症状を追うのではなく、指標の変化を観察する
どうも、からだのエンジニア & からだの専門家 鍼灸師 藤井崇次です。
水曜日~日曜日は習志野市大久保の泰心堂はりきゅう院で活動中、日、月、火午後は船橋市の某所にて施術活動。忙しい毎日です。泰心堂の施術をご希望の方は水曜日~土曜日が狙い目です。船橋の活動は泰心堂方式ではありませんのでご注意ください。
さて、泰心堂方式は短時間施術、高い即効性、高い持続的効果でご好評いただいているわけですが、はっきりと言いましょう。
即効性など飾りに過ぎません
はい、言い切りましたね。たとえばぎっくり腰(急性腰痛)の人が担ぎ込まれて一回の施術ですたすた歩いて帰ったなどという話は凄くも何ともありません。施術者の目線で言わせていただければ一回ですたすた歩ける腰痛だったというだけのことです。
そもそも症状には種類があり、その場ですぐに取れる症状と時間を掛けて自己解決をしていく症状とがあります。
前者は要は自律神経系の一時的な乱れです。後者は、傷など組織修復を必要とするものや自律神経系の慢性的な乱れ(病的状態、慢性状態)です。
なので現場的なお話ですが、取れなかった症状こそ大事なのです。
そのためには、一定の手続きをして解消する/解消しないなどという基準が必要です。
泰心堂ではそれらの基準を判断基準あるいは指標と呼んでいます。
もちろん訴える症状もまた判断基準ですが、あくまでもひとつの判断基準に過ぎません。ですが、よく知らない患者側や施術者は症状の軽重に振り回される傾向があります。
それだといつまでたっても施術が終われない、やりすぎてむしろからだを壊す、やることが多すぎて体力的に施術者側がきついなどさまざまなデメリットが生まれます。
ついでに言えば、時間施術しているのならまだしも、1回いくらの値段設定だとまったくと言っていいほど儲かりません。ってことは続けられません。時間施術の場合でも「本日の施術は3時間かかりましたので180分×1分単価300円です」といわれたらどうででしょう? そういう顧客をどれだけ確保できるかが問題になりますね。※1分単価が200円~300円は割と普通の価格です。1分単価100円でマンツーマンつきっきり施術だと正直休み取れません。
泰心堂ではこういった症状ばかりを追って時間ばかりかける施術はお互いのためにならないと考えています。事実、「ちょっと揉んでくれ」と来るお客様には近隣の自称治療院に行くようにお勧めしています。
どこに行ってもよくならない、つらくてどうしようもない、どうにかしてこの痛みや不快感を解決してほしい、再発しないようにきっちりと体のケアをしたい、……など
こういったお客様が泰心堂のお客様なので、そういった方には症状を追う施術ではなく、今、からだの状態がどうなっているのか? を具体的な判断基準をチェックすることで確認してもらい、施術を通して、その判断基準がクリアされたのか、それともされていないのかをお互いにチェックすることで自分のからだの状態を知るという施術が必要となります。
なぜならば、知ることは変わることですから。正常と異常とを知らなければ自分が異常な状態にあることはわかりませんし、自分でわからなければ、私たちのような専門家が教えてあげることが大事です。
そのために必要なのが判断基準=指標と言うものですね。
泰心堂方式の場合は大きな指標は5つ。
1.脳脊髄液循環の検査→蓄積疲労状態の把握、頭部拡大、関節可動域低下、筋力低下など
2.DRTの三大基準の検査→頚椎、肩、足のチェック
3.経絡の検査
そのうち、わかりやすい2の三大基準の検査を重要指標として顧客と毎回確認していきます。1、3、は必要に応じて適宜。
前後をチェックすることで、前の状態と後の状態を、知ることでからだの変化をからだが認識することで、症状は勝手に改善していきます。
なので本来は毎回前後チェックと言うのはするべきなんですよね。
じゃ、この前後チェックで何が変化するのか、それは先に述べたその場ですぐに取れる症状が変化するわけです。
時間を掛けて自己解決をしていく症状は取れないのか?
そんなことはありません。違いを認識した体が自らを最適化しようと変化を起こすことで徐々に変わっていきます。その中でまたすぐに取れる症状と時間を掛けるものとに分化するので、施術を繰り返すことでだんだんとからだの状態が改善されていくわけですね。
と、そろそろ次の予約なのでこのへんで
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