予約は水曜日朝から、基本的にメール、またはメールフォームで連絡ください。
ええと今朝のお話は、クラニアル(頭蓋骨調整術)でCSFの流れを整えると……というタイトルでお話をしようと思います。
段階的にはいろいろとあるのですが、泰心堂こと私、藤井の考察によると泰心堂の鍼灸術の概念上最上位は精気の虚を補うという概念で施術を加えることになります。
「五行論じゃないんですか!?」と鍼灸を学んだ人からは聞かれますが、五行論は哲学的な段階でいうと四象に太極を無理やり加えたレベルの話か、あきやまけんた八卦と経絡の配当のレベルのお話になります。ちなみに八卦経絡配当の考え方では老陽=督脈、老陰=任脈となることが多い。
そうじゃなくて、はじめに太極(陰陽の混合体)あり、是両義生ず、……と続くわけであるから、陰陽の混合体である人の体は両義(陰陽)のバランスで制御されていると素直に読めばよい。究極的にはこの陰陽のバランスではなく太極を直接調整することができれば、人の体はバランスを崩すことがないという話になってくるのだけれど、その話はとりあえず置いておこう。
じゃ、結局、両義の調整レベルってなにか? 陰と陽のバランス調整→代表経絡は実は督脈ー任脈。なぜならば老陽(全陽、陽極)-老陰(全陰、陰極)であるから。
さらにもう一歩進めると結局、精気、精髄の調整を行うことができれば、おのずと陰陽のバランスをとれることが分かる。
じゃ、精気ってなに? 精髄ってなに?
そういう話になる。
で、それが何かを知るためにカイロプラティックやホメオパシーなどを学ぶことになってのだけれど、ざっくりとお話しすると精気=生命エネルギー=生命力=自然治癒力=復元力=・・・・・・という感じ。本当はニアリーイコールのほうがいいんですけどね。とりあえずイコールで代用。
じゃ、精髄はというとこれ脳、脳幹、脳機能に充てるしかないかな? ってのが今のところの結論。だって精気→腎精だし、腎主精神であるし、そうなると精神は物質的には脳に宿るとするほかない。
・・・・・・ということで結局、いかが脳機能低下の問題を何とかするのが早道だという話に収束していったわけである。
脳機能低下状態に起こる減少から逆説的に逆説的に脳機能低下状態とそうでない状態を類推できないか? というの次の段階のお話になる。
人の体が自律神経系による体調管理されているとするのならば、その上位である脳・脳幹の機能低下が起きていなければ体調は維持される。ならば、体調が維持できない場合、脳幹の機能が低下している可能性が高い。
具体的な兆候として、
1.痛みや不快感といった症状そのもの
2.知覚鈍麻や神経過敏などの神経の異常興奮による症状
3.運動機能の低下、反射機能の低下→関節可動域の縮小や筋反射テストでの異常
4.全身の筋の異常緊張→弛緩、こり、膨隆、牽引(ひきつれ)、神経痛
5.免疫力低下
6.体温低下
7.内臓体制・体表反射と内臓障害
8.頭部拡大
などなど。
これらの兆候の多くは断片的にではあるが鍼灸の専門学校でも習うこと。解剖学であったり、生理学であったり、病因論であったり、総論、各論など多岐にわたるが一応は教科書レベルがほとんどなので特に解説は要らないと思います。
頭部拡大は私の考え方ではなく、私が宮野博隆先生がパーフェクトクラニオロジー協会を立ち上げたその特別セミナーで話を伺って、「本当にそういうことがあるのだろうか」と後付けで確認したものであるので、詳しことが知りたい人は先生の名前で検索をかけてみてほしい。
私の場合は、この頭部拡大→脳脊髄液(=CSF)の流れがわるくなり、頭蓋内に貯留、圧迫することで脳機能低下→各種兆候が表れるというロジックでクラニアルテクニック(頭蓋骨調整術)の検討へと入っていきました。
結局、クラニアル(頭蓋骨調整術)でCSFの流れを整えると何が起こるのか?
1.頭部拡大状態から正常な状態へ縮小
2.内圧減少による脳への圧迫が解消、脳機能低下の解除
3.自律神経系の活性化
4.関節可動域の正常化(通常は広がる)
5.全身の筋緊張の適正化
6.血液を含めた全身の水分循環の改善→むくみなども解消
7.血流回復に伴う体温上昇
8.免疫力向上
9.内臓機能の自己回復と内臓体制反射の消失
など
一言でいうと、自分の能力で疲労や障害から回復できるようになり、結果、症状が出ない体になっていくということ。
ついでにこの状態で鍼、灸を施すと、通りがよく期待通りの効果が出やすいので重宝しています。
特に最近では自律神経系の諸症状はもちろん、アレルギー性症状についても、クラニアルテクニック→泰心堂式鍼術orこまつ式高麗手指術の流れを多用しています。
今朝はこのへんで
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