質問に答えます。その72 プロ=泰心堂のセルフケア
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
今日は、いつもの施術とか経営とかの質問ではなくて、なんというか自分自身の調整、どうしたらよいですか?的な質問が溜まったので消化していこうかな? と考えています。
以前、ぶっちゃけ話でセルフケアネタ公開したと思いますが、アレ、冗談抜きでゴッドハンド、名人、達人と言われる鍼灸師、整体師に公開しないでと言われたネタだったりします。
でも、ちゃんとやっている人いますかね?
ちなみに私は、毎日のように繰り返しています。
チェック→パターンに合わせて刺激具を貼付→再チェック、合わせて3分かからないかな? という即効かつ貼付することで持続性も確保したある程度の範囲であれば施術家要らずのセルフケアネタ。
これ、過去に公開していますから、興味のある方は過去ログを辿ってみてください。
正直、自分で継続して行わないのなら、それはセルフケアとか以前の問題だと思うのですが?
さて、お小言続けても仕方がないので、本題に入っていきましょう。
正直な話をすると、質問をいただいた方々の大多数の方が、自称治療家か自称治療家の卵あるいは治療系の学生だそうなので、「テメエで考えろ」と言いたいのは山々なんですけど、それって質問に答えていないので流石に拙いかなと。
あと残りは、残念ながら「無料(ただ)で自分の症状を治したい」という積極的だか、消極的だかよくわからない自称一般の方。仕事で使う大事な道具ってメンテンナンスしませんか? そしてメンテナンスって簡易的なものは自分でできますが、専門的な問題になるとプロフェッショナルの有料サービスに頼ることになるのはご理解いただけるのではないかと思います。例を挙げると、高級時計や高級筆記具、自動車、家など。すべてを素人判断で行うのはおススメしませんし、〇〇が本やネットで言っているから絶対に正しいということはありません。仕事を頼むときに相見積を取るのはビジネスでは当たり前ですし、昨今は医師だってセカンドオピニオンに振り回されている時代ですので、しっかりと状況と情報を踏まえて、容量用法を守って正しく自己の責任においてご使用くださいって話に収束しますのでご留意ください。
では、話を進めましょう。
セルフケアにおいて大事なことは、
”基準”です。
ぜひ、麒麟の川島さん風に読んでくださいね。
〇〇すると良いですよという本や人は多いのですが、なぜ良いのか? 本当にそれでよいのか? 確かめる術(すべ)がないのはいかがなものでしょうか?
でも、そんなセルフケアばっかりですよね!?
捨ててしまえ、そんなもの。
ということで、大事なことは、まず自分のからだがどうなっているのか? を知るための基準を設定しましょうというお話です。
私、泰心堂こと藤井はここや泰心堂の関連記事にて何度も何度も繰り返してお話していますが、施術の基本は、
1.認識
2.刺激→変化
3.再認識
です。
この工程を何回繰り返すか、どの階層で行うのかは、施術者や術式を創始したもの考え方によりますが、基本はたったこれだけです。
そこに用いる妄想が鍼灸理論であったり、オステオパシー的な概念だったり、カイロプラクティック的な概念だったり、いろいろとあるでしょうが、そういう施術者側の”妄想”、時に”妄執”、あるいは”盲信”。それはわきに置いておいて、からだは体の仕組みと機能により変化、調整→やがて治癒に至ります。
だって、自然治癒力なんでしょう?
一般的?な自称治療家の皆さん、自然治癒力、自然治癒力と念仏唱えているだけじゃ、あんたら何やっているの? と突っ込まれても仕方がないのでは?。
泰心堂では、より積極的に”認識の書き換え”こそが施術であると定義しています。
自然治癒力やら自己修復力やらがあるとして、それがまともに”機能していますか?”というお話ですね。機能していないのであれば、機能しているのであろう状況、状態へと変化を促せば、あとは体が”自然と”やるべきことなわけです。
じゃ、機能している機能していないをどう”み”ればよいのか?
そこで必要なのが”基準”です。
まあ、定義の仕方はいろいろあるのですが、私の考えていることをさらっと書くと
1.脳機能はまともに働ける状態か?→頭部拡大や硬化、脳脊髄液循環不良が起こっていないか?
2.頸椎~尾椎までまともに働ける状態か?→上部頸椎や脊椎の捻転、見かけ上の歪みなど
3.筋関節の運動性は保たれているか?→関節可動域(ROM)、筋反射、筋力などの低下が生じていないか?
4.体液循環不良は起こっていないか?
5.重心軸のズレは大きくなっていないか?
6.左右対称性に機能できているか?
7.経絡機能は保たれているか? 経絡症状や経絡に沿った筋力低下などの異常
その他
まあ、いろいろあります。
そして、私が施術の対称としているのは、
機能低下に起因するもの
です。
機能低下が原因であるのならば、(継続的な)機能低下状態を解除することができれば、あとは体が自ずと良い状態へと戻していきます。
でも、継続的に負担があり、機能低下状態のままであると、その仕組みは働きません。
だから、機能低下状態=いつもどおり から 機能低下状態→機能低下状態解除→からだが機能する状態=いつもどおりへと認識を書き換える必要があるわけです。
そのための検査であり、そのための調整的刺激なわけですね。
私の中では、検査9割、調整1割のイメージです。そして治すのは私ではなく、施術を受けた人のからだがやるべきこと。だから、機能低下状態を認識させ、刺激を通じて、それを解除させるということに終始するわけです。
これはセルフケアにおいても同じです。むしろセルフケアであるからこそ必要な概念だと思います。
そもそも、コリやハリ、歪みなどは体がそれを必要だと判断して作ったものなので、揉んでもさすっても、叩いても、押しても必要ならばからだの持っている仕組みとして解除されるはずがないのです。
それが力尽くで解除されたとしたら?
ま、ちょっと考えてみてください。
考えてみました?
そのうえで、自分の施術を見直してみると……どれだけ力任せか、あるいはロジック(論理式)が破綻しているか? などという人も出たのではないかと思います。もちろん、そうでない人もいるとは思いますけどね。
じゃ、今度はセルフケアの方法を具体的に作っていきましょう。
……というところで私、そろそろ移動なのでまた次の機会に続きを書きたいと思います。
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