めまい、頭痛の方の流れ|徒手調整術編
ただいま、移動中のからだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂 藤井崇次です。ええと、本日の施術活動のため雨の中移動中で、ちょっとカフェで一休み中。
時間がないのでさっくりと話したいと思います。
めまい、頭痛って鬱陶しいですよね。
私もまた中学生以来の頭痛持ち”だった”のでその気持ちはよくわかります。
だから、めまい、頭痛専門って形で泰心堂を立ち上げたわけですが、今回は鍼灸のお話ではなくて、徒手調整術編ということで整体、カイロプラクティックの技術を使って調整する、その手前のお話をしようと思います。
1.めまい、頭痛に困った! どこに行けばよい?
急性の人は、薬局で市販の頭痛薬でとなるでしょうから、基本的に慢性頭痛の方を対象にお話しましょう。
まずは、病院、医師の診察を受けてください。
これ、何のためかというと、脳梗塞などの可能性を検討しておくことが大事だからです。
特に
〇なにかいつもの頭痛と違う
〇割れるように痛い
〇バットで殴られたみたいに痛い
〇目の奥がずきずき。いつもよりもそのずきずき具合が強い
〇転倒など頭をぶつけた
などに当てはまる人は、すぐに病院で診察を受けてください。
ま、多くの場合は大したことないといわれることでしょう。そうでない場合は、即に入院で経過観察です。
2.医師の診察は受けた、頭痛薬も飲んでいるけど良くならない。
このパターンは実はいくつかの裏技というか見落としがあったりします。
〇眼鏡をかけている人は、視力検査あるいは眼鏡を作り直してみよう!
→これで一発で良くなる人、実はいます。特にこめかみあたりがずきずきと拍動をするような感触の頭痛の方や目が疲れやすい、目の奥がずきんとくるタイプの方で眼鏡をかけている人。眼鏡が重かったり、度があっていなかったりで生じます。
〇首肩コリをチェック → 体の横に手を下し、掌が内側を向いている状態=いわゆる気を付けの姿勢で、親指と小指とが一直線に近くなるようにグッと開きます。そのまま、掌が外側に向くように親指側から外に返していきます。親指と小指とをひっくり返すイメージです。
→肩が前に出ている巻き肩の人、頭が前に出ているストレートネックの人はこのタイプ。
ちなみに単に掌を返すだけや肘視点で返したりするとうまく肩が動きません。親指と小指とが一直線に近くなるようにグッと開いて、親指を小指のある位置に重ねるように腕を伸ばしたまま外に開くのがコツです。そうすると、肩が外旋し巻き肩状態が解消されます。
人体の構造上そうなっています。
構造を無視して、コリだの、筋膜だの、姿勢が悪いだの、経絡が云々だの宣うのは滑稽ですよね。
肩こりというのは、肩こり状態であるべき理由があるから、体の要求として当然に肩こりを引き起こしているのです。
つまり、肩こりを解除すべき理由を作らない限り、いくら揉もうが肩こりでいる正当な理由がある以上、該当筋肉を傷つけ疲弊状態に一時的に追い込んだとしても必ず肩こり状態に戻ります。
で、コリがある状態はコリがある部分を中心として圧力が上昇している状態です。つまりは、周辺の毛細血管をはじめとする血管に対する持続的圧迫状態が起こります。これは血管だけでなく周辺組織や神経線維にも同じことが言えます。
ゆえにコリがある前後で血液循環の不良が起こりやすくなり、持続的な神経圧迫状態とそれにともなう反応(痛み、しびれ、異感覚など)を引き起こしやすくなります。
実に機能的で、自然な反応ですね。敬三先生の言う通り、からだの設計にミスはないのです。
首肩コリが強いタイプの人の頭痛の原因は、肩回りや首周りのアライメント(構造、配列)のズレに対する生体のカウンターアクションとしての血行不良や神経興奮の影響を受けている可能性があるということです。
ま、だから泰心堂では頭蓋骨調整→上部頸椎調整を行うわけですね。なお、配列が自然整えられるトリガーとして頭蓋調整、上部頸椎を意識した調整を行うのであって、連続あるいは付随して脊柱やら骨盤やら足首やらの関節のアライメントも同時に変化します。これらは生体として連続性を持っていますから当然ですね。
〇ちょっと変わったタイプの頭痛。→手足の怪我などの怪我、傷から派生する頭痛。
これは証明しろというのは正直難しいです。ただ、現象とその調整の結果として存在しているとしか言えないものなので、説明するとしたら、経絡理論、アナトミーチェインなど生体のエネルギーラインの理論によるしかないかと思います。
簡単に言うと、本態性という”調べてもよくわからん頭痛”のタイプにいる鍼灸などが良く効く型です。
特徴としては、手足に鍼、灸をすると、すっと痛みが取れます。
ええ、びっくりするぐらいに。
施術者向けにアドバイスをするのならば、(古)傷、ケガは必ずチェックしろってところでしょうかね?
ちょっと駆け足で書いてきましたが、頭痛の改善のための調整は技術そのものよりも、技術をどう使っていくかのスクリーニング=場合分け、ふるい分けの方が大事です。
なので、お題目のように経絡、蔵府の虚実とか呪文を唱えるのではなくて、状況把握と観察をきっちりと行うと自然と効果が発揮されます。経絡治療がうまくいかない、効果がないという人は、前提条件の時点で失敗しているので、どういう条件でその効果が観察されたのかをきちっと資料や構造式から組み立てなおして、目の前の患者さんに対して、どう適応していくのか、何を変えていくのかを意識して使うと良いでしょう。
これ、中医鍼灸でもカイロプラクティックでも同じ。
道具を持っているだけでは×。使いこなしてこそ技術です。
では、このへんで。
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