質問に答えます。番外編 美容鍼灸:美容整体
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 美容鍼灸師&美容整体師 藤井崇次です。
はい、本日は思考だけ美容系モード。ええ、今日は外部施術の日ですから。
はい、では、質問に答えます。番外編を始めましょう。
今回の『質問に答えます。』は6月ー7月の美容企画の関連話なので番外編 美容鍼灸:美容整体です。このような話の場合、よくあるのがVS.(Versus)表記でしょうが、別に対立しませんので:比較扱いです。
はい、女性なくともみための話は大事です。
特に女性は美に対する意識は多かれ少なかれ持っています。
この美の要素に対する施術者側の第三の提案が、美容鍼灸や美容整体です。
ちなみに1.は化粧品や服装、2.エステティックEsthétique(美容医療系)だと個人的には思います。日本のエステは語源とはかけ離れているとは思いますが、痩身、美白、脱毛などが含まれるのでまあ、あってもいるかな? と。
そして、主として民間療法施術者側からの提案が、第三の提案 美容鍼灸(※本来は代替医療であり、法律上は医業類似行為ではなく、限定された医業行為。あはき法1条、6条より)、美容整体ですね。
個人的には、それよりも前に立ち居振る舞いってあるんじゃないの? と思うのですが、まあ、それは礼法や行儀作法といった話ですし、体型の基本は生活様式と習慣ですから、まあ、なんとも。
そうはいっても見た目が変われば、気分は変わるし、場合によっては着ていく服や日々の習慣も変わります。
だからこそ、見た目に対する第三提案もありかなと。
じゃ、第三の提案ってなにか?
簡単に書くと.”見た目”に対する施術。なので、本来は自分の見た目ではなく、自分の見られ方に対する施術なんです。
つまり、相手にどうみられるか? ですね。
なので、わかりやすい顔、姿勢に対する提案がメインになるわけです。
1.顔に対する施術方法
→鍼灸:しみ、しわ、浮腫み、たるみ、ひきつり、血行不良、乾燥/脂性
→徒手調整術:浮腫み、たるみ、ひきつり、血行不良、関節のアライメント調整(配列のズレの調整)
2.姿勢に対する施術方法
→鍼灸:筋緊張緩和による補正解除→良姿勢化
→徒手調整:筋緊張緩和による補正解除→良姿勢化
ざっくりとしたイメージはこのようなもの。
じゃ、どちらを選べば?
ええ、そこが問題です。
ちなみに泰心堂こと私 藤井はどちらもできます。ええ、専門家ですから。
ま、それはそれとして
たとえば、こんな悩み
1.(見ため)小顔になりたい!
この問題の本質は、頭部拡大状態を……違います。確かにこの悩みを抱えて見えるお客様の中には疲れて、むくみが強く出ていて、機能低下状態、と典型的な蓄積疲労状態の方が多い印象はありますが、この場合の”小顔”は”顔が大きく見える”ような印象をどうにかしてほしいということです。
つまりポイントは
〇顎~耳の下のライン:鍼、徒手
〇頬骨あたり:鍼、徒手/骨の位置異常によるものは徒手
〇額:鍼、徒手/小じわによるものは鍼
〇目元:鍼、徒手/血行不良性は両者、色素新着系は鍼を用いた代謝促進
〇全体の歪み:徒手
〇全体のむくみ:徒手、特にクラニアル(頭蓋骨)テクニック
これらをすっきり、ぱっちりさせること
ざっくりと書きましたが、歪みの調整は要はこれ関節のズレからくるものなので、関節自体の位置を戻すことで筋緊張を適正化したほうがわかりやすい施術になります。
2.しわ、たるみ、ひきつりを何とかしたい
まあ、わかりやすい悩みです。
〇しわ:鍼
〇たるみ:鍼、徒手
〇引きつり:鍼、徒手
どちらでも可能は可能ですが、筋、組織に対してピンポイントで刺激を入れられるという点では鍼が優れているように現場では感じます。
ええ、鍼だとポンと切皮した瞬間に変化したりしますが、徒手だとA-B間にテンションかけて数秒キープとか数呼吸キープとか。時間的な意味と誰がやっても効果が出てしまうという点では鍼の方が優れていますが、出血リスクなどはあります。徒手で行う場合も、体と同じよう『強くもめば』という勘違いをしているようだと徒に傷つけるだけなので意味はありません。力加減という意味では徒手調整の方が高度、ピンポイントで狙うという意味では鍼の方が高度。お互い譲らずですね。
3.正中、アイライン、頬骨ライン、口角ラインを整えたい。
個人的にはここに眉間のラインを加えたいところなのですが、ええ、頭蓋の連鎖的なアライメント(関節の配列)異常で前頭骨が歪み、その補正として眉間のあたりで逆ひねりを作っているなんてのもたまにありますから。
