徒手調整術研究部の施術例
直近のめまいと吐き気の症例
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
本日二本目になりますね。
今回は、許可が下りましたので、まためまいの症例でも。
ただ、今回の症例はかなり特殊です。
はい、ということで特殊なめまいと吐き気の症例です。
まあ、あまり引っ張ってもなんなので、どこが特殊なのかというと、卒業(治癒判定)までの期間が実は施術回数に対して長い症例なんですね。
〇施術期間:1年3か月。
〇施術回数:7回
ね、おかしいでしょう?
「最初はできるだけ時間を空けないで来てくださいね」というのがよくある治療院のパターントーク。
ただでさえ、うちの場合は、「ほかで週2~3回て言われたら週1回くらいが目安かな」と実はかなり一定期間内の施術回数が少なかったりします。これは、お金の都合とかそういうのではなく、純粋に調子が良くなるためのある意味で仕様です。で、たいていこの話をすると「そんな少なくて良いんですか?」とか「そんなに間隔空けて大丈夫なんですか?」とかクライアントの方から日常的に言われたりします。
でもね、泰心堂こと私 藤井が定義する鍼灸を含めた徒手調整術の調整の目的って、究極的には”認識を書き換えること”なので、施術前と施術後のギャップ、そして施術を受ける前の日常と施術を受けた後の日常、次回施術までのからだの負担とからだの変化を”認識する”というのが大事なんです。
だから、痛みが激しい急性腰痛(ぎっくり腰)などの急性症状を除いて、慢性よりの症状はとくに時間の経過を体感させるたほうが、施術効果が良くなります。※その結果、施術間隔を詰める方もいらっしゃいます。
とはいえ、今回の症例は、間空き過ぎの症例ですね。よく、こんな施術間隔で良くなったものですね。ひとのからだって本当に不思議です。
では、話を進めていきましょう。
来院当時 27歳 女性 24歳で結婚を機に家庭に入り、25歳で出産。その後、体調不良に陥る。
主訴:メインの症状はめまい、ふらつき、吐き気。ひどい時には立ち上がれず、一日寝込んでしまうくらい。
来院動機:いくつか鍼灸院、整体院に通ってみたが全然効果が感じられなかったので、どこか良いところがないかと”めまいに強い”で検索して近くでヒットしたので、一度試してみようと思ったから。
さて、ここまではわりと普通です。よくあるプロローグだねとわりと安心してみてられる感じですね。
ちなみに初回施術は、カイロプラクティックで使う三角形状のブロックを利用した脳脊髄液循環調整とクラニアルテクニックの併用で施術時間はデモンストレーションを含めて20分程度。
特に問題なく、術後の検査でもしっかりとROMなど事前に取っていた指標=目印の変化も確認できました。
で、キネシオロジーでスクリーニングした感じでは少し早めが良いかなということで10日後に次回予約。
結果、次回来院は何と3か月後になりました。
何が起こったか!?
ああ、念のため書いておきますが、ノークレームです。
なんと1週間ほど、本人的には絶好調が続いたのです!
そして、一気に、めまいと吐き気で動けなくなった。
電話をいただいた10日目つまり次回来院予定日には多少マシになっていたそうですが、絶好調から不調のギャップが大きくてかなりつらかったそうです。
でも、その一方、「これだけ劇的に変わったのは初めてです」と、でもギャップダウンがつらい、怖いということでしばらくからだが落ち着くまで様子見。
そんなこんなで、前半は3か月に1回の調整、後半は2か月に1回の調整。
ラスト1回=7回目、「あれだけつらかったのが嘘のようです」って。
……ひとのからだって凄いね。
まさか、こんな施術間隔でよくなるとは。
ちなみにですが、程度にもよりますが、2~3件以上、病院や治療院に通院したり、3年以上経過していたりするめまい、頭痛のケースでは、泰心堂の基準では最低でも2週間に1回程度の施術を推奨しています。ベストは週1回かな。
今回のケースは本当にレアなケースです。ええ、色々な意味で。
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