徒手調整術2019年仕様
どうも、新年二投目になります。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
皆様におかれましては、新年早々体調を崩されていたりはしませんか? 私はと言うと職場の一つが高温極少湿な環境でして、のどが痛いなと感じる日々をこの数日過ごしています。自分のところは、室温低め、湿度は適正を心掛けていますので、そういう不快感はないのですが、大量に人が出入りすることを想定した空間は空調系の管理は難しそうですね。
さて、2018年が終わり、徒手調整術特別割引価格(10,000円/回→8,000円/回)が終了しました。
昨年、先行して体験された皆様からはまだまだ続けてくれとのオーダーがあり、明確にWEBで価格改定を行うまでは現状維持という裏設定で行こうかと思います。
もちろん、一杯支払いたい方は常識的な範囲でしたら受け取りますのでほどほどに積み増ししてください(※もちろん冗談です。)
そうは言っても技術は日進月歩というか常に進化、深化、そしてシンプル化すべきだというのは泰心堂プロジェクトにおける基本方針の一つ。
なので、2018年の成果をもとに、2019年版へとバージョンアップを! と準備をして既に提供しています。
とは言え、微妙な変化なのでわかる人にはわかるかなと言うところですけどね。
はい、では徒手調整術研究部の提案する鍼灸が苦手な方のための徒手調整術の提案 2019年版の基本コンセプトと強化ポイントについてお話しましょう。
2018年版の徒手調整術のコンセプトは、蓄積疲労の解消と脳力向上。まあ、これ自体は泰心堂式の鍼灸術と共通なんですけどね。
だので、
骨格的な正位置への反射調整+身体情報の認識力強化+最小限の刺激→自律的回復を妨げない調整。
という要素を盛り込んだのが2018年版。
主となる技術としては、DRT(ダブルハンドリコイルテクニック)、クラニアルテクニックを中心に体の機能の正常化というかリセットを図り、個別の症状に対して経絡調整を応用した四肢調整にてまとめあげるといるテクニックだけだと15分調整だったわけですね。
ああ、ちなみに泰心堂はりきゅう院は日本DRT協会 認定治療院(同会会員)を2019年も継続します。
クラニアルテクニックについては、現在ハンドテクニックによる頭蓋骨調整も必要に応じて使っていますが、CSFプラクティスが非常に使いやすく効果が高いので、2019年版では脳活性療法とCSFプラクティスの使い分けを検討中。
より簡便で、時間が短いもの、かつ効果がしっかりと出るものを採用することは時短、つまり顧客の施術時間に対する負荷と刺激に対する負荷を軽減することができるので泰心堂では積極的に時短かつ効果的な施術を採用しています。それはもちろん私たちの利益もありますが、何よりも顧客にとって利益になるからですね。
徒に施術時間を費やすのは顧客利益を減少させる行為だとうちでは定義しています。
そして2019年版の最大の特徴は、判断技術の深化です。
もともと泰心堂は自律神経系の不調、機能低下による諸症状の取り扱いをメインにしてきたので、痛み緩和施術は当たり前で、根治を目指す調整術を提供してきたのですが、その影響で、看板として掲げているめまい、頭痛、婦人科系、ついでに不妊関係などのほか、アレルギー系の悩みや内臓系の不調を訴えるお客様が増加傾向にあります。
どちらかというと鍼灸の方で対応してきた状態ではあるのですが、徒手でというオーダーもまた増加傾向にあるので、既存の判断基準だけでは十分に体に状態を認識させることは不十分であるのでは? という問いが浮かび上がりました。
おりしも、岩城憲治先生のFULL SCAN SYSTEMというキネシオロジーテストを利用した判断方法論を学んでおり、ものになったと言えるレベルまで来たのでこちらを利用して、より深度の深い基準で判断することで、体の状態認識力を高め、より効果的に体の内側からの立て直しを図ろうという意図ですね。
ただし、このキネシオロジーテストを利用した判断方法(エネルギー療法的診断方法)は、そのロジックや生体の仕組みに即した反応を利用する点などを含めて、”専門的な視点”では、単独で用いられる脈診などに比べて確度の高いものでありますが、この業界の現場レベルで採用しているものはまだまだ知名度は低く、また非接触型判断も可能である点など、一般レベルから見ると懐疑的に見える部分もありますので、あくまでも一つの指標(目印)として採用する形にはなります。
結果2019年版のフローチャートは次にようになります。
1.検査
〇三大徴候検査→いつも行う検査。体の三か所の情報を接触/圧痛検査を用いて顧客と施術者とで共有する。
〇症状、オーダーに対する検査→顧客のその日の状態の症状/オーダーを中心とした確認
〇FULL SCAN SYSTEM→生体の無意識の反射を利用した検査。ストレス検査や原因検査、部位把握や関係性のチェックなどに用いる。
〇補足検査
2.DRT
〇三大徴候を踏まえて、背部揺動(ゆらし)による自律神経系システムの調律的刺激技術。
〇上部頸椎関節的、波及的調整なので頸椎に対して直接ダメージを与えることはありません。
3.クラニアルテクニック
〇CSF(脳脊髄液)の流れと頭部緊張の関係性から脳機能低下状態の改善を促す。
〇人、状態により2.、3.の手続きは前後する。
4.四肢調整、補助的調整
〇四肢の捻じれなどの解消や残った症状に対する調整。
〇4.の手続きでその場で取れない症状は現状では取れない、取るべきではないと体が判断しているものなので無理に取ったりはしない。むしろ無理に取ろうとすると悪影響を及ぼすと考えられる。
5.評価
〇三大徴候の変化に対する評価→施術回数や間隔の目安。
〇FULL SCAN SYSTEMの指標の評価→施術終了、卒業/メンテナンス移行の目安
全体で30分以内にすっきりと収まる内容にブラッシュアップしました。
あくまでも基本的な流れで、人によっては操体法の方が流れが良かったりする方や、緩消法(生理学に基づく筋弛緩方法)が必要となるお客様や、痛みなどで適切な姿位へと体制を取れない方などいろいろいらっしゃいますので流れは流水の如く変化するものですけどね。まあ、そのためにいろいろなやり方を学んだんですけどね。
最後に暴露話をしておきますが、
DRT、クラニアルテクニックなどそれぞれの段階で提案している施術方法は、それ自体が市場では単独の施術として5,000~30,000円/回で提供されていたりするものです。
ええ、それを組み合わせてこんな安価で提供するなんて、本当に我ながら趣味人ですね。
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