徒手による膝調整の案件
ある膝痛の方の調整
こんにちは、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次です。
本日の二本目のお話は、ある膝痛の方の調整です。
この案件は実は今週の案件です。
では、改めて、膝痛の方への調整です。
とは言ってもうちの場合は、特に○○の症状に対する調整って基本的にありません。
頭痛・めまいについても同様で、気にしているのはZero-Position、あるいはFunctional-Positionからどの程度”ズレ”ているかを観察し、自ずとZP、あるいはFPに戻るように仕向けるだけです。
ZP、FPはそのひとのからだにとって、最も楽に生活ができる状態です。
なので、当然のように、脳脊髄液(CSF)をはじめとした体液循環、自律神経系を含む神経伝達の適正化、筋骨格の動きの硬さや関係性が良好な状態になるの動きの滑らかさが出てきます。
もちろん、このからだの歪みが少ない状態は、からだにとって非常に楽な状態なわけですから、楽な部位、楽じゃない部位との対比が強調され、それが修正が必要なものであった場合、自律神経系の機能により自ずと修正されていきます。
これは、筋骨格系や神経痛だけでなく、精神症状や自律神経系の不調による症状であってもです。
わかりやすいのは、バランスの崩れと動きの硬さ、ぎこちなさですね。
バランスの崩れという言葉はよく使われますが、泰心堂の場合は、具体的に抵抗を掛けてみてこらえられない姿勢と方向性とを確認することで、重心の崩れや体軸の崩れを確認しています。だから調整を掛けることで、重心や体軸まで整うわけですね。
さて、今回のお客様は40代女性。看護師さんです。
三日前から、突然右膝が痛くなり、歩くどころか立ち上がるだけで痛い。でも、職場で検査しても骨や関節に異常はなく、痛み止めを処方されただけだったと。
とりあえず、痛みの再現動作をしてもらって、今現在痛みが出るかを確認。今回は痛みが出ていたので、そのまま。痛みが再現できない場合はより強い負荷がかかる姿勢などをしてターゲットとなるものを明確化する必要があります。
検査をした感触では、ハムストリングスの動きが硬くて引っ掛かる。膝を中心とした上下での捻り運動も遊びがなく動きが悪い。足首の動きも左足に比べてぎこちない。
う~ん、これ、側頭骨かな。
デモンストレーションもかねて、側頭骨に撫でる程度の刺激を入れて、再度確認。
「あ、痛みが軽くなりました」
うん、ヒットしましたね。
でさらに、右手小指のPIPの調整を加えると
「体重かけても痛くありません」
ちなみに右手小指のPIPは高麗手指術における膝周りの関節に当たります。
この2か所でぶっちゃけオーダーはクリアーした可能様に見えるのですが、このままだとおそらくはまた崩れるので、中心軸の調整と末梢の調整を入れることで、蓄積疲労状態から回復しやすい状態へと調整。(ZP、FPに向かってResetを掛ける。)
あとは時間経過とともにかなり軽くなっていくと思います。
念のため「2週間後おいで」といって終了。
ちなみに2週間後については、キネシオロジーテストを用いてスクリーニングしてみた。
2週間後が楽しみですね。
・・・・・・え? 膝、調整していないって!?
う~ん、結果出せるのなら別に患部触らなくても良くない?
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