FSSと鍼灸は相性が良い。
ども、移動の合間のからだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師、操体法術士 藤井崇次(泰心堂)です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
ええ、2月です。2月は事務系でイベントたくさんに加えて、モニター案件や企画ネタを抱えて心理的にはもう非常に忙しい。
あまりに気忙しく、夜しか寝れません。はい、平常運転なわけです。
さて、FSSと鍼灸は相性が良い。というタイトルでお話ようかと思いますが、FSSってなんぞやって話をしなければならないかな? と。
そもそもですね、鍼灸の脈診ってあれ、原理的にはキネシオロジーのテストと同じなんですよね。
なんで、その原理や発生から考えても実は鍼術とは相性が良い技術なんですが、現在、鍼灸師会の一部には、「脈診できなければ鍼灸師じゃない」的な妄想が蔓延っています。あれってどうにかあらんものですかね? 別に状態を判別出来て、調整を行うことで自己回復、自己治癒促進ができれば、別に方法論なんてどうでもよいと思うのですが、なぜかそういう考え方が主流じゃないのが、現在の鍼灸師業界です。
ええ、古典には書いていますよ。同病異治、異病同治→つまりうまくいく方法であれば何でも良い。ただ、注意事項があって、一定の手続きと、判断基準がないと、再現性というか様式美がそろわないので、術式自体は何かしら買うなり、作るなりしたほう良いとは思います。
加えるのならば、そこに安全性の確保ですかね。
脈診だけじゃ何もわかりませんよ。それはわかった気でいるだけです。
脈診に真摯に取り組んでご活躍されている先輩方は、脈診+αをきちっと修められて、日々研鑽に努めていらっしゃるからこそ、便利なツール&判断基準の一つとして脈診を使いこなされているから、脈診を利用した施術で成果をあげられているのです。
はい、そんな脈診わからん鍼灸師、まあそれだけではないですが、取り入れると便利ですよとお話しているのが、キネシオロジーのテスト。
そのうち、日本自律神経整体協会 代表理事の岩城憲治先生が昨年公開されたFSS=Full Scan Systemはキネシオロジーのテストを現場でどのように使っていくか、どういう検査をしていくかを紹介した検査をメインとした、エネルギー療法テクニックです。
まあ、エネルギー療法は個人的にはおまけ扱いなんですけどね。そもそも鍼灸、経絡治療ってある意味で氣という生命力、生体エネルギーの循環とその不調で体の状態を表現しようというエネルギーワーク、エネルギー療法でもあるわけですから。
※単純に傷んでいるところに鍼をし鎮痛を促したり、筋緊張を反射を利用して調整を促すという生理学的な仕組みを利用したものはエネルギー療法ではなく物理療法的な概念になります。
さて、話を戻しましょう。
私、藤井崇次(泰心堂)が施術上大事にしているのはZeroの概念。いかにZero-Positionに近づけていくかというのが施術におけるテーマです。
Zero-Positionは、要は
1.解剖学的に構造上正しい位置に体の状態(主に筋骨格系)があること、
2.生理学的に、機能と流動性が確保された状態(脳脊髄液、血液、リンパなど体液系、自律神経を主とした神経系)であること、
3.東洋医学的に氣など生体エネルギーが過不足なく、かつ循環が確保されていること
を指します。
もっと平たく言えば、身体が十分に動き、寝たら疲労回復ですっきりと朝起きることができる状態が常態解することを目的としているわけですね。
じゃ、私たちがそのために、皆さんに対してどれだけのことができるかというと、実はさほど多くはありません。
多くはありませんが、それは現状認識できない、機能低下状態→蓄積疲労状態にある皆様の体にとっては大きな助けになります。
蓄積疲労状態になると脳機能とくに認識力が低下します。
つまり、身体の調子が悪くなり、その状態に慣れてしまう(常態化する)と、元の調子のよい状態を思い出せなくなるので、自分で立て直すことができなくなる。あるいは本来の調子のよい状態まで戻せなくなる(悪いなりの安定をしてしまう)わけです。
そこで検査をすることで、体の状態を認識してもらい、刺激を加えることで反射調整を(無理のない範囲で)強制的に引き出すことで、前後の状態を比べて、脳の現状認識を書き換えてもらい、自分で良い状態へと回復するように促す。
これが施術の本質です。
で、このためにいろいろな検査や必要な個所を必要十分に刺激をし反射を促すわけですが、私が現状で調べているのは実は100項目超えています。ええ、最終的にはどの刺激点=経穴を使うかまで調べていますから。※全身の経穴は300を軽く超えると言われるほどあります。
こんな項目数、まともに検査していたら大変。
ここで活用しているのがFSS。
詳しい内容は『Full Scan System 岩城憲治』で検索して、正規版をお求めください。
私が調べている代表的なポイントは、
1.脳脊髄液(CSF)循環
2.上部頸椎のディストーション(歪み)
3.全脊柱のディストーション
4.内臓反射
5.筋・関節等の問題の判別
6.経絡の変動
など
まともに検査したら膨大な時間や高価な機材が必要ですが、キネシオロジーのテストを利用することで、短時間で表層から深層の問題まで、体の問題、心の問題、顕在意識の問題、無意識化の問題なども判別できるので非常に便利ですね。
正直、これらの検査が、うち、泰心堂が成果を上げている秘密だったりします。
さて、もう移動時間なのでこの辺で。
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