閑話:施術時間は短いほど良い
どうも、からだのエンジニア 藤井崇次です。
水曜日から日曜日は習志野市大久保の泰心堂はりきゅう院で活動中ですので、施術をご希望の方で営業時間外の連絡は、基本的にメールにて対応しています。月火などの電話は水曜日午後に出勤してからの対応になりますのでスケジュールによっては施術をお断りすることがありますのでご注意ください。
また、現在業務多忙につき施術の相談などは口頭で1~2分で終わるものならともかく、詳細についての相談はメールのみの対応とさせていただきます。
と業務連絡をしたうえで本日の話は、閑話=隙間時間を利用したちょっとした話です。
たとえば施術前ベッドから30度ほど挙上した状態で抵抗のかかった足を90度付近までほぼ抵抗ない状態で挙上できるようにしたこの写真。施術時間はたったの5秒です。
ま、これは施術効果を体験していただくという目的で行ったパフォーマンスで、実際の施術時間のは全体で10分ほどですね。
長く時間をかけたほうが、患者さんにとってお得じゃないの? とか思う方もいるそうですが、事実は逆で、的確に調整した場合、余計な手技を加えて嵩増しを行うのはむしろ害悪です。
たとえば泰心堂で採用しているDRT:ダブルハンドリコイルテクニックという上部頚椎カイロプラクティックの技術は調整自体はわずか5分ほど。5分ほどで観察していた状態悪化を示す指標=めじるしが解消されるから効果が出るのであって、背中に揺動をかけるから体が楽になるわけではありません。
状態改善を目的とした施術の終了の目安は、その施術方法が設定する状態悪化を示す指標を施術前に必要十分確認したうえで、施術後にその指標が解消あるいは程度の改善が行われていることです。
その状態がいわゆる整った体という奴で、からだが回復するための必要十分条件を満たした状態ということになります。
1分でその状態が作れるのならば、施術時間は1分であるべきです。
蛇を描けという題に対して、早く描けたからと言って、ありもしない”足”を書き足すのは無駄以外何ものでもありません。
短時間の施術では顧客満足度が高くならない! と主張される方もいますが、要は説明不足なわけで、施術よりも施術の魅せ方に力を入れるべき案件です。
事実、短時間施術のほうが、基本的に施術者も疲れないし、顧客も疲れない。自分のために使う時間が増える。少ない手順でわかりやすい変化を出すのが短時間施術の醍醐味であり、施術者側も自信が持てるし、受け手側もこれだけ変わるんだと期待が高まります。
他にも人数制限という問題もありますね。例えば泰心堂の場合は平日だと1日MAX20名で設定しています。これが例えば一人1時間かかる施術をしていると営業時間で考えれば10人が限界、事務やらを考えると一人治療院だと6名くらいでもかなりきついでしょう。そうなると一人に対する単価を上げないと予定する売り上げに届かないという事態が起こり結果的に廃業、あるいは単価が高すぎて費用対効果が割に合わず人が来ないという事態になりかねませんね。
短時間施術 たとえば一人当たり15分ならば1時間当たり3~4人見られるわけです。1時間2万円の売り上げを得たいと思えば、一人あたり5000円~7000円の設定でクリアできます。でも1時間かかっているのであれば一人から2万円いただかないと達成できないということになります。それではよほど知名度があり評価されている治療院でなければ月商200万なんてとてもとても。
私たち、いわゆる治療家は顧客の心身の悩みを解決するお手伝いや日々元気に目標に向かって行動するための体調管理・維持をその専門的技術で行うことにより、喜んで対価を支払ていただける仕事です。
だからこそ、”適度”というのが大事であり、専門的な技術をしっかりと修めた施術者ほど施術時間は短縮傾向にあるというのが実情ですね。
※筆者としては意味不明ですが、リラクゼーションを主目的とした施術は長時間かつ高単価傾向にシフトしつつあります。筆者としては一泊二日の温泉旅行に行った方がリラクゼーション効果が高いと思います。
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