質問に答えます。その45 施術は難しい?
こんにちは、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
ええと久しぶりの「質問に答えます。」ですね。
本日の「質問に答えます。」は45本目ということで動画にしてみました。時間が取れればしばらくは動画で撮ってみようかなと思いますが、さて、どうなることやら
では、本編
見ることができない人ようにこちらでざっと概要でも。
あ、今回、WEBカメラ+内蔵マイクの兼ね合いで音声が小さいので適当にボリューム上げてください。
今回の質問:施術が難しい。どうやって学べばよいか。
これ正直私は理解しにくい話なんですが、まあ、ざっくりとお話しましょう。
1.施術は難しい? → 簡単です。
2.○○療法じゃなくて、”人”を診ている。
3.どの療法でも対象としている体の仕組みは同じ。
4.そもそも施術方法は、基本的にA(概念:人の捉え方)+B(判断基準:場合分け方法)+C(調整法:刺道具、強さ、角度など)でできており、A,B,Cのそれぞれの群で交換可能。
5.まず一つの施術方法を学び、分解、再構成してフローチャートに起こしてみると理解が早い。
細かなところは動画でお話させていただきましたので、例示させていただきます。
例えば、経絡治療。
本来の定義は、病=経絡の変動。
つまり、経絡の変動がわかれば、病の在り様がわかる→施術方針が決まるわけですね。
細かなところは置いておいて、これが先のA,B,CのAに当たるわけです。
じゃ、次に考えるべきは判断基準。つまり、B群ですね。
代表的なものとして、脈、経穴反応(募穴など)、経絡病証、五行色体表などがあります。
先に述べた通り、判断基準と状態と施術方法と想定しうる結果の定義をしっかりとすればどれを使ってもOK、交換可能であるわけですから、脈診せずとも問題ありません。
泰心堂方式の場合、(キネシオロジーの考え方に基づいた)生体反射テストも利用しています。この辺は、入江先生等も採用されていたようですので、入江式FTなど学ぶのも良いのではないでしょうか。
最後に施術方法であるC群を選択します。
泰心堂の場合は、てい鍼という刺さない鍼を使う頻度が高い。
で、これを例えばこんな簡易フローチャートにまとめてしまえばよいのです。
0.病=経絡の変動
1.望診:動体の観察 → 重心、重心移動、しぐさ、顔色を目安に五行色体表によるふるい分け
2.聞診:雰囲気、臭気、音の観察 → 気配、におい、声などから五行色体表によるふるい分け
3.問診:主たる悩みを中心に、症状、生活態度、前後関係などの情報を取得 → 経絡病証のふるい分け
4.切診:筋反射テストによる筋弱化を引き起こしている経絡の観察、TL(二点間)テストによるマイナー、メジャーによる経絡の波及関係の観察など → 施術経絡の候補選定
5.情報の分析と取捨選択 → 施術経絡のスクリーニング(ふるい分け)
6.確認テスト
7.調整 てい鍼を用いた接触鍼技術による調整。
8.再確認テスト → OKならばクローズへ、不十分であれば5に立ち戻り、選定をやり直すか、それ以前に立ち戻り情報収集のし直し。
はい、これがざっとしたフローチャート。
あとは何を調整したいかの問題ですね。
シンプルなロジックだからこそ、体のあらゆる機能が回復していくわけです。
一方で、複雑にすればするほど、手数が増え、ダメージを与える回数が増え、結果、体がもっている回復機能低下を引き起こし、満足度は高いが、結果は伴わない施術や満足度も結果も伴わない施術が実現されてしまう。
その結果、この調整法は使えない。→何か効果的な施術はないかと施術法難民化していくわけですね。
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