対腰痛:CSFプラクティス+Zero-Reset(経絡調整)
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
最近の挨拶は「今日も暑いですね」、「今日も蒸しますね」の二択。もう少し機知に富んだ挨拶はないかと悩み中の泰心堂です。
ええと本日のお話は、脳脊髄液調整法ことCSFプラクティスと当院の鍼灸Zero-Reset(経絡調整)の組み合わせで施術した腰痛で悩む50代の例。
簡単に症状についてお話すると、
1.腰痛
2.椎間はレントゲン上、狭くなっているように見える
3.動作開始時に痛みが強く出る
4.朝起きてしばらくはじっとしていても痛くないが、夕方以降は座っていてもいたいことが多い。
5.前屈したときに手が床につけられない。+30cm。痛みあり
6.側屈は左右とも痛み無し
7.後屈は痛みが出る → だいたい腰椎2-3番あたり
8.回旋はR>Lで痛みあり、ただし回旋時痛<後屈時痛
9.かがむと特に痛みが出るので、靴の脱ぎ履き、階段昇り降りなどが特にきつい。
10.時に痛みで起きることがある
CSFプラクティスの検査では、頭の大きさの検査では、指一本半分の間が空く程度。頭の皮膚・筋肉の弾力が低い。筋力テスト(腕挙上/押し下げ、足挙上/押し下げ、腹筋、僧帽筋群、下腿三頭筋)すべて弱く、ほとんど抵抗ない。足の片側挙上ではR<Lで足が上がらない。両足挙上では約30度を超えると抵抗があり重い。
経絡反応では、井穴、原穴、ゲキ穴、合穴の圧診を加える。膀胱経 実、腎経 虚、肝経 虚。胃経 実の反応在り。
施術
1.プライマリーブロックからCSFプラクティスの一連の流れ
2.再検査
3.経絡調整
4.再検査
を一通りの流れとする。
2.の時点で筋力テストの結果が良好(抵抗できる)に変化。施術前と同じ手の位置で頭の大きさを図ると中指同士が接触。
痛み誘発動作での確認
前屈 +23cm この範囲では軽い痛み。VASで施術前を10としたとき、10→7
後屈 同じ個所が痛む 腰椎1-2番あたり。VAS 10→6
側屈 変化なし
経絡調整(Zero-Reset)を行う。今回使ったのはチタン製のてい鍼(接触させる鍼、特注)。反応が強く残る、肝、胃の刺激点に接触後微妙に圧迫。時間は指標=目印に取ったツボの弾力など状態の変化を目安に。
※今回は一本も刺さなかった。
※※接触時間は秒数にするとわずか1~5秒ほど。
前屈 +18cm 痛み VAS 10→7→3
後屈 VAS 10→6→2
膀胱経 実 CSFプラクティス終了時に反応消失
腎経 虚 CSFプラクティス終了時に反応消失
肝経 虚 Zero-Reset後、反応消失
胃経 実 Zero-Reset後、反応消失
経絡の虚実。今回は経絡病証と経絡及び経穴反応。自発痛、接触から軽微圧迫で刺痛、鋭い痛みを実痛、圧迫による鈍痛、圧迫時の筋反応低下を虚痛として虚実を分けた。
Zero-Resetはその概念上、”Zero-Position”に”Reset”することを目的としているので、たとえば実痛は+反応、虚痛はー反応としたとき、0=Zero-Positionになれば両方とも消失する。
その後、全10回で卒業。
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