泰心堂式徒手矯正術がめまい・頭痛の方に好評なわけ

　おはようございます。

　からだのエンジニア　鍼灸師　藤井崇次です。

　先月より、地域住民の方を中心に情報提供を始めました、めまい・頭痛の方のための徒手調整術はおかげさまで大変好評いただております。あまりに好評なので4月にも10名ほどを上限として通りがかり集客用に使おうかと思うくらいです。

　ただ、私の方の時間がなくてなかなか希望通りの時間に予約を承れないのが悩みと言えば悩みですね。

　さて、この施術がどうして効果的であるか？　効果的だと提案しているのかというと、ポイントは脳血流と脳脊髄液循環、そして上部頸椎の状態を整えるからです。

　ざっくりとした話、鍼灸、徒手調整で対応可能なめまい、頭痛は機能ていかによって起こる機能性症状。

　？

　と？　マークが並んだあなた、当然の疑問だと思います。

　症状の原因というのは、機能低下性と器質障害性の2種類があります。鍼灸の現場において、自律神経系の乱れによる症状というのは、原則として機能低下性症状としてみます。

・・・・・・というよりは、器質障害は医師の領域、あるいはいるとしたら神の領域です。

　そうですね、例えば事故で腕を失った人の腕を戻してくださいと言われても鍼灸やカイロプラクティックなど徒手調整術ではどうにもできません。医師の領域であれば、保存されていれば神経再建術などを駆使して腕をつなぐという処置ができるかもしれません。

　そういう意味で領域が違います。

　めまい・頭痛の場合における機能低下性症状は、脳圧亢進や血行障害と言った血行不良により引き起こされます。

　脳圧亢進状態とは、頭蓋内圧が高まって、頭部の筋、筋膜、骨、神経、血管、脳を圧迫している状態のこと。このようになる理由として考えられるのは、血流が異常に滞留している場合、たとえば血腫や血栓により引き起こされるもの、あるいは血流異常による血管の怒張（一時的な拡張）。前者は脳外科医の領域ですので、事前の篩分け＝聞き取り調査で引っかかるようであれば脳神経外科で精密検査を勧めるというのが基本戦略。後者は自律神経系の異常興奮。ただし、あまりみられない。※拍動性頭痛：ずきずきとリズム良く痛む、脈打つような頭痛の場合も、基本的には虚血性＝血流不足のもののほうが多い。

　なので、血流自体の不足というよりも頭蓋内圧を高める原因によるものが考えられる。それは何かというと頭蓋内で産生される脳脊髄液（CSF）の循環不良である。脳脊髄液こと専門用語ではCSFは脳室より出で、頭蓋内及び脊柱管を満たし、脳脊髄を保護するとともに、脊柱管より筋神経へと放出され、再吸収されれる液体である。1日の産生量は１５０ｍｌとも言われる。

　カイロプラクティックの考え方の一つとして、この脳脊髄液CSFの循環不良は、身体機能を低下させ、さらに脳脊髄液CSFの循環を阻害し、結果、体幹でのCSFの流れが悪くなり、頭蓋内にCSFを貯留せしめる。その結果頭蓋内圧があがり、頭部拡大、眼圧上昇などの症状や、身体機能低下、思考能力低下など脳機能低下を促すといわれる。

　なので、この考え方のカイロプラクティックの徒手調整術はいかにしてCSFの循環を促すかというのが重要な課題となっている。

　また、上部頸椎を重視するカイロプラクティックの考え方では上部頸椎の異常な歪みが、脳神経系の働きを歪め、体幹の制御に問題を起こすと考える。また、頸椎はもちろん脊柱管の通り道であり、上部頸椎の歪みが生じれば脊柱管にも歪みが生じるので当然、CSFの流れも悪くなる。

　以上のことより、めまい・頭痛の徒手調整においては、脳脊髄液の循環を促すとともに上部頸椎の調整が大事だと泰心堂は考える。

　そして、泰心堂の徒手調整術は、脳脊髄液の循環を促す”クラニアルテクニック（頭蓋骨調整術）”と背部揺動による”上部頸椎調整術（DRT）”とを組み合わせることで両者の要求を満たすことで、頭蓋内圧の低下、血流の回復、脳脊髄液の循環の回復を期待する調整術として構成されているので、結論としてめまい・頭痛に対して有効であると提案しているわけですね。

　ちなみに、DRTを採用している理由は、頸椎への直接の調整がリスクが高いこと、そしてその技法のいくつかが禁止事項であるという理由で、間接的あつ安全に調整できる背部揺動調整法であるDRTを採用している。

　なお、泰心堂はりきゅう院は、DRT創始者　上原宏及び日本DRT協会より認定治療院として認められている。

　施術の希望は泰心堂の公式WEBからお願いします。