質問に答えます。その94 原理原則と基準が大事

ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。

本業は鍼灸院経営。Twitterではちょっとしたご縁があり、投資家、投機家の皆様のtweetをフォローしていますが、まあ、その辺は気にしないで下さい。


久しぶりに公開できそうな、『質問に答えます。』シリーズになります。このシリーズは答えを書いたところで公開できないものが多いのでまあ、大変。

今回の質問は、『免許取り立て、初心者です。どの流派を学べばよいでしょうか?』というもの。春先になると増える例のあれですね。

それでは回答していきましょう。


ええと最近、顧客の皆様からも突っ込みを入れられていますが、症例別記事って書いた方が良いのでしょうか?

正直、原理原則に基づくと、どのような症状であろうと基本的に変わらない内容になってしまうので「同じこと繰り返すのもな~」という葛藤があったり、なかったり。


また、私の専門というか特化症状であげている『めまい』、『頭痛』は確かにうちでの取り扱いの割合が多いので上げているだけのことで、本来の専門は『からだ』なので、苦手症状はなく、一部の医師の協力を仰がないとならない程度、医師に任せる分野・対象を除いてすべて『得意』なんですよね。

まあ、よく『特異』と同業者や隣接業者に言われますが、原理原則を理解するとそうなってしまうものです。


とまあ、よく私は、原理原則、基準という言葉を上げますが、これが分かっていないと、一々、性別やら身長や体重、身体的な特徴や精神的傾向、基礎疾患やらで様々な方法論を考えなくてはならなくなります


これ、システム設計者の思考からすると非常に無駄が多い。正規化できていないってやつですね。

プログラマー視点では、無駄の多い煩雑で美しくないコードってやつです。

競技スポーツ選手(アスリート)なら、からだもできていないのに特化型トレーニングメニューを何本も設計しているようなもんですね。


はい、多くの自称を含めた治療家?施術者の皆様はこれを『当たり前』のようにとらえて無批判に、無検討に行っています。だからお客様の体型やら症状やらで得手不得手が発生してしまったりするわけですよね。

まあ、確かに武術や職人芸の業界には『守破離の教え』というのが存在しており、一部、あるいは一時期もてはやされてりもしていましたが、・・・・・・。


私自身、『技術の習得には一定以上の量が必要だ』という考え方自体は否定しませんが、量をこなして質の向上に転じなければ意味がありません。(量質転化)質を求めるには漫然とただ作業を繰り返せばよいというものではありません。


私たちの業界においては、対象は『顧客のからだ』なのですから、しっかりと『からだ』を捉えて、繰り返さなければ意味がないわけです。

流派ってのは『からだをみる』概念や角度、基準、そして作法であり、技術ってのは『からだを推し量る』ための道具や手順に過ぎません。


リンゴは、英語という言語で捉えようが、フランス語で捉えようが、スペイン語で捉えようが、そのもの自体(個としての存在)は変わりがないわけです。

『からだ』も同じです。現代医学で思考しようが、東洋医学で考えようが、インド医学(アーユルヴェーダ)で考えようが、『からだ』は『からだ』。

じゃ、その仕組みは、その生理的機能は?治癒や維持の仕組みは?

現状を認識し、変化を促し、適応(治癒あるいは新たな最適化)を待つ。

妄想に浸っている場合ではありません。


いただいた質問への答えになりますが、

私自身は、流儀流派術式などどれを選んでもよいと思います。大事なことはそれらの道具を以て何をなすかだけです。


私自身は、施術者は現実主義者=リアリストであると同時に理想家=ロマンチストあるいは役者=アクターであるべきだと思います。


大事なことは、基準ですね。何を基準としているのか、何を変えるのか/変えないのか、何が変わるのか/変わらないのか、その結果どうなるのか?これらをきちっと学んで日々研鑽を積めば、別にさまざまな方法論を学ばなくとも対応できる幅が広がるかと思います。


では、この辺で。

習志野市大久保の鍼灸&整体 泰心堂はりきゅう院

臨床経験10年以上、総施術回数は7万回以上。 頭痛、めまい、疲労感を伴う体調不良などの取り扱いが多い各種特殊鍼灸術を用いる鍼灸院 こまつ式高麗手指鍼術、DRTなど認定院 【ご予約はメールまたはWEB予約から】 taishindo@outlook.jp 047-404-5225

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