閑話 文具マニアな話 メカニカルペンシル
ども、すっかりお休みモードの泰心堂 藤井崇次です。
ええと、年末ということで新年の準備の一環で、まあいろいろとバックグラウンド処理をしていたところ、気づけば、甥っ子たちが入学、進学ってことで。
小学校はともかく中学校進学ということで文具でもお年玉代わりに贈るかということでバタバタと。
ええ、実は私自身、父に中学進学祝いにトンボ鉛筆のZOOM 505の水性ボールペンとシャープペンシルのセットをもらいまして、未だに使っております。※かれこれ30年を超えましたね。
ということで本日の文具マニアなお話はメカニカルペンシルということでお付き合いください。
ん?
ああ、シャープペンシル、シャーペンってのは日本独自の呼称ね、海外だとメカニカルペンシルじゃないと通じませんのでお気を付けください。
さて、メカニカルペンシル市場はボールペン市場に比べても結構闇が深い業界です。いや、沼が深いの方が最適でしょうか?
まあ、高級志向系は、メーカー、色、デザインで好きなの選べばOKくらいで。軸がエルゴノミクスデザインだったり、三角形や六角形だったりくらいで機構自体はいわゆる従来型。
なので本当に好みや所有欲で選ぶのが最適解ですね。
ところが実用系はまあなんというかいろいろと進化、もしくは深化していますね。
従来型に加えて、フレッとクルッとモグッとオレンとまあ何やらにぎやかな機構も増えていたりします。
フレ=フレフレ。本体を振ると心が出る機構
クル=クルトガ。芯に加わった圧力を利用して、少しずつ芯を回転させる機構
モグ=モグールーエアー。ガイドパイプを可変にすることで芯が折れにくくなる構造
オレン=オレンズ。これもガイドパイプと芯繰り出し機構。
まあ、いろいろあること。
私が学生だったころ合いは芯径0.2㎜なんてなかったんですけどね~。製図用(ぺんてる、ステッドラー、ロットリング)とかでかろうじて0.3mmがあったかな?
まあ、それはそれとしてそういう話をクリスマス前くらいからうちの顧客としていたわけだ。
で、どれが使いやすいの?と聞かれたので独断と偏見でお勧めをあげておきました。」
PILOT S30
ぶっちゃけますが、これでDr.Gripよりの太軸ならば自分用に購入したところですね。
これ芯の繰り出しがオートマチックなんです。なんでノックして筆記準備をしたらあとは芯一本が尽きるまで書き続けることが可能。途中でカチカチノックする必要がなく、筆記に集中できます。
集中して書き物をしたことがある人はわかるかもしれませんが、筆のノリというか走りというかが邪魔されるとそれだけで集中力が削がれることがあります。そういう意味で邪魔しない一本ですね。
ちなみにですが、私自身は今現在ほとんどメカニカルペンシルを使いません。むしろ芯ホルダー(※)のほうが使う頻度が高いくらい。
※もともとは製図用の鉛筆の芯みたいなのを繰り出す太めのメカニカルペンシル。サムホルダーやスクリブルなどもこの系統。こちらもかれこれ30年以上使っています。ステッドラー MARS。
あえてメカニカルペンシルというと前に挙げたトンボ鉛筆ZOOM505とぺんてるOrenzの0.2mmですかね?
アイデアスケッチのときにごくまれに使うかな?くらいですね。
基本的に思考を止めたくないタイプなので、メモは書き間違えてもそのまま残します。
わざわざ消せる必要がないんですよね。
消しゴムで消せることやこすれば消えること自体はメリットがあるものだとは思います。
ですが、あとで見返したとき大事なのは思考過程あるいは思考の軌跡といったものなので、消えてしまってどう思考したのかがわからなくなることのほうが私的にはストレスなんです。
だからわりと長時間筆記可能で滑らかに筆記できるボールペン、万年筆の使用頻度が高いのです。
とはいえ、今回贈る相手は中学進学祝いですから、半分勉強しなさいという意味合いも込めて、ちょっと格好が良く長く使えるって観点で選んだですけどね。
ということで本日の閑話はここまで。
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