自律神経系の不調とKHT
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
なぜかKHTこと高麗手指鍼術のネタへのうちの顧客の反応が良いので連投で。
ええと一応、対外的なお話とその裏話をしておくと、取り扱いの割合が多いので、めまい、頭痛、自律神経系の不調と表示しておりますが、基本的に何でも屋です。
で、こういう書き方をすると、その辺の一般的なレベルでしょうと勘違いされる方が多いのですが、本当の専門は鍼灸を含む徒手による身体調整術とひとのからだ。
つまり、たんに苦手分野がないだけのことです。
・・・・・・というかですね、ちゃんと流派流儀、術式を学んだ人にとって顧客の偏りはあれど、本来、苦手分野ってないはずなんですよね。
高麗手指鍼術ことKHTについても術理を修めてしまえば、基本全科対応。
(※各種感染症や骨折、観血性症状=開放性出血などを伴う怪我や交通事故などの急性打撲直後など第一選択が医師、病院であるものを除く。)
まあ、その特性上、筋肉の硬結=固くなっている状態を直接に解す効果は高くはありませんが、身体賦活の結果、解消されるので別に筋緊張などに効果がないわけでもありません。また、直接的な筋緊張を弛緩する効果はその部位に直接刺鍼するわけではないので、疲労などによる見た目上の骨格の歪み(回旋、偏位)の直接補正効果はあまり期待できませんが、機能正常化の結果としての補正効果は発揮されますのでまあ、これも問題なし。
またそこが気になるのであれば、筋弛緩や骨格調整などを得意とする徒手調整術で補えばよいだけのことですね。
さて、では本題に入っていきましょう。
今回は、自律神経系の不調とKHTというかなりざっくりとした内容になります。
高麗手指鍼術(瑞金療法、KHT)の施術の基本は、相点(応)療法+気脈療法or五治処方or八性穴処方になります。
相点療法はこまつ式の小松隆央先生(石神井公園駅 こまつ鍼灸院)の口癖。相応療法が”たにぐち書店”から発刊されている”高麗手指鍼術講座”の中での呼称になります。
で、経絡治療などの五行配穴や中医学系の四文字熟語の処方に対応した配穴に近いのが気脈療法、五治処方になります。
じゃ、実際どういう様子で進行していくかというと
0.お出迎えとご挨拶
1.施術メモの記入と内容確認
2.内容に応じた動的テスト、触圧テスト、関連部位、痛部・不快部などの確認
3.手指の相応領域で過敏圧痛を中心とした異常反応の検出とマーク
4.該当する手気脈の確認あるいは該当ずる蔵府の確認
5.処方=配穴方針の構築
6.刺鍼→置鍼
7.反応確認
8.終了と次回予約と会計
9.お見送り
こんな感じですね。
注意したいのは、
1.KHTではいわゆる虚実の判断を、虚=非活動性状態、実=活動性状態と捉えること。
2.相応領域での反応を確認すること
3.時には左右で処方が異なることがあること
これはかなり独特。
具体例
〇頭の痛みや不快感や不明瞭感、鈍感など不調がある場合。
1.両手の中指、末節(指先)を爪の部分を除いて丹念に棒状の刺激具で圧迫し過敏圧痛など異常反応を探る。
2.部位などから所属経絡(気脈)を探る。
3.活動性状態であれば”勝方”、非活動性状態であれば”正方”を中心に処方を入れる。
これが基本。
現場でのキーワード的には、”ズキズキ”、”ガンガン”、”ずっしり”など、「ああなんか活動しているなぁ」と感じるキーワードの時は活動性と判断し勝方中心。”なんとなく”、”もやもや”、”霞が掛った”などと「なんか鈍い感じだなぁ」と感じるキーワードの時は非活動性と判断し正方中心の処方を行います。
あとは目なら目の相応領域を調べ、胃腸あたりであれば胃腸の相応領域を調べ、胸苦しさであれば胸部相応領域を調べ、腰であれば手のひらや手の甲の腰腹部の相応領域を調べます。
ぶっちゃけるとこれだけ。
うん、術理を理解してしまえば迷いようがありません。
で、ここにうちの場合は応用として、FSSとクラニアルテクニックとを加えています。
FSS:Full Scan System K-style 岩城憲治氏によるキネシオロジーを用いた状態判断システム。
クラニアルテクニック:頭蓋骨調整術とも。あたまの呼吸のリズムである一次呼吸と脳脊髄液の産生排出の促進を行うことで頭蓋内環境の良化を目指し、からだの状態の自己認識能力の向上を目指し、結果、治癒促進・疲労状態からの回復を促すことを目的とするカイロプラクティックのテクニック。※泰心堂はオステオパシー系ではなくカイロプラクティック系。
泰心堂で採用しているクラニアルテクニック
〇宮野博隆 脳脊髄液調整法(CSF Practice)/SBイノベーション
〇大島正樹 動体療法 神癒アルファ
〇浅田充宏 浅田式久遠
〇長谷澄夫 クラニアルテクニック
だいたいこのあたり。基本としているのはソフトブロックを利用した宮野式。
あとは施術姿勢や触れた感触で自然と移行する感じですかね。
順番としては施術の最初にクラニアルテクニックを入れて、あたまの活性化を図り、現状認識力を高めてからKHTなどの施術、で、最後に再度あたまをチェックして必要に応じて一手、二手加えて〆る感じですね。
泰心堂の考える施術の基本にして重要部位は、”あたま”ですから。
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