鍼灸技術の凄いところ
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
う~ん、なんというか、私、鍼灸が嫌いかのように思われているらしい。
改めまして、泰心堂 藤井です。
ええとですね、私、鍼灸術とその治療効果とされているものについて、懐疑主義立場で、いろいろと考察していますが、私自身は、経絡治療の流れを組む鍼師(柳谷素霊の孫弟子にあたるそうですが)ですし、千葉県でお灸の名人と称された恩師の弟子でもあります。
ちなみに柳谷素霊の云々は、私は直接お会いしていないのでなんとも、一緒に学ん(遊ん)でいた故鷲尾雅一先生がどうも柳谷素霊氏の内弟子だったという話があって、わっしーの最後の弟子といわれている私が孫弟子当たると言った人がいるって程度ですのでなんとも言えない感じではあります。
しかも技術的には伝統技法を学んだ身ですので、ぶっちゃけかなり技術偏重型の鍼灸師です。
ただ、現代医学(特に解剖学、生理学)に基づいて考えると、経絡どうよ?や蔵府論、気象論などいろいろと疑問が生じるわけです。特に脳神経系、脳幹、自律神経系のシステムを前提にからだを捉えなおすと、経絡ってどうよ?、経穴って本当に”単独”で効果があるのか? あるいは経穴や経絡が機能する条件は何か?とか気になるわけです。
私個人の体験としては、高麗手指鍼術とクラニアルテクニックを学んだのが非常に大きいな転機となり、「結局、人の頭が治してんじゃん」となり、従来型の鍼灸からはかなり離れるようになりました。
じゃ、まったく東洋医学の概念を使っていないかというと実はそうでもなくて、鍼灸の技術には実は様々な手技に応用できる技術や刺激部位が含まれていますし、その根幹となっている概念『流れと滞り』は、検査や調整、説明などに非常に重宝する考え方です。
というか、まずは流れと滞りであり、痛みや痺れや不快感などの異常が発生しているの背後に、その流れの阻害の仕方のバリエーション(=滞り方に硬軟、凸凹、虚実や寒熱、燥湿などの態様)があり、それを解消すべく技法や理屈が考えられたという流れの方が人の思考としてすっきりします。
より簡単にいうと
1.異常(痛み、痺れ、不快感)がある
2.何かしらの流れがおかしいはず
3-1.気の流れがおかしい
3-2.血液の流れがおかしい
3-3.筋肉の動きの流れが悪い
などがあると考えれば、一言「調子が悪いのは”流れ”が悪いんです」と言えるわけですね。
となると、施術の”流れ”は検出した”滞り”を解消し、からだの”流れ”を良くしてあげればよい。
簡単でしょう?
だから鍼灸はとくに簡単だと私は言っています。
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