泰心堂式ゾーン&ライン(経絡)療法の開発秘話 その4 上部頸椎カイロプラクティック
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師&整体師(?) 藤井崇次です。
日月火と別の治療院でお世話になっておりました。水曜日の本日は午前書類仕事を中心に活動中です。午後は習志野市大久保の泰心堂はりきゅう院にて活動します。本日は夕方16時以降に空きがありますので、頭痛やめまいでお悩みの方は是非ご予約ください。
では、前回のおさらい。まずは写真ですね。え? おじさん二人のツーショット何かいらない?
ま、そう言わないでください。写真右はこまつ式高麗手指鍼術 小松隆央先生(石神井公園 こまつ鍼灸院 院長)、そして左は私、泰心堂こと藤井です。シーンはこまつ式高麗手指鍼術の講座修了の日、韓国の瑞金療法協会の研修課程の修了証授与のシーンですね。手前のにぎやかなものはとりあえず忘れてください。(打ち上げの際中だったので)
前回のお話はキネシオロジーのテストを利用して、三つの原因となりうり要素を検出したというお話と、そのルーツ。そしてどうやって補正しようかと考えたとき高麗手指鍼術の優位性を利用したというお話でした。※特にどこに行ってもよくならなかったなど深い悩みを訴える方にはこまつ式高麗手指鍼術はファーストチョイスになりえます。
そして前回の最後に意味深に上部頸椎の調整のお話を振りました。本日はそこのあたりからお話を始めましょう。
施術の三大ポイントは
- 脳脊髄液の循環状態
- 上部頸椎の状態
- 経絡の状態
でした。これらが良い状態を保てていると、経絡治療における”病=経絡の変動”がない状態ということになります。そこで初期は鍼灸の技術のみでなんとかしようとこだわり抜いたというのが今の鍼灸技術の基礎となっています。が、より即効的に、より効果的に、より持続的に、より安全に、……と考えていくとこだわりすぎも問題かと思うようになりました。
そのきっかけが、わずか数秒~数分で上部頸椎の調整、脳脊髄液調整が可能なカイロプラクティックの技術との出会いでした。
カイロプラクティックはおそらくあまり聞きなれない言葉ではないかと思います。が、骨盤調整ならそこかしこで未だに見かけるのではないでしょう?
はい、骨盤調整のルーツの一つとして挙げられるSOT(仙骨後頭骨テクニック)はカイロプラクティックの技術です。ほかのにもオステオパシーの頭蓋仙骨療法なども混じったり、整体系の骨盤技術が混ざっていたりとまあなんというか無節操。おそらくSOTを真剣に学ばれた方は憤慨しているのではないでしょうか?
ま、それはそれとして、カイロプラクティックの技術の中で、調整すべきものは決まっていて、
- 脳脊髄液/脳機能
- 上部頸椎/神経伝達システム
- 仙骨、骨盤/背骨
この順に重要度が設定されています。究極的に調整すべきもの、回復を促すものは1.の脳脊髄液/脳機能です。
一方で、カイロプラクティックの技術は、脳というブラックボックスを直接相手にすることができず、脳神経系の出入り口の調整、その危険性が提唱されて代替部位の調整、間接あるいは遠隔調整、その他と技術的な派生をしています。実際にどれくらいの流儀流派があるのかは知りません。
現在はというと、脳脊髄液調整と上部頸椎の間接的調整の時代。
このカイロプラクティックの技術を学ぶことで、鍼で上部頸椎の調整を行う場合はピンポイントでどの筋繊維が上部頸椎のずれに強い影響を与えているのかを特定して刺激しなくてはならない状態が、カイロプラクティックの技術で調整、鍼灸刺激を重ねることで自然と反射を起こし収まりのよい位置に収まるという、頸椎に負担を掛けずに調整する技術が生まれました。
施術の際に最初に上部頸椎のずれを整えることで、脳、脳神経伝達システムの活性化を促し、次いで鍼灸の刺激を入れることで、脳を中心とした反射を上手に引き出すとともに経絡を整える。これにより、鍼灸での刺激量が激減し、結果として、短時間、低刺激、効果増大、持続性向上、顧客満足度向上という良いサイクルが出来上がりました。
施術効果も高く、リピート率も高く、良い循環ができたのですが、それでもまなお、私自身は満足できませんでした。
それは、それでもなお、2割ほどのお客様が施術のベースに乗ってこないのです。
そしてそういうお客様にご協力いただいて、キネシオロジーのテストを再度行いました。その結果、調整部位は脳脊髄液(CSF)であると体の無意識の反射が返してきました。
上部頸椎の調整+経絡の調整で脳・脳神経伝達システムの活性化が促されて、その結果として脳脊髄液の循環改善が自然と促されているにもかかわらず、なお足りない人がいるということです。
こうして技術偏重型の私 藤井は
いったいどうやったら、負担少なく、効率的に、脳脊髄液の活性化を促すことができるのだろうか!?
とまた、技術マニアな日々を送ることになったわけです。
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