質問に答えます。その84 手数?
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日はカフェから、って特にカフェを選んだわけではなく、単純に移動の合間です。
さて、今回は『手数?』というタイトルです。
どうこたえようかな?とかなり迷って、タイトルもあえてシンプルにしてみました。
これはよくある質問の類なんですが、「どれくらい刺激をすればよいか?」、「どのくらい時間をかけるのか?」、「何か所」、「何手(手順)かければよいのか?」などなど
それこそ、うんざりするくらい質問をいただきます。
「そんなの手前で決めろ!」と投げっ放しにしたい気持ちもあるのですが、それもまたいかがなものかということで。
簡単にいうとこの問題は「終了基準が決まっていない」ことに起因しています。
たぶん、言われたままにやっていたり、手当たり次第に手を出したりで、何をしているかわかっていない人に多いのではないでしょうか?
私の場合は、母校でしっかりと積聚治療を修めていますので、終了基準は非常に明確です。明確な終了基準に基づいて学び、経験を積み重ねたので、正直、施術に自体に困ったことはありません。
私の場合は、効率化、簡略化、再現性、論理式の最適化などが課題であって、どう施術したらよいのかはそもそも迷うことじゃないからですね。
ですが、何やら話を聞いたり、質問メールを拝読すると「どう施術したよいか?」で迷っているような印象を受けます。
あれ?現場に立っているんだよね?
そう思ってしまような質問もあり不安を感じます。
何をやっているのか足元を見つめなおすのはとても大事なことだと思います。
さて、話をかなりすっ飛ばして、手数の話に戻しましょう。
私の場合、「最小ダメージ、最大利益」を目指していますので、術式の効率化、結果の最大化というのは非常に大事なことだと思っています。
なので、手数を増やすのは原則としてNO、時間をかけるのは、時間を奪うことと同義、施術者がしたいだけの施術などかけらも価値がないというのが基本としてあります。
だって、結果利益を得るのは、最低限、双方(売り手と買い手)でなくてはいけません。
できれば、三方良しを目指すのが理想。
なので、私は最大5手数と決めています。
1手:体調チェックとデモンストレーション
2手:基準1に対する調整
3手:基準2に対する調整
4手:3手で終わらなかったときの補充的手順
5手:クローズのための手順
1手については広めに感がていますので、1か所ではなくて、背部調整で1手とかにしていますが、これは基準1に対する調整を行っているので基準1の変化を促すに十分であるか否かを判断の基準としているからです。
時間にしたら0.数秒単位からですね。触れた時点で十分ならばそれ以上、時間をかける必要性を感じません。もちろん数分保持なんてこともしますが、あくまでも十分な変化を促すためのものです。
泰心堂の場合は、頭蓋基準、体感(体幹)基準、補助的に四肢の基準その他があります。
その中でも当日のチェックにより、頭蓋だと重さを基準にしたり、一次呼吸を基準にしたり、ゆがみを基準にしたりと選んでいます。
どのように基準をとるかは施術者の考え方によりますのでどれが正しいとかはないです。
10cmの長さを測るのに、メジャーを使おうが、三角定規を使おうが、縄の長さではかろうが、目測しようが、そんなのはどうでもよいことです。
これでなければならないにいつまでもこだわるのは頭が固いとしか言えません。
問題は、終了基準を満たすかどうかです。
なので、手数云々を検討する前に、まずは自分が何をしているのかを見つめなおし、どうしたら施術終了になるのかをきちっと定義することから始めることをお勧めします。
以上で、『手数』関連のお話への回答とさせていただきます。
では、そろそろ移動なのでこのあたりで。
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