年末年始企画　年末年始の過ごし方～鍼灸師のセルフケア～

ども、からだのエンジニア＆からだの専門家　鍼灸師＆整体師　泰心堂　藤井崇次です。

本当に大きな寒波が過ぎ去ったのでしょうか？

年末年始に向けて冷えた日が続きます。

ちなみに

泰心堂の年末年始は30日から翌年4日までが冬休み

となりますので、ご注意ください。

予約サイトの方まで手が回らないのが例年の傾向なので間違ってオンタイムになっていることもありますが、この期間は対応しません。

　はい、では年末年始ということで、実は現場ではちょくちょくお話しているのですが、まあなんというかセルフケアって面倒なんですよね。

　一度、世の中に出回っていて、簡単に見つかるものを書籍やネットを利用してざざっと集めてみたこともあるのですが、・・・・・・面倒。

　なんとうか適当というか、無茶苦茶というか、小難しいというか、手続き複雑というかなどなど、個人的にも問題ありの内容がたくさんありました。

　ええ、ストレッチ系はいったい何を考え、何を目的としているのかわからないストレッチとかが多いですし、筋トレ、エクササイズ系は”楽”の定義が妙だったり、短時間の意識がかなりズレていたりと正直参考にならないものが多数。

　情報が氾濫していますね。

　で、最たるものが私たち東洋医学？の業界。

　お灸だの、皮内鍼だの、粒鍼だの器具を使うのは構いませんが、場所が一人で手が届かない場所だったり、刺激個所が多数で非常に面倒だったり、……。

　うん、面倒。

　まあ、なんというか飯のタネとして考えて、実験や実習目的であるのならば、複雑なのも続けることを厭わない私ですが、一般人のセルフケアとしてはどうなんでしょうね？と思う内容ですね。

なんで、こうなるのか？というと、

１．対症状的な対応策であること。腹痛→腹痛に効くツボ？

※構造、生理学上、腹痛に効くツボなどありません。よく用いられている場所程度の話。

２．指導する側がいつもの施術で提供しているものと違い過ぎて適当。

３．営業のネタが尽きての苦し紛れなのでよくあるものを丸パクリなので間違った情報がそのまま拡散されてしまった。

などなど、うん、害悪。

せめて自分が自信のあることだけを扱ってほしいな～と切に願います。

　さてはて、じゃ、泰心堂ではどんなセルフケアのネタを提案するの？

　はい、東洋的発想のうち脾胃論とKHTこと高麗手指鍼術（瑞金療法）を組み合わせたネタ。

脾胃論はそうですね、鍼灸師ならばご存知だとは思いますので、ざっくりとした説明だけ。金の時代　１２４９年ごろに李東垣という人物が著した医学書で、脾蔵と胃府を重視した考え方を主張。ちなみに臓腑ではなく、蔵府なので注意。浅く話すと消化器系を重視って話になるんだけど、湯液（とうえき、ゆえき）学＝まあいわゆる漢方医学的なものに影響を与えた補脾の考え方を主張した書物ですね。

まあ、一般的には、胃腸の健康＝からだの健康と考え

〇いろんなものを必要充分食べろ（偏食、暴飲暴食、小食を避けろ）

〇焦らずゆっくりとよく噛んで食べることに集中せよ

〇夜は寝ろ、しっかりと睡眠時間を確保しろ

〇腹を冷やすな

くらいですかね。

わりと当たり前のことが書いてあります。

そりゃそうでしょ、所詮人の考えることなんですから。

で、KHTは何度も話題にしているけど、手のひら（手掌、手背）を人体に見立てて施術する鍼灸術のこと。

この考え方に基づくと、拇指・小指が足、中指・環指（薬指）が手、中指が頭・首・胸、手のひら（掌＝たなごころ、てのひらと読む）がお腹に相当。

はい、読めましたね？

勘の良い方大正解。

用意するもの：使い捨てカイロあるいはライターオイルなどをつぎ足しで使う白金懐炉（ハッキンカイロ）、あるいは電池などを使ったバッテリー型懐炉。

やり方

１．懐炉の準備をします。十分に温めてください。

２．胸の前くらいの高さで、両掌で挟み込む。

３．手のひらが温かいから熱くなったら終了。

これだけ。

火傷にはご注意を。

ちなみにですが、白金懐炉をご利用の場合、メーカー的には非推奨の使い方ですが、ライターオイルに好みのアロマオイルを数滴混合もしくは触媒部分に１～２滴浸潤させて使用するとほのかにアロマオイルの香りが漂います。

ただし、これ、触媒部分にどうもよくないらしく、触媒の寿命が心持短くなるように思いますし、あと、非推奨なのでくれぐれも自己責任でお願いします。

あと白金懐炉そのものについてですが、Amazonやら楽天やらの通販でも買えますし、その名もハッキンカイロ株式会社でも扱っていますので、適当なものをご購入ください。

なお、別にハッキンカイロさんの回し者でもありませんし、これにより私のところにリベートが・・・・・・入りません。