CSF+KHT 頚椎症 右腕指先のしびれの例
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
本日は症例のお話。先月よりメニュー化+プレ公開をしたCSFプラクティスを組み合わせた症例のお話をしようと思います。
頚椎症の施術は、泰心堂の場合はいくつかのパターンにわけられます。
1.体鍼(Zero-Reset Advanceのこと。Advance =経絡調整(Zero-Reset)+蔵府調整+局所調整)
2.体鍼+KHT(こまつ式高麗手指鍼術)
3.体鍼+手技
4.KHT+手技
それぞれにメリット/デメリット、お客様のオーダーの問題などがあるのですが、まあそれは現場の話なので割愛。
今回の症例は4.の変形パターン。
基本的に、頚椎症=首に問題があって腕が、指がしびれるという症状群の施術のポイントは、次の二つ。
1.頚椎のバランスを変形させている筋緊張を探すこと
2.痺れを生じさせている神経圧迫もしくは血管圧迫を引き起こしている筋緊張を探すこと
いずれのやり方でもこの2つのポイントは大事にしている。
今回の選択であるKHT+手技の場合はKHTのパートと手技のパートに分けて考え、合わせることに妙味がある。
KHTは手をからだ全体に見立てて該当部位と経絡を調整するものであり、痺れを生じている手気脈に対して多鍼を行うとともに痛みの程度に応じて痛みを抑える処方を加えるのが基本。手気脈への刺激は範囲の広い経絡への刺激に比べて該当部位に対する反射が引き起こしやすいので、時に興奮していた神経が刺鍼&置鍼中に冷えるような感覚や、逆に冷たくしびれていた感触が解け温まるような感覚を感じる方もいます。
手技は基本的にはDRT(ダブルハンドリコイルテクニック:上部頚椎カイロプラクティック)を用いて、頸椎のバランスを取り戻すことを主眼にする。
これが、基本的なパターンだったのですが、今回のケースは首自体に強い痛みがあり、DRTの揺動刺激でさえ痛みを感じる状態だったので、よりからだの感じる負担が少ないCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)を採用。
事前検査時の頸椎の痛みを10(VAS)とし、CSFプラクティスを一通り(プライマリーブロック×2+フレキシビリティブロック)行ったあとの再検査。その時点の痛みが3。
そのあとでKHT 12分。腕相応領域への線状刺、頸椎6番相応位置を中心に密刺、五治処方。指先まで触って冷たくなっていたので12分で抜鍼。
再検査、頸椎の痛み 1。
戻りやすいので早めの間隔を指示し次回の施術へ
合計7回(KHT+CSF)の施術で日常的にほぼ気にならなくなったので卒業。
頚椎症の場合は今まではDRTの方をメインとして使っていたが、CSFプラクティスでも組み合わせることでのメリットが大きいことを実感した症例でした。
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