腰痛への対応
どうも、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
最近、なぜか福耳の『星のかけらを探しに行こう』が気にかかります。別に何があったと云わけではないのですが、ハスキーヴォイスってなんか記憶に残りますね。
はい、本日お話は腰痛患者を施術するときのポイント。
1、慣れないうちはVASを取ろう
2.前後左右、回旋の三方向のチェック。
3.いつ痛むか、痛みの種類は?
4.手首、足首のチェック
以上。少し不親切ですかね?
まずはVAS=virtual Analog Scaleのことですね。これ要はですね「施術前の痛みを10とした時、今いくつくらいですか?」と聞くためのツール。はい、ツールです。15cmほどの紙に1cm間隔の数直線を引き、施術前と施術後にチェックを入れてもらったり、時間帯ごとにチェックを入れてもらったりして目安にします。欠点を言えば、これ絶対量の比較ではなく、感覚的、相対的比較しかできないので、正確性に欠けます。長所を言えば、紙と鉛筆だけでできますし、書き出すことで確認できるというのが大きなメリットになります。
二つ目、前後左右回旋の3チェックする理由は単純です。軸を中心として考えた人の体の動きがこれしかないからですね。言うまでもないと思いますが、前後は陽明経(太陰経)、任脈-太陽経(少陰経)、左右は少陽経(厥陰経)督脈、回旋は帯脈ですね。
三つ目、静止時痛ー動作時痛、鈍痛-鋭痛、収縮-牽引、時間変化によるもの、周期性などを診ます。風邪ひいているうえに腰が痛い人の場合、解熱を計るだけで痛みが引くこともあります。
四つ目、意外と忘れるのが手首回り。よく使うという意味では後谿ですが、人によっては沢田流神門で腰の痛みが取れたりするので不思議なことです。任脈-陰足喬脈も腰痛に良かったりします。任脈なら列缺(手首)、陰足喬脈だと照海(足首)、中医の気血津液病証を採用する流儀の方の血於状態の方は、陰維脈(内関)-衝脈(公孫)なども効果を発揮することがあります。
なので腰ばかりではなく手足もきっちと反応を取ることが大事ですね。
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