質問に答えます。その59 先生、朝起きると足がつります!何とかなりませんか?
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
暑い日が続く中、皆様、お元気ですか?
疲労ため込んでいませんか?
蓄積疲労→体の歪み拡大→機能低下→夏バテ、症状発現ですので、早め早めに精神的な疲れ、肉体的な疲れ、身体が動きにくいことによっておこる疲れをからだの調整、心の調整を通じてケアしておきましょうね。
ん? 参考書が欲しい?
じゃ、こちらをどうぞ。
私、藤井崇次(泰心堂)も会員の日本DRT協会の代表 上原宏先生の『5分間背骨ゆらしで体じゅうの痛みが消える』(現代書林)ですね。
ちなみに泰心堂も日本DRT協会の会員であり認定治療院です。ええ、巻末に掲載していませんがね。
さて、本題。
『質問に答えます。その59 先生、朝起きると足がつります!何とかなりませんか?』
はい、切実なメールをいただいていますが、基本的には自業自得なので、他力半分自力半分でしっかりと解決していきましょう。
そもそもこむら返りってのは筋痙攣の一種。
筋痙攣が起こる条件は
1.筋疲労による緊急反応
2.筋回復力低下(栄養不足、体液不足、自律神経系異常)
3.自律神経系の異常
はい、こんな感じ。
なので、
1.使い過ぎ、使わなすぎによる筋力低下状態からの相対的使い過ぎ状態の見直し
2.筋回復力向上=栄養補給、体液循環回復、自律神経系機能正常化
3.自律神経系機能正常化
というのが治癒を促進する方向となる。
で、この時期、運動しすぎでってのはまあ、質問者の中ではごくごく少数だと思いますので、問題は2、3、ですね。
2.において大事ないのは水分と栄養補給なんですけどね。
この時季は気付かないうちに奪われている水分=不感蒸散、不感蒸泄分が成人で代替一日1リットル。そこに汗による脱水と小便などによる排泄量が加わるわけで、相当の水分補給が必要であることが一点。
この汗やらの排出に伴い、水分だけでなく、ミネラルや電解質なども失われます。
なので、水だけ取っていると、電解質不足に陥るわけです。
特に、筋肉というか細胞にとって必要なのは、必須アミノ酸とナトリウムとカリウム。ええ、中学生か高校生の教科書に出てくるナトリウムカリウムポンプ(Na+/K+-ATPアーゼ)の話ですね。
体内のナトリウム量、カリウム量が減るとこの仕組みがうまく働かなくなり、ATP(アデノシン三リン酸、エネルギー源)の能動輸送が滞ることになります。その結果、筋痙攣が発生する。
ということで、ナトリウムやカリウムを豊富に含んだ食材を食べよう!となるわけですが、正直これ結構面倒。なのでお手軽にというお話だと、スポーツドリンクで補給となる。
という前提条件を整えてもらったうえで今回のセルフケアのお話を改めてみてくださいね。
ちなみにバックグラウンドのロジック(論理式)的には
小指にお灸で、末梢神経刺激→中枢神経→自律神経系の正常化→末梢神経を介しての反応→患部の正常化(治癒)促進という流れになります。
この流れが起こることを自然治癒力が~と言ったり言わなかったり。
では、また。
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