いわゆる坐骨神経痛の治し方
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
本日は月曜日ということで外部での施術になります。泰心堂、泰心堂はりきゅう院へのご用命はメールで連絡下さい。今週は水曜日の午後と金曜に何枠か空きがありますので新規の方も遠慮せずにどうぞ。
はい、今回のお話は”いわゆる坐骨神経痛の治し方”というお話です。
話しちゃって大丈夫? という質問がすでに着ていたりしますが、いったいどこで聞きつけたのやら。
全然問題ないです。というか解剖学と生理学の教科書読めばわかることですから。
ざっくりと分けると坐骨神経痛の基点は4つ。
1.腰椎周囲
2.殿筋(小野寺傳圧点近辺)
3.坐骨結節から膝裏中心までを結んだ線状領域
4.腓骨頭周囲
なお、ここでの基点は基準としてみるポイント程度の意味。
神経痛の原因は筋緊張などによる持続的血管ならびに神経圧迫状態であることは今更言及しなくても良いと思います。ヘルニアという病名がついているからでもないですし、脊柱管が狭いのは直接的な原因ではありません。後者については足が止まってしまうという間欠跛行という特徴はあるものの坐骨神経痛様の神経痛は皆無というかたが実際にいるからです。
クラニアルの立場からすると、持続的圧迫状態=強縮など筋短縮状態の継続が解除されない頭の状態があるということであり、上部頸椎カイロプラクティックの立場からすると、頚部に生じたリスティング(歪み方の並び)が影響あるいは影響を受けてリスティング発生で頭からの命令が首で阻害されている状態、下位へと伝わらない状態、それらの状態を自己修復できない状態に陥っているということ。
経絡的な立場では、主としてですが、足の太陽膀胱経筋を中心に異常が発生しているという話になります。
蔵府論というか内蔵症状を重視する多対場からは、脾経、腎経、肝経などを中心に異常が発生ということになります。
まあ、分析自体はそれぞれが使っているツールによって変わるのでこの辺で。
施術自体はどうするかというと、上記4点のいずれまたは複数に対して調整を加えることで症状が改善されればOK。差して難しいものではないが、程度によってはそれなりに時間がかかる。
鍼を使うのであれば最も簡単なのは寸3の3番以上の長さ、番手で4か所のうち反応のあるポイントへ刺鍼。雀啄でも、回旋、捻転でも良いので気至る感覚を得るまで刺激。あるいは3番以上の鍼をコードで繋ぎ低周波通電療法、いわゆる鍼通電を行う。
泰心堂的には直接的に2~3寸8番程度で狙うか、寸3-4番あたりで狙うか、あるいは寸3-0番あたりで接触鍼で皮膚反応を読みながら深部の緊張を取るかですかね。
鍼灸を使わない手技しばりの場合は、泰心堂は日本DRT協会認定治療院なので背部揺動を用いた上部頸椎調整法(DRT)にて首~仙骨のラインを整えて、自律神経系の作用の正常化を促し、そのうえで、臀部、大腿部~膝の圧を抜いていくように筋膜に対しての調整を行う形でしょうか。
もっとも普段の手続きでは鍼を使ったほうが早いので最小限に絞って鍼使いますけどね。
で、意外と厄介なのが、腓骨頭の周辺に強い圧痛を示すタイプ。
泰心堂に来院される方の中では腓骨頭前下方よりも腓骨頭後下方に圧痛がある方のほうが多く、ここ軽度圧迫でかなりの圧痛があるひとがいます。下手したら触れないというか圧せないくらい。
鍼が使えると直接一本打ってしまえばよいのですが、これ手技とかでやると実は手順が増えます。
こういうときは足先から整えて脛骨ー腓骨の遠位端である足関節の調整を行って調整するなど一工夫が要ります。
じゃ、家庭でセルフケアというか家族ケアでやる場合はどうするか、腰は正直触らないほうがよいと思いますが、お尻(臀部)、太ももはわりと強く押しても平気なので誰かいれば、踵で踏んだ状態で圧を抜かずに横揺らししてもらうと筋緊張が解れます。
腓骨は膝曲げて、自分で骨の際を押して最圧痛点、次点の圧痛点など2~3選び、それぞれに「熱っ」と感じるまでお灸。台座のついた簡易灸などでOK。
あとは施術頻度の問題。うちだと週一くらいで十分かな? 歩けない、立っているだけでもつらいレベルでやっと週二?
ま、適当な頻度で施術を促してください。別に毎日来てくださいという治療院? があっても私は驚きませんしね。良くなるのなら毎日でもって方もいますしその辺は上手に誘導して、しっかりと結果出してください。
たまにですが、「数年来の腰痛と坐骨神経痛で・・・・・・」といくつかほかの治療院を回って、あちこちの”腰痛専門”、”神経痛専門”を訪ね歩いて、うちに辿り着く方がいますが、うちこと泰心堂はりきゅう院は専門は頭痛とめまいを中心とした自律神経系の不調からくる症状で特に腰痛、坐骨神経痛の方の募集はかけていません。
だって、施術自体はとても簡単で、「このレベルであればどこでもできるでしょう?」と本気で私が思っているからです。おまけに”腰痛”、”坐骨神経痛”は自称を含めて施術業に携わる人はこのキーワードでやたらと広告を仕掛けてきますので、異常に広告費高いので正直広告出したくないんですよね。
地元中心に勝負とか仕掛けているのであれば、こういうメジャーキーワードでパワープレイを仕掛けないと地域一番とかならないのでしょうが、泰心堂は患者自身が探して、わざわざ来院する鍼灸院なので無理に狭い商圏内の勝負を仕掛けなくて良いというのもあります。
ま、それはともかく、坐骨神経痛はよくある症状なのでちゃんと症状改善までもっていってほしいものです。
※すべての坐骨神経痛が上記のやり方でよくなるわけではありません。また勝手に坐骨神経痛と思い込んでずっと抱えているのではなく、適切な医療機関(整形外科)で受診して痛み止めなどを用いた保存療法で改善しうる程度か、即座に入院して何らかの処置をしなければならないものかの判断を医師にしていただくのは大事なことです。
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