ええと正中は”からだの正中線”という言葉が使われるように、まあ、体の真ん中を天と地に貫く真ん中ラインと言えばよいのでしょうか? これね、実は定義がえらい難しいのでざっくりで勘弁。
で、この正中、センター線ですが、ポイントは頭部の頂点から足元(両足の真ん中)までラインを引いてみること。
顔だけじゃないの? と聞かれますが、顔だけ整えても体の方で補正的歪みが強ければ、結局顔に現れます。
なので歪みが強い方は体の方を整えて、疲れが取れやすい状態にしていかないと、疲れた顔が作られてしまうわけですね。
あとは細かい話ですが首肩回りの筋肉が頑張ってしまって顎を引っ張り、そこからバランスを崩れてしまうこともありますので、まとめてみたほうが良いのです。
顔については頭頂部、前頭部の髪際、眉間中央、鼻、顎等が一列に並んでいるか。
鼻筋なども上顎骨ー前頭骨、蝶形骨の歪みや細かな筋肉の緊張により実はズレます。なのでそれが関節のズレからくるものなのか、筋肉による引きつりなのかを3次元ベクトルラインを意識してみると方向性がわかりますので、直接法、あるいは関節法で逆ベクトル方向へと促すと整っていきます。
はい、逆ベクトル方向へと促すと書いたように、これ意図的誘導が有効です。なので、基本的にはこれ徒手調整でやるべきことですね。
鍼単独で行う場合は、(連鎖的な)関節のズレを引き起こしている筋緊張の(連鎖的)緩和を行ったうえで、該当する部位の筋緊張緩和など筋のテンションを戻して元の位置に収まるようにと持っていくわけですが、非常に細かな処置となります。
なお、強い力で行うことは厳禁です。某小顔系の業者は顎がおかしいなどで多数のクレームがあったそうです。
弱い力で十分に変化しますので、そっと、できれば気付かれない程度でさっと行うことがコツですね。
最後にリスクをまとめておきます。
鍼灸のリスク
1.出血リスク:内出血/外出血の可能性があります。刃物を扱っているわけですから、組織や毛細血管を傷つけるものです。肌の状態や体質、本人の体調などにより出血しやすい、しにくいなど変化がありますので最初からこのリスクはお互いに確認しておく必要があります。
2.違和感:手ほどとは言いませんが顔周りは体幹に比べて敏感な部位ですので、鍼を刺した衝撃より違和感が残ることがあります。大概はしばらくすると消えるものですので、実質的なリスクはほぼないとは思いますが、そういう感覚が出ることは予め伝えておく必要があります。
3.だるさ、転調効果による鍼当たり様状態:鍼当たり、瞑眩、好転反応等々様々な言い方をする場合がありますが、要は刺激量過多による体の反応です。多くの場合はしばらく休んでいれば取れます。
徒手調整のリスク
1.打撲などのリスク:力加減により発生します。下手な指圧もどき、マッサージもどき同様に力任せの施術の場合発生しやすい。
3.違和感:先の下手な指圧マッサージもどきにより発生しやすく、鍼に比べても広範囲に傷つけている場合は違和感がしばらく続きます。大概は、時間とともに経過して自然と治癒に至ります。
3.骨折などのリスク:力任せの施術により稀に発生します。
4.だるさ:瞑眩、好転反応などと様々な言い方をする場合がありますが、要は刺激量過多による体の反応です。多くの場合しばらく休んでいれば取れます。
基本的に力任せの施術はダメージ蓄積型施術になりますので、本人の許容量を超えたらそれは反動として出ます。
具体的には例えば肩こりの人に対するマッサージもどき→筋組織破壊に対するカウンターアクションとしての超回復→二度と負けない肩回りの緊張へ ※これは体の正常な反応です。
いわゆる肩こりを解消した場合、なぜ、その肩こりとされる筋緊張が作られているかを骨格構造的に、生理機能的に、動的均衡的になど複数の視点で観察し、それを適正に解除する方向にもっていく必要があります。
たとえば巻き肩状態の方の肩を力任せに解して、緩めたとしても、本来がちがちに固めておく方が自然で正しい反応なので、より強く固められる状態になろうとする方が当たり前。たとえ、神経反射を用いて自律神経正常化を図ったとしても、骨格構造からくる体の支持機能として肩こりを作らなければならない状態を維持している以上、肩こりは作るべきなのですから。
なぜならば、腕は重いのです。
骨格構造上正しい位置にあり、生理機能的に十分に機能を果たせるとき、腕の重さは鎖骨、肩甲骨とその周辺筋肉と肋骨に支えられて釣り合います。なので、肩の筋肉を無理やり緊張させて腕の重さを支えなくて良いので肩こり状態でいる必要がなくなります。
なので、肩こり一つとて、構造的に、機能的にどうなっているのかを分析、どの位置に戻せばよいのかを考える必要があります。
まして、美容系の施術ならば。
ということで以上、番外編でした。
0コメント