質問に答えます。その93 体を診るということ
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
正直ね、答えにくい質問が多くてなかなか記事を書いては破棄という感じで投稿できませんでした。
ええ、各方面への配慮ってやつです。
ざっくりかつ簡潔に話てしまえば、各方面への配慮もいらないかな?と思いますのでざっくりという話にします。
ええと、私が「この質問に答えます。」で回答しにくい話題ってのはですね、
1.どのツボ使えばよいですか?
2.何回くらいで治りますか?
3.何を学べばよいのですが?
これらが上位に来ると思います。
仕方がないのでこれも答えておきましょう。
1.体の構造上、どのツボでも基本OK。ただし、施術者自身が確信をもって、安全に使えるところにしてね。
2.必要な回数、必要な期間。からだが新しい環境に適応し、安定すると『治った』という新しい安定状態になります。
3.常識。からだの仕組みの基本的なところは高校までの教養課程(主として保健体育と理科-生物の範囲)で習います。あとは礼儀作法。専門的なものでは会話の作法や解剖学生理学ですかね?個人的には心理学や催眠術の基礎なんかもありだと思いますけどね。
そのうえで、体を診ると症状を診るの違いを意識すると変わるかな?
泰心堂の施術は、その原理・原則として、〇〇の症状で悩んでいる顧客のからだに対しての施術です。
なので、〇〇疾患だから□□ツボに鍼を刺して×分という定型は採用していません。
こちら、〇〇疾患だから□□ツボってパターンが症状に対応するタイプの施術の組み立てですね。
これね、極論存在するすべてのパターンを覚えるか、一部のパターンに特化するくらいしか施術者側の対応方法がありません。
で、これってね、症状に注目していて、顧客の身体の状態を全く診ていないということになりがち。
で、「どうしてよくならないのだろう!?」と施術者が悩み、体壊します。
ただし、わかりやすさ、習得しやすさという面でメリットはあります。
なので頭ごなしに否定するものではありませんし、指導として間違っているわけではありません。
私は、こちらじゃないよってだけです。
私のベースになっている施術は故小林詔司師の積聚治療であり、故柳谷素霊-故鷲尾雅一師の流れで経絡治療。この辺りには症状に対応する概念ってそこまで強くなく、あくまでも今の体の状態が検査と施術を通じて、目の前でどこまで変わるかだけが基準となっています。
そうですね、「あなたのからだ、今現在、こういう状況だけど、これで良いの?」と問いかける施術って言えばよいでしょうか?
施術後に養生=しっかりと食べて、寝て、心身を安んずることで自ずと回復していくように仕向けることが施術の目的になります。
これを繰り返すことで、結果治ってしまうだけのものですので、わざわざ症状を逐一確認しなくてよいわけです。
これ、実はカイロプラクティック系でも同じような発想をしています。なので、最適かつ最小限のアジャスト=調整を加えることで、まるでドミノが次々と連鎖して倒れていくように体変化していくという発想の施術が多いわけですね。
ええ、ぶっちゃけますが、鍼灸と相性が良いです。
ただ、多くの場合、歪みチェックまでで歪みが整いましたで終わっているのはもったいないかな?と思います。
歪みが整いました→つまり体が現状を認識しやすい状態になったわけですからここで、一手加えることでよりからだの変化を促しやすいと考えるのが泰心堂式ですね。
これ以上は各方面への配慮が必要になるので一端ここで区切りたいと思います。
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