整体と鍼灸の順番のお話
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
本日はサッカー日本代表オーストラリア戦です。が、往診が入っているのでシフトはなしです。
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では、本日お話をしたいと思います。
『整体と鍼灸の順番のお話』というお話で進めたいと思います。
ずばり、整体→鍼灸(Zero-Reset or KHT)の順です。
これは、採用している手技からしても妥当な流れです。
そもそも何を調節しているのか、どのような機能が向上するのか? が大事なわけで、それがぶれていると組み合わせるメリットが半減します。
泰心堂で提供している手技療法は便宜上整体と呼んでいますが、ルーツ的にはカイロプラクティックの技法です。その中でも脳脊髄液(CSF)の流れを良くするものですね。クラニアルテクニック、の一方法です。
脳脊髄液は脳室という脳ないにある部分から産生され、頭蓋骨内を満たし、脊柱管を通り、骨、筋、皮膚、内臓などで吸収される液体です。一日約500ml作られ、一日に3~4回入れ替わっています。この流れが悪くなることで脳圧亢進、脳機能低下、疲労回復力低下、症状の出現というようになるというロジックです。
わかりやすくいうのなら、脳血流が悪いので体の調子が悪い。脳血流をよくして上げると体の調子が良くなると考えてください。
さて、じゃあなぜクラニアル系のテクニックを先に、鍼灸をあとにするのかというと、ポイントは脳機能の活性化です。
鍼灸は概念上、経絡とその反射を利用して体の調子を整え、病からの改善を助けます。その実態はというと、脳・脊髄を介した自律神経系の反射調節機構の活性化です。つまり、脳機能が低下している状態と脳機能が活性化している状態ではどちらが効果を期待しやすいかというお話ですね。
もちろん、脳機能活性化した状態のほうが、ロジック上、鍼灸の効果を期待しやすいという結論になるのは無理がない話だと思います。
ということで一部の美容系の筋緊張緩和手技を除いて、整体→鍼灸の順番で提供しているわけですね。
特に、KHTこと(こまつ式)高麗手指鍼術は谷津三雄医学博士がサーモグラフィーで検証した結果を著書『即効 手のひらツボ秘法』(マキノ出版 平成2年9月11日 17頁~)で公開していますが、指への刺激で、頭と相応部位の体温が活性化しているのが見て取れることからも、この順番が良いように思います。
なので、例えば不妊関係で、流産や人工授精などを数回繰り返しても妊娠に至らないものなどは、先に整体→KHTの不妊対策処方を行うといった形で使っています。
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