揉み解すな! 無駄だから。
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
本業は鍼灸院の経営で、鍼灸施術、整体(徒手調整術)研究、整体施術などを生業にしています。泰心堂の施術をご希望の方は、”習志野市+泰心堂”で検索してください。
はい、揉み解し禁止!です。
さて、頑固な肩こり、嫌ですよね。
みなさんはどうしています?
マッサージ? 整体? 鍼灸?
ま、どこに行っても良いですが、
肩が凝っているから→肩を揉み解せばよい
揉み解しても無駄です。
なぜならば、人の体は、筋トレすると”超回復”という現象を作るように、反応できないほど揉み解すと超回復を起こして”より強く筋緊張ができる”状態になるから。
これって、常識でしょう? はい、保健体育やら、生物学的な人体構造のお話(理科、科学、生物学)分野でちゃんと学ぶことなんですよね。
なのに力技で揉み解し、徒に人体=患者と施術者の体にダメージを与えていく療法が横行しています。
なんででしょうか?
いえ、別に指圧療法を否定はしていません。指圧の奥義は押すことではないから。圧とあるように圧を加えることで、体側の変化を促すのが指圧術であって、揉み解すのは指圧術ではありません。
どうように本来の按摩術なども否定はしません。
同じく、鍼も本数を指すものではなく、鍼を用いて体の変化を促すという本来の術については否定しません。
その施術が痛いかどうかも本来はどうでもよいことです。
※私は痛いの嫌いなので、痛み少ない施術を提供していますが、鍼が細いからなど意味不明なことは言いません。うちは効果を出しやすく、使いやすい寸3-4番=直径0.22mmを使っています。これ、細い鍼だから痛くないと宣う施術院が0番=直径0.12mm以下。直径にして倍、質量にして4倍以上。これでも気づかれずに打つことは可能です。というかあまり気付かれません。
はい、じゃ、どうしたら肩こりが取れるのか、腰のはりが取れるのか?
簡単です。
1.位置異常を解消すること
2.自律神経系の機能低下状態を解消すること
3.体液循環(血液、リンパ、脳脊髄液)を促進すること
4.左右差を解消すること
5.重心を安定させること
などを同時に図ればよい。
実に簡単です。
じゃ、問題はというと、蓄積疲労状態にあることです。
人間、疲れれば、草臥れれば、体を支えるために”自然”に歪みます。本来であればこの歪みは姿勢維持のための(一時的な)”補正”であるわけです。ならば、本来これらは、食べて、動いて、寝て回復することで、解消されるものです。
ですが、ストレス過剰状態、つまい天気の変化に体が対応できない状態に陥っていたり、精神や心情的につらい状態を続けていたり、体力的に負担が大きかったり、怪我したり、疲労から免疫低下状態になり、抵抗により力を持っていかれる状態であれば、いつもより疲れます。
いつもより疲れるので、いつも通りだと解消しきれない疲労が残ります。
残った疲労分だけ体は補正を続けます。
補正しなければならない状態は、いつもよりも疲れやすい状態であるので、いつも通り動くと、より疲労します。
さらに疲労が蓄積し、耐えられなくなった時、弱い部分に症状として現れる。
というのが基本的に体調を崩す理由です。
そして、この状態は疲労回復力、体の修復力、免疫力、……いわゆる自然治癒力(生命力)などが低下している状態です。そしてそれらを体の中で制御している最上位中枢は脳・脳幹ですから、当然脳機能低下状態が起こっていると考えられます。
脳機能低下状態ですから、自律神経系の機能低下、位置異常状態を認識できない、補正に次ぐ補正で左右差が増大、重心がずれ、体液の循環不良も当然に起こります。
つまり、この状態を改善すると体が肩こり、腰のはりを自ら取るように動くわけで、揉み解す必要はないわけですね。
ちなみに、私揉み解ししないので、肩こり状態を緩めるのにかかる時間は実は1~2分です。
時間をかけることは決して良いことではありません。
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