質問に答えます。その39 めまいの施術について

 ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。

 本業は鍼灸院経営兼施術業務、副業で投資業務を行っているスーパー鍼灸師?です。

 本日は恒例かどうかはしりませんが、質問が溜まったので”質問に答えます。”のコーナーです。



 はい、では本題に入っていきましょう


〇めまいがつらいです、どうすればよいですか?

〇めまいがひどく、世界が回っています。

〇頭痛がずきずき、ついでにめまい

〇めまい患者が来た! どうしよう!?

〇めまいだから肝に、耳周りに……、なんで効果が出ないの?

などなどいろいろ質問いただきました。


じゃ、回答ね、うちの施術受けましょう。・・・・・・3割くらい冗談です。

12月-1月は空き枠が5つ確保できそうなので、めまい・頭痛にお悩みで千葉県の習志野市 京成大久保駅近くまで通ってこられる人はぜひtaishindo.hari@gmail.comまで連絡ください。特に平日通える人は大歓迎。17時以降も今ならスケジュール抑えられます。土日じゃなきゃダメという方は12月-1月は毎週4枠確保できるかどうかなので早めに連絡してください。

と、営業的なお話はさらっと流して本題に行きましょう。


まずめまいと一言で言ってもタイプがあります。

1.気分的なもの → 検査しても数値的な反応がでないもの

2.自律神経家の乱れからくるもの→肩こり、腰痛、不眠、頭痛やらを伴うことが多い

3.頭痛を伴うもの

4.三半規管などの機能低下から生じるもの → 平衡覚に問題が生じているので立っているのもつらい。メニエール症候群などに多い。

5.極度の疲労、倦怠感を伴うもの


間違えて欲しくないのは、1.の気分的なものが、一般用語の”気のせいではない”ということ。程度の問題じゃなくてあくまでもタイプの問題です。


 いずれのタイプも私が開業した10年以上前は、正直な話、鍼灸だけで何とかなっていたし、回数にしても多くて10回程度の案件でした。とくに私は積聚治療をメインに使っていた時代(開業2~3年)は治りやすかったように思います。

 しかしながらここ7年くらいは徐々に治りにくい患者さんが来院されるようになりました。

 先輩方にいわせると「藤井先生の技量が上がったからだよ。自分の技量に合った患者さんが来るもんだからね」だそうですが、そういうお世辞はともかく、内緒ですがそういう先輩方の治療院からも流れて来ていたりします。

 このまま鍼灸の畑にいるのも良いですが、角度を変えてみようと考えて、私自身はカイロプラクティックや整体系の学習と研究を始めることになったわけですが、その辺の下りはまあわきに置いておきましょう。


 結論的なお話をすると、いずれのタイプにせよ、今の患者さんは、生命力(回復力)自体が低下している! ということですね。

 施術者はタイプ別の処置をする以前に、生命力(回復力)を上げることを考えないと効果が出にくいわけです。

 ちなみに、生命力はカイロプラクティック系の考え方ですね、自然治癒力とするとギリシア医学→現代医学(『自然治癒力学説史』 マックス・ノイブルガー)で東洋医学実は関係ないです。復元力とするとこれは骨接ぎの発想。

 鍼灸だとなんですかね? うちの恩師の小林詔司は『精気の(病的な)虚』が病気状態の根源的な問題と話していますが、普通に話すときは生命力って言葉を使っていましたしね。

 ま、ここではざっくりと回復力としておきましょう。


 本来、人の体はその機能を維持しようとするわけで、その仕組みを自律神経系と言ったり自律神経免疫システムと言ったりとまあいろいろな呼び方がありますが、要は自己修復機能を持っているってこと。

 この自己修復機能は、自律神経系の制御を受けていて、自律神経系の最高次中枢は脳・脳幹であることは皆さんもご存知かと思います。ま、「脳大事だよね~」程度で十分ですけどね。


 で、この自己修復機能がちゃんと働いていて、しっかりと食べて栄養補給をしている状態を、回復力が高い状態と考えるわけです。


 病気の状態はこの自己修復機能がちゃんと働いていないか、栄養不足か、あとは外傷を受けて修復中や修復しきれな程度のダメージを受けた場合などに発生するわけですね。


 で、この自己修復機能がうまく働くなる原因として挙げられるのが、環境要因(天気天候、外因)、心理的要因(内因)、体力外力的要因(不内外因、ケガ、疲労、飲食、睡眠、房事など)の大きな三要素+α。

 +αはいろいろな考え方の人がいるからね。お察し下さい。


 じゃ、具体的な体の反応は? というと、偏りを作るという反応を示します。これが筋骨格系に現れると、歪みというやつになります。皮膚などに現れると硬軟、湿乾、寒熱。ま、ほかにもあるけれど鍼灸とかで使っているのはこういう感じかな?

