エネルギー療法ってなんぞ?
どうも、からだのエンジニア 藤井崇次です。
専門は経絡治療系鍼灸術で、得意症状は鍼灸で改善可能な症状、状態のほぼすべてです。
・・・・・・というのは、すべて恩師のおかげです。
はい、そういう意味で、○○専門って正直な話をすると違和感があります。まあ、私もめまい・頭痛専門Site立ち上げていますけどね。これは営業的な側面でそうしているだけで基本的には正しく何でも屋なんですよね、私。
さて、本日のお話はエネルギー療法、エネルギー治療(ここでは、まとめてエネルギー調整術と呼称する)と呼ばれるもののお話です。
最近、巷でちらほらと見掛けるようになりました。
「なんか怪しい響きがする」
とうちの顧客からも指摘がありましたが、そこまで怪しいものは・・・・・・それなりにあるなぁ。
ええと広い意味では経絡治療という鍼灸の技術はエネルギー調整術になります。
ざっくりとお話すると体を守り、内側と外側を分けるものを衛気と呼び、体を滋養し、活力を生むもの、体を修復するものを榮気と呼びます。で、それらは人の寿命のようなものである精気を触媒に、食べ物飲み物(水穀の気)を消化吸収することで生まれる元気(書物によっては原気)から役割に応じて分化していったものです。
つまりは気という生命エネルギーの態様とその流れの話をしているのが東洋哲学、東洋医学。
で、その詳細分析や解説やらの産物として生まれたのが陰陽論や三才論、五行論。医術用にアレンジされたのが蔵府論や経絡論、様々な病証(症状のタイプ判別用フローチャートと思えば良い)。その病証の説明用専門用語として生まれたのが気血水とか、あとはむやみやたらに使われている感がある於(やまいだれをつけるのが正しい)血(おけつ)と呼ばれるもの。
ちなみに於血は内出血のことと現代医学では定義されている。東洋医学では古典とよばれる書物にて、「血、脈外にあふるるを血於と呼ぶなり」とある。この血≒血液であり、血≠血液である。数学的記号で表す場合は、血∍血液(A∍BでAはBをその要素として持つ)と表すのがGoodだと思われる。
ま、脱線はこのくらいにして。
なぜ、今更ながらエネルギー調整術が声高に叫ばれるのか?
最近のムーブメントは、カイロプラクティスやキネシオロジーの方からエネルギー調整の重要性が声高に指摘されているように思う。
ちなみに私が学んだのエネルギー調整術も、カイロプラクティスをメインに学び、キネシオロジーの影響を受けて完成した技術だと聞きました。学んで感じたことはジョン・シーの提唱したタッチフォーヘルス(Touch For Health TFH)そのまんまという印象。
なお、ジョン・シーはカイロプラティックドクターであり、キネシオロジスト。キネシオロジーを用いた心身バランス健康法として作られたのがTFH。で、その中で解説しているエネルギーは経絡エネルギー(気)。
はい、お気づきですか? キネシオロジー自体が実は東洋医学の影響、経絡論の影響をものすごく強く受けているわけですね。
そしてキネシオロジーはカイロプラティックの影響を受けて発生しています。
となると、カイロプラティックの原理原則である「健康は体の内側からやってくる」、「体内の英知と体外の宇宙の英知が神経系統でつながっている」も違った見方ができます。基本的にカイロプラティックはこの発想を元に人の体もつ生命力を活性化(身体機能の正常化)するために背骨を通じて神経系統の活性化を行うというのが手技の構成になっています。
東洋医学、鍼術的な発想に直すと、こう言えるでしょう。気血榮衛の平行、気血の過不足、気血の停滞のない体の状態(内側が整っている状態)が健康であり、天人合一思想のもと、体内の小宇宙と体外の宇宙とは繋がっていて相似性を持ち、季節が移り替わるように、体もまた移り変わる。自然が生まれ、成長し、成熟し、結実し、死にまた再生するように、人もまたそのように一生を送ると。そしてその再重要な調整ポイントは任脈・督脈(中心線)であると。(※泰心堂的には立体で考えるので、衝脈、帯脈も重視する)
はい、ロジックとしての一貫性が出てきましたね。なので泰心堂的にカイロプラティックの技術と鍼灸の技術とを混ぜるのは何ら矛盾がないわけです。
ま、それはそれとして、エネルギー調整術の核は要するに、人の体がもつ生命力、回復力、調整力といわれるものを意識して、体の調整をしているかどうかということですね。
結論的にいうと、私こと泰心堂 藤井崇次が行っている調整というのもここに辿り着きます。
病気というのは本来自分で治せるのですが、何らかの事情でその機能が働くなった状態に陥った人に対して、その機能が働きやすい状態、環境を整えてあげることで、自ら治すという機能が働ける状態に戻すというのが私のような鍼灸師、整体師、カイロプラクターが行っていることですね。
今日はこの辺で
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