急な首の痛みに対する調整:ぎっくり首?
おはようございます。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。
今日のUSDJPYは上昇傾向。でも大きな時間足でみると、ぱっと見たときダウントレンドの中の上昇局面。H4のレジスタンスを抜けて更なる上昇→やがてアップトレンドへの転換にいくのか、それとも折り返して、さらに円高が進むのか、予想するのはちょっと難しいかなという感じですね。
はい、本日のお話は『急な首の痛みに対する調整:ぎっくり首?』というタイトルでお話しましょう。
って記事を書くと、今日とかお電話いただいたりするのですが、本日は外部での施術ですので”泰心堂”の施術をご希望の方は水曜日~日曜日営業ということを忘れずにお願いいたします。
はい、”急な首の痛み”を昨今、”ぎっくり首”とか言うらしいですが、センスが感じられない名称ですね。
ま、名称いじりは良いとして、このケースはいわゆる”寝違い”と”振り向きざま”、”転倒など接触によるもの”とにわけられるでしょう。
処置としては、寝違いと振り向きざま(振り向き動作と前後の首振り動作)は、まあ同じ処置で、”転倒など接触によるもの”は事故であるのならば、事故として適切な処理をしてから施術を受けましょう。頭などを打っている場合、万が一の懸念がある場合はまずは病院ですね。
で、ま、その辺が問題なくて、鍼灸院、整体院、接骨・整骨院に来院しましたという設定で進めます。
これらは簡単に言うと、何らかの事情で首の並びに異常が生じたため、首の運動性が(一時的に)低下した状態であり、骨折などを伴わない限り、機能低下状態に対する施術になります。
なので、これはうちもそうですが、施術対象になります。
考えるべきは
1.頸椎のアライメント(=並び)異常に対する調整
2.首肩部の緊張の緩和
3.過剰反応に対する調整
→ 通常、動かしてほしくないので強い痛みを出すことで動けない状態にしようと体が一時的に反応するから
4.調整の目標は、症状の10~20%軽減をまず目指す。
この時ズレているのは頸椎の1~3番あたりの上部。
なぜならば、寝違いの場合は体の寝返りなどの体動に対して頭がついていけなかったことによって、頚部の筋肉などが無理やり引き延ばされる刺激を受けて、反射的に筋性防御を起こし短縮している状態であり、動作的には体とともに動きやすい下部頸椎よりも、頭という錘(おもり)によって動きにい上部頸椎側に問題が生じやすいから。
振り返り動作などは、常日頃、頭を前に出して視線を落とす姿勢を続けていたりなど常に頚部の筋肉を引き延ばすような姿勢をしており、頭が落ちないように腕が落ちないようにと反射的に緊張していた首肩回りの筋肉が蓄積疲労状態に陥ったことに起因するから。このとき頭の重さを支えるために上部頸椎は後下方圧縮の偏位を起こしやすい。その偏位した頸椎が適正な位置に戻る前に振り返り動作を急激に行ったために強い防御反応が出てしまった状態がそれ。
泰心堂の場合は、いずれの場合も(継続的な)蓄積疲労状態→機能低下状態→可動性の低下、運動性の低下→急激な体動による症状の発生と考えるので、まずは機能低下状態を解除し、自律神経系の作用が十分に働ける余地を作ります。
その処置単独で、動作改善、症状改善が見られない場合、頸椎のアライメントの間接的調整を試みます。
目安として、本人感覚として、10の痛みが7~8まで軽減したら十分にその後の休養による(自己)回復が見込めます。
人によってはその場で2~3など一気に”とれる”状態になる人もいますが、それを追うのはむしろ体を疲弊させ、疲れさせる行為になるので追うのはむしろデメリットが大きいと考えておきます。
逆に、体の感覚が鈍い人は、可動域(ROM、Range Of Motion)の確認を先にしておき、施術前にどの程度動けるのか、施術後にその範囲が変化しているのかをはっきりとわかる状態にして変化の目安にすることが大事です。
体の感覚が鈍い人は、いつまでたっても「まだ痛い」としか言わないので、それに付き合うと施術の効果としては減衰していきますので、話は聞く、でも付き合わないが大事なポイントになります。
下手な人がつきあうと、「あ、首がよく動きます!」という状態で帰して、翌日「首が全く動きません」とお電話いただく事態になります。
はい、これ強い筋性防御を引き起こしてしまったわけですね。簡単に言うと、首が動くのはマッサージなどのダメージにより首周りの筋肉の反応性が低下し、抵抗的でなくなったので施術直後に動いただけのことで、しっかりと休んで回復したことにより、「次はやられまい!」とばかりに首周りの筋肉が防御反応を引き起こしたために首が動かせなくなったということです。
これ、揉み返しとごまかす人が多いですが、単純に施術として失敗しているだけです。
私の恩師がね、
「施術というのは薄皮をはぎ取るように丁寧に調整することが大事」
「施術は繊細な刺激を以って体の変化を追うこと。繊細な刺激に対して変化しなくなったらそれ以上追うのはむしろ体にとってよくない。」
こんなことを度々口にしていました。
回数期間ですが、一時的で軽症のものであれば2~3回 1~2週間での治癒を目指すのが基本。
それ以上になると、そもそもの蓄積疲労状態、蓄積されたダメージが相当なものになりますので、体質、姿勢の自然改善まで含めるとそれなりに時間と回数がかかってきますね。
後者の場合は横から写真撮ると、肩が前方に巻いていて、背中が後ろに丸くなっていて、頭が基準線より明らかに前方にあるなどあからさまに姿勢が悪い傾向があります。で、程度ごとに腰の曲がり、股関節の位置や膝の向き、足首と足の角度などに問題が見え隠れしてきますね。
今回はこの辺で
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