なぜ、頭から整えるのか?
ども、からだのエンジニア & からだの専門家 鍼灸師 泰心堂こと藤井崇次です。
今朝のBGMは『岸田教団&The 明星ロケッツ LIVE YOUR LIFE』より、『zero-sum game』。切れの良いフレーズと、Ichigoさんの丁寧で力強いヴォーカルがGood。岸田教団と言えば、アニメ『GATE 自衛隊は彼の地にて斯く戦えり』の主題歌で有名ですね。ということで、youtubeから『GATE II ~世界を超えて~』の動画を引っ張っておきました。
力強い女性ヴォーカルのロックバンドって良いですよね。
さて、本日のお話。
なぜ、頭から整えるのか?
簡単に言うと、頭で制御されているからです。
世の中の自称を含めた治療家がいろいろなことを宣っているわけですが、気だの、血だの、生命エネルギーだの、自律神経だの、自然治癒力だの、……まあ、いろいろとこういうのがうまく働いていれば体は元気でいられるんだよってのがまあ、お話なわけです。
私も、一応、はり師、きゅう師ですので、スタートは東洋医学の理屈で間違いないので、完全否定! とかする気はありません。ただ、いい加減に東洋医学を声高に叫んで『自然治癒力』の言葉を用いるのはやめないかな? と正直思います。あれルーツ的にはギリシア医学(ヒポクラテス 「自然は最良の医者である」)ですし、マックス=ノイブルガー『自然治癒力学説史』などはアメリカ中心の近現代医学史、東洋医学全然関係ないんですよね。
はい、話し戻しましょう。
長く、この業界に関わっていると、施術を通じて「性格が変わった」と言われる現象にであうことがたびたびあります。別に本当に性格が変わっているわけではなく、体に何らかのトラブルが発生し、トラブル対応に追われていた精神状態。それが病的状態。それから解放され、本来の性格というが言動が主=メインの状態に戻っただけのことです。
実はこれ、どんな軽症でも必ず生じます。ただ、気にしないでいられる程度なので精神性に負担となって顕れないのです。程度が重くなると徐々に負担割合が増えることで、コンピューターでいうと負荷がかかる状態=過負荷になるわけですね。ひどくなると動作不良を引き起こしたりします。そう精神的にもいっぱいいっぱいな状態になるわけです。それがはたから見ると性格が変わったように見えるというだけのことです。
はい、これが精神面での問題。じゃ、精神はどこにある? と考えたとき物質的な精神はやはり脳神経系に宿ると考えるのが妥当。
一方で、体に何が起こっているか? 病気という状態は、体に機能障害、器質障害のどちらかあるいはその両方が生じている状態である。
機能障害とは本来持っている機能が働かない状態。主として神経系による制限。
器質障害とはそのものの事態が欠損したことによる制限。程度により修復可能なもの、代替可能なものと不可のものがある。
細かい話はあるけど今回は割愛し、それらの修復は脳神経系の自律的調整によって行われるとだけ書いておきましょう。
これどういうことかというと、修復は自律的(=主として顕在意識による制御ではなく、無意識あるいは潜在意識あるいは生存本能による制御)に行われるということ。平たく言うと程度に応じて体が勝手に修復する。これは機能障害であろうと器質障害であろうと同じ。程度が時間的、範囲的、損害的に修復できる範囲を超えている場合は現代医学では投薬や手術が必要になる。
詰まるところ体の問題は自律神経系に制御され修復するが、その大本は脳神経系である。
精神面、肉体面どちらで考えても結局大本は脳神経系であるというのが泰心堂の考え方かん。つまり、頭が悪い、違った頭が働きにくい状態にあると病気が長引くので、施術を通じて頭が働きやすい状態にすることで、症状を改善し、体の状態を良好に保ちやすくするのが施術であると考えるので頭から整えるわけですね。
事実として、高麗手指術という手の反射領域を用いて全身を調整する鍼術では柳泰祐や谷津三雄らの研究で証明されている。また日本国内の鍼灸系の実験のいくつかでは鍼を打つことで脳の一部領域が活性化するという報告もある。
またCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)の創始者宮野博隆の実験によるとソフトブロックを特定の方式でかけることで脳活性が起こることがデータ的に証明されている。
ならば、『頭』という問題を意識するのは施術者としては当然ではないかと思う。
今日はこの辺で
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