睡眠時間と睡眠の質
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師、操体法術士 藤井崇次(泰心堂)です。
本日は土曜日、しかも雪降りしきる。
車が動かないなどのトラブルで、キャンセルになってしまったお客様もいましたが、本日も元気に営業しています。あと少しで移動する関係で今日は昼まででしたけど、土曜日は時間が合えば午後の13時、14時台の予約も承っております。
さて、今週はちょっと睡眠障害系のお客様が多かったのでその辺のお話をしたいと思います。
睡眠時間と睡眠の質は、相関関係にはない。
はい、いきなりのぶちかましですね。
そもそも何で寝る必要があるのか?
1.情報と感情の整理
2.身体の成長、修復調整
大きく分けるとこの二つのためです。
1.はそうですね。ごちゃごちゃした机の上をイメージしてください。このままだと作業を続けにくいから一度、机の上を片付けてしまえってのが、このタイプです。パソコンで言うとデフラグですね。
このタイプの睡眠は、要はすっきりすればOKなので、興味のない、つまらない会議中の数秒間の意識の断絶=うたたね程度の時間で実は十分だったりします。
まあ、処理しなければならない情報量にもよりますが、基本的に短くてOK。
2.は身体的な体の疲労からの回復(栄養、エネルギーの再分配)と傷ついた組織の修復ですね。こちらの程度がはなはだしい場合、やはり数時間にわたる睡眠が必要です。
よく寝る子は育つ。だから睡眠が必要だというお話をされると思いますが、実は成長に関わるホルモンの分泌量はざっくりと睡眠に入って30分程度でピーク(最大分泌量)に至ります。あとは徐々に減っていくわけですね。なので生理学的な話から考えると、夜中だけでなく、昼間も睡眠をとったほうが効率よく体の成長や修復が促されるって話になるわけです。
……だから力士の睡眠サイクルは理にはかなっているわけですね。
じゃ、十分に睡眠が取れた状態ってどういう状態か?
目覚めた時点ですっきりとしていること
はい、実はこれだけです。頭が疲れていても怠い感じが残りますし、身体が疲れている場合は体が思い感触が残ります。すっきりとは逆方向ですね。
この状態に至るのに2~3時間で良い人もいれば、8時間近くかかる人もいますし、時季によってサイクルが変わる人もいます。
じゃ、いわゆる不眠症、寝苦しい、寝た気がしないという状態を訴えるお客様の場合どうしたらよいか?
チェックポイントがいくつかあります。
□横になって、すぐに眠りにつくか?
□朝起きたとき、すっきりとしているか?
□寝る直前(30分~60分程度)に、イライラしたり、興奮したりすることを見たり、思い出したりしていないか?
□食事量は多すぎないか、少なすぎないか?
□食事は食べたなくないのに、無理に取っていないか?
□お腹がすいているにもかかわらず、長時間我慢していないか?
□仕事、趣味、生活上、嫌な人、嫌な物事に必要以上悩んでいないか?
□眠らなければならないと思っていないか?
はい、この辺が本人がチェックできるポイント。
すぐに眠りにつかない人は、睡眠のサイクルが乱れているか、一定化していない人。要は、すぐに眠りにつくほど体や頭が疲れていない人、あるいは疲れていることに気づきにくい人ってことを示唆します。
すっきりとしていない人は睡眠の質自体が悪い。枕や布団などの寝具、照明や温度湿度、周辺音などの寝具や環境なども考慮の余地があります。
イライラ、興奮→交感神経興奮状態なので睡眠の導入とは真逆。
食事は血糖値の関係と、自律神経系のオンオフの兼ね合い。我慢しすぎると鈍くなるし、食べ過ぎると消化自体に力を使います。
悩み毎はトラウマというほどではないですが、ストレス源。考えれば考えるほど交感神経興奮、覚醒状態に。でも考えないというのは難しいので、こういう場合は、解決策までしっかりと考えて答えを出して、思考を終了することが大事。
最後は眠ること自体が強迫観念になっている場合。
逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ→ 逃げることが悪いことのように思ってしまう。
実は、この状態って、ダメ、ダメ言っておきながら、逃げるという選択肢が第一選択肢になっているんですよね。
基本的には、頭か体の疲労が自覚できる状態になっていると、自然と眠りにつきます。
つまり、興奮状態で認識できない場合は認識させることが大事。
なので、
1.頭を疲れさせて、スイッチが切れるように仕向けるか、
2.身体を疲れさせてスイッチが切れるように仕向けるか、
3.一日の生活リズムを整えて、ここで眠りにつかないのはおかしいのでは?と体に自覚を促して、眠りに作るサイクルを作ってしまうか
のいずれかの対応になるわけです。もちろん短期的には睡眠導入剤を利用することも効果的です。でも、あれそもそもの原因を解消するものではないので、そのうち慣れてしまうんですけどね。
さて、では、現場的なお話をしましょう。
現場的には
1.脳脊髄液循環チェック → 頭部拡大状態、蓄積疲労状態、自律神経系機能低下状態のチェック
2.後頭骨~首のチェック → 首硬い人は、頭⇔体の血流や神経伝達が悪くなる傾向がある。
3.その他、筋骨格、神経症状、内臓症状などチェック、チェック
で、施術をして
1.脳脊髄液循環状態回復
2.頸椎の可動回復
3.体の弾力や運動性の回復
の三つがそろえば、あとは体の中で自己修復、自己調整されやすい状態になっているので終了。
睡眠関連だと自律神経系機能回復→自覚(認識)できる体、疲労を自覚→修復のために睡眠状態へ。
そんな感じですね。
施術者側は、どっしりと構えて、大した問題じゃないです。あるいは良くなりますよ~と丁寧さを失わないように気を付けつつ、ぱぱっと整えるだけですね。
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