 ちなみに筋肉単体でみると、筋肉は刺激を受けて短縮することしかできませんので、反応として縮む、硬くなる、膨隆する、周囲の筋組織を牽引するという反応になります。当然内圧が高まりますので、体液循環は圧力を受けて悪くなりがちですし、神経も場合によっては持続的圧迫を受け痛みやしびれを生じます。

 これが一時的なものならば、食べて寝ている間に修復され、時間をかけて適応が起こります。なので一時的疲労状態=補正であったと言えます。

 ところが修復できない、適応しきれない状態が起こると一時的な疲労状態から、蓄積した疲労状態へと変化します。

 この蓄積した分も体にとっては回復しなければならない、あるいは回復しておきたい疲労状態なので、余力のあるうちは回復しようとします。

 ここで無理をすると、さらに疲労を蓄積した状態になり、その負のスパイラルを繰り返して、いつしか蓄積疲労状態=いつのも状態という負の適応を起こしてしまいます。


 で、今の患者さんは、この蓄積疲労状態をずっと続けてきたうえに、頭痛やめまいといった問題が積み重なっているわけで、単純に今までうまくいっていた頭痛、めまいの処置をしていても、そもそも回復力自体が低下(疲労蓄積状態が続いている)しているので、回復するだけの余力が(少)ないので、なかなか改善していかないというのが実態だと考えられます。


 臨床現場でもっともわかりやすいのは、頭部拡大状態の確認ですが、これは知っている人は知っているというチェック方法なので省略したいところです。が、さわりだけ、耳の少し上に丸みのある凸状の部位がありますのでそこに掌(”たなごころ”と読む、別名”てのひら”)を当て指を頭のてっぺんに向けてすっと伸ばして置きます。左右両手で行って、両手の指先の間が空いている人は頭部拡大状態。つまり身の体液循環に問題が起こっている→自律神経系がうまく機能していない→蓄積疲労状態ということになります。


 質問とかでは、慢性的な状態の確認が良いでしょう。肩こり、腰痛でもい良いですが、一番は睡眠状態。「最近は何時間寝ていますか? 朝すっきりと起きるのは週何日ですか?」など。

 ほかに触ってわかるところだと首の緊張状態や、アキレス腱のハリでしょうかね?

 背骨はあまりに状態がひどいとあちこち歪んで、むしろまっすぐ状態になっていたり、骨盤にしても補正に次ぐ補正で、右短下肢になるはずのものが左短下肢になっていたり、またその逆などとあてにならないことも多々。

 わかりやすいところでチェックして、取れるだけの体の歪み=体液、エネルギーの阻害ポイントを解除したうえで、頭痛・めまいの処置をするとうまくいきます。

 解除の仕方は、専門家ならわかりますよね!?

 処置についても経絡を応用したシンプルなものを泰心堂では行っています。具体的にはルート上の異常点、領域に対する処置点への単刺。1~2箇所くらいでしょうか? それくらいで十分に効果が出ます。


 ここからは一般の方向けの自分でできるケアのお話ですが、一番は首の緊張を減らすこと。

 とはいえ、頸は結構難しいポイントなので直接力をかけるようなケアはNGにしてほしいところ。

 なので、低反発のビーズクッションの小さなものを買ってきて、外後頭隆起の下(あたまの後ろの少し出っ張ったところ、首からなでると指が止まるところ)に当てて寝転がり、そのまま、目をつぶって深呼吸を数分繰り返してください。

 結構頭すっきりします。

 硬い枕だとむしろ首が緊張してしまうので、セルフケア用としてはナノビーズクッションなど柔らかいものを使ってください。

 ちなみに私 泰心堂のお勧めは高さ10㎝程度の円筒形の小さなサイズのもの。


 注意事項としては頸椎ヘルニアなど具体的に首、腕に問題がある人は高さによって、しびれや痛みが増したりしますので、もし増悪するようでしたら使うのをやめてください。


 簡単にいうと前提条件に問題があるかチェックして、前提条件からケアしていけって話ですね。


 以前は、これでうまくいったというのはよいのですが、だから次回も同じでよいというわけではないので確認すべきことはきっちりと確認することが大事です。


 今回はこの辺で

習志野市大久保の鍼灸&整体 泰心堂はりきゅう院

臨床経験10年以上、総施術回数は7万回以上。 頭痛、めまい、疲労感を伴う体調不良などの取り扱いが多い各種特殊鍼灸術を用いる鍼灸院 こまつ式高麗手指鍼術、DRTなど認定院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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