閑話:某所で私がコラムを書かない理由
おはようございます!
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
まずは宣伝から、というか休日の報告ですね。
3月21日は祝祭日=定休日です。この日は予約一切取りませんのでご注意ください。
そして、徒手調整術研究部の方で三月企画進めていますので、ご興味のある方、体調不良でお悩みの方はぜひ、この機会にどうぞ。施術には自信あります。当たり前ですが。
はい、こんな感じで自信満々というか満を持して登場しております。(笑)
さて、本題。
~閑話:某所で私がコラムを書かない理由~
なんだか、でかでかと表示してみましたね。
まあ、私、書き物自体好きなので、一日中隙間があれば何か書いているくらいにメモ魔です。もちろん施術メモや施術で気づいたことなどアイデア、気づいたこと、書きまくりです。おかげでインクとメモ帳の残ページの減りが早いこと早いこと。
それほどに書き癖のある私が、なぜ某所でコラムを書かないのか?
その答えは、胡散臭いからです。
なんででしょうか? 鍼灸師という人間たちが寄って集ってコラムを書いて、自分のサイトに誘導するその様。プロ目線でさっと速読していったら、同一テーマでも矛盾が多いこと多いこと。
本当に専門家ですか? と思う方々も多数いらっしゃいました。もちろん、私もお名前を知っている凄い方や、直接面識のある達人、名人の方々もいらっしゃいますのですべてが残念なわけではありません。
でも、そんな方、一般の方が探せますか?
私は、むりだと思います。もう、探すくらいならうちに来いって言います。
そもそも、同一テーマで数百件、お話することがあること自体が不思議です。
人体の機能から考えて、制御機構がしっかりと働いて、栄養補給、休息が十分に確保できていれば、からだの不調は発生しないわけです。
で、その制御機構、機能を、現代では自律神経系と言ったり、免疫機能と言ったりするわけですね。自律神経免疫システムと言っていた方もいらっしゃいましたね。
で、阻害原因はというと、基本的にはハンス・セリエのストレス学説におけるストレッサーなわけです。
具体的な変化と言えば、
- からだの歪み(左右対称性の大きな崩れ):もともとは体を維持するための補正。関節の動きの左右差、力の入りやすさのズレ
- 重心の変動:対称性が崩れたことによる負荷の増大、より疲れやすくなる。
- 体液循環不良:脳脊髄液、血液、リンパ液など、全身へのホルモンや栄養分配などに影響
- 神経系に対する持続的圧迫など異常興奮:知覚神経系の異常、神経痛やからだの実際との認識齟齬を生む。
- 長期間にわたる場合は”いつも通り”の状態のズレ:常態化。良い状態(ふつう)→悪い状態(ふつう)へとシフト
- 内臓系の不調:維持、調整、修復機能が自律神経系の制御下にあるから
など
なので、どこでどういうズレが発生しているかを常に確認して、鍼灸師で対応可能な範囲か、医師の領域化を分けること。
あとは調整的刺激を行ったことで、検出したズレがどう変化したかの再認識を促すこと。
その結果、からだの機能:自律神経系の働きにより、自ずと治癒へを向っていくというのが基本中の基本。
徒手調整術の範囲において、それ以上の説明って基本的にはないわけです。
使用する道具によって、やり方が異なるだけなんですね。
なので、私は鍼灸で対応可能な症状に対してその旨を書いてしまえば、コラム終わりになってしまいます。ええ、頭痛だろうが、めまいだろうが、腰痛だろうが、脊柱管狭窄症と言われようが、線維筋痛症と言われようが、うつって言われたんですけど伝えられても、SLEと言われても、顎関節症と言われても、同じです。
だから基本的に私は同じ事を書いているわけですね。
なんどもお話している通り、東洋医学の理論に関係なく、からだはからだの仕組みと機能によって、維持、調整、修復されているのであって、虚だの実だの、お血だの、蔵府だの、経絡だのは便宜的な説明のためのものにすぎないのです。
そもそも東洋医学の古典に書いてあるのは、ざっくりいうと
1.外側、内側、体力などが原因になってからだの不調が起こる。(外因:環境、内因:感情・精神、不内外因:生活習慣)
2.からだの機能異常が起こる。(経絡の変動、病理産物の生成、要は体が負ける。)
3.機能異常には連なりがあるらしい。(蔵府病証、経絡病証など)
4.関係してそうな箇所に刺激したら、よくならないか?(経穴の利用)
5.どうやら天候、気象の影響を体は受けるらしい。
6.内心(感情・精神)の負荷は体に出るらしい。
7.理にかなわぬ生活は、からだの力を損なうようだ。
8.具体的な処置は、順番を考えてすべきだ。(緊急性、急性、慢性など処置の優先順位や順序)
9.現れ方が一見違っていても、同じような状態は、同じ処方(やり方)でうまくいくことがある。(異病同治)
10.同じように見える状態でも、時にやり方を変える必要がある。(同病異治)
ほかにもあるけど、ざっくりとこれくらい。
バッサリ言うけど、これって生活の知恵レベルでしょう?
そこに対して、現場で考え、対応してきた皆様がいることで、医術として存在し続けてこれたことに価値があるのですが、要はものの見方レベル。
ならば、わかっていること、新たに分かったこと、まだわからないこと、推測するしかないこと、まったく訳が分からないことなどいくつかの要素に分けて、それぞれに対して考察し、具体的な現場での対応論へと進化あるいは深化させ続けるのは施術者の仕事の基本であり、その結果として、からだの不調が楽になるという利益を得るものが増えることこそが本懐なわけです。
まあ、私の場合、これを仕事にしていますので、ついでのしっかりとお金をいただいて生活をすることが目的ですけどね。
もちろんビジネスですので、合理性、再現性、費用対効果はとても大事ですので、半端なものは出しません。原理原則に基づいて、最適な効率は?、お互いにとって最も楽な調整法は? と常に研磨、練磨しているわけですね。
うん、改めて思うけど、あそこのコラムってよくそれだけ書くことあるよね。
0コメント