実は、大事なのは技術じゃなくて、検査
どうも、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
本日は火曜日ということで、外部での施術になりますので、私のサロンはお休みです。明日、水曜日は午後に3枠ほど空きがありますので、新規の方、顧客の皆様、めまい・頭痛など体調不良でお悩みの方は予約ください。
はい、今回のお話、『実は、大事なのは技術じゃなくて、検査』というタイトルでお送りいたします。
私自身は、開業するのならば、あるいは施術者としてお客様の前に立ち続けるのであれば技術的な最低限レベルはいわゆるゴッドハンドレベルだと考えています。これ正確に言うのならば、「ゴッドハンドと褒められる」、あるいはお客様のために「うちはあなたにとって世界一の施術所です。なぜならばゴッドハンド○○、つまり私が施術するからです」と言い切る覚悟を持てるかどうかってだけなんですけどね。
個人的にはゴッドハンド=神の手ですから、「手か・・・・・・、どうせならゴッドの方がよいな」くらいの冗談は良くお客様との会話でしています。
ま、それもこれも自信があるから、実績があるから、技術があるからは当たり前ですが何よりも検査をしっかりとしているから、「嘘!? さっきまで上がらなかったのに」とか「痛くない!? なんで?」とかそういった前後がはっきりした結果をたびたび感じてもらっているからなんですよね。
これ、検査が下手だったり、やっていないところだと、正直な話、治療理論?はただのお題目。実際にやっているのはからだのことをよくわかっていない患者さんに主導権を渡してしまったなあなあ施術もどき。
たとえば、
1.「まだここが痛いんですけど」と言われて施術を終えられず、結局やりすぎ
2.揉み返し、瞑眩、好転反応などといった言葉で施術後の体調不良を誤魔化す。
3.ひたすら腕力、体力だよりで施術者が疲弊、摩耗していく施術
こんな感じですかね。
まあ、それでよく自然治癒力だの、生命力だの言うな~というのが正直な感想ですが。
そもそも自然治癒力やら生命力って、うまく働いていれば、身体が勝手にその時、状況における最適な状態へと自ら調整しようとする自律神経系、免疫系を中心としたからだの生理作用なわけです。
たいして、施術は原則として侵害刺激=生体に対するダメージ。
よって、施術方法×刺激量(施術範囲×施術時間)×施術箇所+全体の施術時間に対する姿勢的負担+施術時間における精神的負担+施術時間そのものの時間的負担というダメージを追う価値(=金銭的負担)があるのかを常に考えるべき。
もちろん刺激の強さと体の受容能力による違いというのは出てきますが、生体反応に対して協調的であろうと、侵襲的であろうとダメージには変わらないのでこの式は成り立つわけです。
だからこそ検査が大事になるのです。
検査の目的は
0.現状の確認と問題点の洗い出し
1.施術方法、施術範囲、施術箇所などの選別
2.施術後の変化量の確認
というのは基本ですが、何よりも大事なのは、受け手である患者さん自身も
1.現状の認識、関節可動域、圧痛反応など
2.調整による変化の認識、関節可動域、圧痛反応など
を体感、視覚的、あるいは定量的に確認することで、精神的にも肉体的にも変化を感じ取っていただくことが自覚的変化へとつながってきます。
そのうえで、症状とは何なのか、痛みとはどういった種類があるのか? どの痛みはとれ、どの痛みは残るのか? どの意味、価値は? という話を聞いてもらうスタートラインにやっと立てるわけです。
痛みはわるものではありません。
不要な痛みは取れるものであり、必要な痛みは必要がなくなるまであることが大事。
こんな当たり前の体の仕組みさえも、教えてもらう機会すら与えられず痛みで苦しんでいる、悩んでいる方がなんと多いことか。
そしてそれを無視している自称施術家のなんて多いこと。そりゃ、施術法収集家になるのも無理がないというもの。
それに対して私たち本治方系、根本療法系の施術者は、基本的に体の機能低下状態をいかに解消するかのみを考えています。
なぜならば、体の機能が低下しているから本来、自分の体で自己治癒しているはずのものが、それがなされていないのが症状が出ている起因であるから。
機能低下状態を解除すれば、自ずと回復しやすい状態となり、自己修復が進む。
結果、痛み、不快感、不調が取れていくのは当たり前のことであるから。
なので、痛みは確認したとしても痛みにフォーカス、重点を置いた調整は基本的には行いません。
むしろ痛みすら上手に利用して、身体の調子を取り戻していくのが私たちの仕事だと考えています。
さて、出かけるので今回はこの辺で
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