泰心堂式ゾーン&ライン(経絡)療法の開発秘話 その3 カイロプラクティックとの組み合わせ
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
少し日付が空いてしまいました。言い訳すると別の治療院でアルバイト施術者をしている都合上時間が取れなかったり、……。
はい、言い訳でした。
本業の習志野市大久保の泰心堂はりきゅう院は、水曜日午後、木金全日、土曜日16時まで、日曜日午前で営業中です。なんでこんな変則かというと、アルバイト施術者の件とお客様の予約状況の問題ですね。現在、めまい、頭痛、偏頭痛のお客様の新規受け入れは水曜日午後と金曜日に受付しています。予定を確認してメール、メールフォームからご連絡ください。
今現在、専用のサイトを構築中&ドメイン取得の計画中です。
ええと前回のおさらいをしておきましょう。
『一つの結論として、体液循環(気、血、脳脊髄液調整)不良、自律神経の乱れ、内蔵(内臓)機能の低下、重心のズレなどが検出されました。
- 脳脊髄液の循環不全(脳機能、内臓機能低下)
- 上部頸椎のズレ(脳神経伝達システムの不良、歪みの発生と体軸の乱れ、重心の乱れ)
- 経絡の状態異常(気血水など東洋医学の概念から診る身体バランスの崩れ、血行不良、内蔵機能低下)
の三つの問題へと集約されました。』
はい、これが前回の内容のまとめですね。
では、ネタバラシから始めましょう。
「キネシオロジーのテスト法」を応用してという言葉を使いました。私のキネシオロジーのルーツは書籍(ジョン・シー、石丸広高:TFH、茂木昭:律動法、半身症候鍼灸法)とこまつ式高麗手指鍼術講座(小松隆央、こまつ鍼灸院 石神井)にあります。
※バイデジタルオーリングテストの関係者とも縁がありましたが直接的にはこちら。
こまつ式では高麗手指鍼術に入江式FTを取り入れたやり方を学びましたが、入江式FTとはもはや別物と考えたほうが良いでしょう。入江式FTについては勉強会がありますので学びたい方はそちらへ。
キネシオロジーのテストでは、セットアップ(事前準備)を行ったあと、質問、反射確認を繰り返し、質問を受けた体の無意識の反射を利用して篩分けをしていきます。
例えばこんな質問
「○○さんの現症状の原因は、経絡(脳脊髄液、上部頸椎、胸椎、腰椎)の状態にありますか?」
その後、質問ごとに指標をチェックして、検出された状態を質問の答えとして振り分けます。この辺りは定義問題がありますので、〇〇のテストが良いとか、○○だと□□とも言えません。どのテストを採用して、yes判定、no判定を再定義してから使ってください。
顧客の皆様の善意のご協力をいただいて、こういうテストを繰り返し行わせていただいた結果、前述した三つの要素
- 脳脊髄液の循環不全(脳機能、内臓機能低下)
- 上部頸椎のズレ(脳神経伝達システムの不良、歪みの発生と体軸の乱れ、重心の乱れ)
- 経絡の状態異常(気血水など東洋医学の概念から診る身体バランスの崩れ、血行不良、内蔵機能低下)
これらに原因らしきものが集約されていったということですね。この選定にはマイナー、メジャー、検出されたメジャーに対するメジャーの検出という過程を経ていますので検出のやり方によってはずれることがありますが、泰心堂ではこの三つの状態へと集約されました。
原因が分かったら、改善案を提案するのが常道というものです。
経絡の状態異常 → 経絡調整
上部頸椎のずれ → 骨格矯正鍼※筋緊張を緩めることで骨格の空隙バランスを取る鍼の打ち方。商標を取られている方などがいましたら表記を改めます。
脳脊髄液の循環不全 → ?
というように手段が欠けていました。また骨格矯正鍼は主としては背部調整をメインとしていた都合上頸椎のズレに対しては著効とは言えませんでした。
そこで基本に立ち返り、高麗手指鍼術の臨床導入を本格的に検討しました。
高麗手指鍼術とは1970年代後半に隣 韓国で提唱された手を全身に見立てて治療する鍼灸術で、即効性、持続性、簡便性が高いことから一部地域では広く愛用されています。日本国内だと今だにレア技術。理由ははっきりとしていて、道具の普及がうまくいかなかったことが最たる原因です。
泰心堂では高麗手指鍼術と泰心堂式の骨格矯正鍼などを組み合わせることで頸椎症やそれに伴うしびれなどに効果を上げています。
この高麗手指鍼術(泰心堂のはこまつ式)は、反射区、反射領域を利用した手法の特性上、刺鍼→効果発揮の間に必ず脳・脳神経系を経由します。これは間中喜雄医学博士のサーモーグラフィーなどを利用した実験などでも実証されています。(刺鍼後の状態を観察すると、頭の温度が上がり脳活性化が行われているとする実験あり)
これを利用して脳脊髄液の循環不全を解決できないか? と考えたわけですね。
結果は、良好だが、不良でした。
わかりやすく表記し直すと、予測に基づく効果としては期待通りだったのですが、いくつかの問題が発生しました。
なによりも、専用の道具の確保の問題、それから有効な相応点の特定の問題、施術時間の問題、施術部位=敏感な手を使うので痛みの問題など
有効な手段ではあるものの、具体的な実施の段階においては「そこまでしなくても」と断られる場合もありました。基本的に泰心堂でこまつ式高麗手指鍼術を用いる場合は、きわめて特殊な事例であり、ほかの治療院で断られた場合、高麗手指鍼術が第一選択となる場合など少数事例に限定しています。なので汎用に使うには費用対効果が良いとは言えませんでした。
それからカイロプラクティックに対する理解と研究を始めることになりました。
なぜならば、カイロプラクティックの究極的な思想は脳機能の調整であり、それは脳脊髄液の循環状態の改善、その手段として脳神経伝達システムの急所である上部頸椎の調整を行うシステムをすでに持っていたからです。
ただし、上部頸椎の調整に関しては、ご存知の通り急制動を掛けるスラスト法は国内ではその危険性のため禁止行為。
より安全に上部頸椎の調整ができる方法はないかと検討して辿り着いた方法が……。
次回へと続く
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